次にカラーするまでの期間は?カラーの種類に合わせて間隔が変わるって知ってましたか?
みなさんカラーをする方はどの位の期間で染めていますか?なんとなく気になったら…なんて方も少なくないのではないでしょうか。この位の期間ならキレイでいられるという目安を伝えていきますね。また、カラーの種類に合わせた来店間隔もしっかりとお話しさせて頂きますのでぜひ最後までお付き合い下さい。

はじめに

カラーをしている人が疑問に持つことをまとめてみました!
今やカラーをしてる人、またはしたことがあると言う方はかなり多いのではないでしょうか?近年SNSの普及によりやってみたいスタイル、可愛いと思う髪色も簡単に目に触れる機会が増えましたよね。そこで今回は定期的に染めたい方必見の疑問にお答えしていきます!
どのくらいの期間でカラーすればいいの?

美容師の立場から「美しく髪が見られる」為のポイントをお伝えします!
「どのくらいの期間ごとにカラーすればいいの?」これは美容師としてよく聞かれますね。基本的にはお客様のライフスタイルに合わせて無理なくということが大前提となってきます。なのであくまで美容師としてオススメするキレイな状態を保つにはという観点から考えます。
いわゆる賞美期限というものですね。つまり美しく見られる期間、美しくいられる期間のことです。
まず、ヘアカラーは大きく「ファッションカラー」「白髪染め」「ブリーチカラー」の3種類に分類できます。まずはファッションカラーの場合から見ていきましょう。
ファッションカラーの間隔は?

トップの部分は、伸びた長さの倍見えてしまいます!
まず、髪が伸びる早さは、個人差はありますが、月に1cm~1.5cmと言われています。そうすると2カ月で3cm程になるわけです。3cm伸びていると言うことは、トップの分け目は根元が両側分見えるので6cm空いてるように見えてしまいます。
6cmも黒い所があると思うとけっこう目立ちますよね。なので伸びた根元のことだけを考えても、1カ月半位が目安になります。毛先の色の持ちに関しては染めた色や明るさにもよりますが1カ月半後には色が落ちてしまいます。

色が抜けてオレンジ調のカラーになってしまわないように…
基本的にシャンプーするたびに色は流れていってしまうので、1カ月半で約50回程度シャンプーした頃には、染める前くらいにまで戻ってしまう可能性はありますね。
そして日本人の多くは抜けるとオレンジっぽくなるのも特徴で、この色合いが嫌だと言う方はとても多いです。
そこで、僕なりにプランを2つ考えました。
プラン①:染めた日から1カ月半〜2カ月ごとに全体染め

吉祥寺の美容室クロードモネ 吉祥寺店のスタイルより
1つ目は、毎回同じ系統でのカラーを積み重ねて染めることでクオリティを上げていくプランです。これはどういうことかというと、前回の色がある程度残っている状態に前回と同じ系統の色合いのカラーを全体染めするということ。これにより、色の染まり具合も良いですし色持ちも良くなります。
つまり短期間のあいだに毎回全体染めを繰り返していく方が色がキレイに出るし色持ちも良くなっていくわけです。
特にアッシュ系なんかの抜けやすい色はこの方法で染めていくととてもキレイに色が出るようになってきます。
プラン②:染めた日から1カ月半後に根元だけ染め、3カ月以内に全体染めを繰り返す

写真は名古屋の TiLL HAIR のスタイルより
2つ目は、根元染めと全体染めを繰り返すプランです。最初のカラーから次回のカラーまで空きすぎないので、常にプリンの状態でなくいられますよね。また、2カ月半に1回の全体染めなら前回の色が抜けきるので逆に次の色に移行しやすく、季節に合わせたカラーが楽しめるのがメリットですね。
前回の色が残っているとそれが邪魔になってしまい色を変えたいのに、うまく色が入らない場合があったりします。なのでいろいろな色を楽しみたいという方はプラン②をオススメします。
白髪染めの間隔は?

伸びてきた「白い部分」を上手に手当していくことが、ポイント!
白髪染めでも、基本的に染めるタイミングはファッションカラーと同じです。ただファッションカラーと白髪染めとでは気になるポイントが違いますよね。
ファッションカラーは新しく伸びてきた黒いところと色落ちが気になるのに対し、白髪染めは新しく伸びてきた白髪が気になるということ。
この場合は先ほどのプラン②でもいいのですが、あえて違う選択をオススメします。
プラン:1カ月に1回根元染め+毛先はファッションカラーで全体染め

表参道の美容室スタジオテオのスタイルより
白髪染めは元々、暗くなりやすいカラー剤です。なので白髪染めで全体を染めてしまうと、少しずつ暗くなっていってしまいます。
そうならないように、根元は白髪染めで毛先はファッションカラーで染めると、毛先は色味を明るく保つことが可能です。
白髪の比率がそこまで高くない方はこういったやり方が有効になります。白髪染めでも明るい色味をキープしたい方にはピッタリだと思います。
ブリーチの間隔は?

美しいハイトーンスタイルもブリーチ使用なら手に入ります。(画像は表参道の美容室 roijir のスタイルより)
次はブリーチを使ったカラーの場合です。どんなデザインかにもよりますが、今回は根元から毛先まで全体的にブリーチ+カラーをしている場合を想定します。
その場合、色が抜けて全体を染める間隔と、根元の黒いところが伸びてきて再度ブリーチが必要になる間隔とは別になってきます。
まずは全体染めの間隔についてご説明します。ブリーチはキレイな色が出せる反面、色持ちはあまりよくないのが特徴です。なので僕のオススメプランはコチラ。
プラン①:染めた日から3週間〜1カ月ごとに全体染め

札幌の美容室SEAMのスタイルより
「そんなペースで染めて大丈夫?」とよく聞かれますが、大丈夫です。
一般的な美容室であれば、ブリーチであろうと普通のカラーであろうと、その時の髪の状態によってカラーの配合を変えるため、ダメージは最小限に抑えてくれるはずです。
すでにダメージが強い状態であれば、カラーの色も入りやすい状態なので、ダメージを抑えた配合にすることによって、ダメージの低減だけでなく仕上がりのキレイさや色持ちにもいい影響を与えてくれます。
それよりも先ほど伝えたように色が抜けた状態の方がよほど傷んで見えてしまいます。
では、次にどれくらいの間隔で根元の黒い所をブリーチするべきかをご説明します。
プラン②:今日染めてから3週間後に全体カラー→そこから1カ月後に根元のブリーチと全体カラー

名古屋の美容室 CLEAR of hair 栄南店 のスタイルより
このプランでは、全体カラー→ブリーチ+全体カラー→全体カラーというループを基本は1カ月の周期で行います。
それ以上空くと黒いところが伸び過ぎてしまい、すでにブリーチしてある明るいところとうまく繋がりにくくなってしまいます。
ただやりたいスタイルによってはブリーチを継続していく必要のない場合もあるので、担当美容師としっかりと2、3カ月ごとのプランを話しておくとよいでしょう。
例えば根元が暗いグラデーションカラーのようなデザインなら地毛を活かせるので、ブリーチを繰り返す必要はありません。
なので、根元のプリンをあまり気にしたくないという方、妊婦さん、仕事や子育てで頻繁に行けない方はグラデーションカラーが絶対的におススメです!
結局毎回全体染めるのと根元だけ染めるのどっちがいいの?

横浜の美容室marengoのスタイルより
僕個人の見解を。結果から先に申しあげますと毎回全体染めの方が見た目としてはキレイに見えますし、まとまりもよくなるので、根元だけ染めるよりも全体染めを繰り返す方がオススメです。
そもそも何でそんな疑問が生まれるか?ということですが、やはりみなさんダメージを気にしているのだと思います。
ずばり!カラーをすれば全体でも根元染めでも必ずダメージはあります。オーガニックカラーだからダメージを全くしないとか、根元だけ繰り返してたらダメージしないなんてことはありません。
※髪の内部に入らず外側に色をコーティングするようなマニキュアやカラートリートメントは別です。

全体染めをした方が、ダメージヘアも見えにくく・目立ちにくくなります。
それならリタッチだけの方が良くない?と思いますよね?
ダメージが蓄積していくよりは毎回新しく生えたところに染めた方が傷みは抑えられますからね。それはその通りです。しかし実は、傷んで見えないのは毎回全体染めすることです!
どういうことかというと、先ほど言ったように多くの日本人は髪質の特性により、染めた色が抜けるとオレンジっぽく色落ちします。色落ちしたときの色合いは、傷んで見えやすいんです!
髪に薬剤をつければもちろんダメージはありますが、それを差し引いてもしっかり全体を染めた方が見た目として傷んで見えないし、毛先のまとまりもよくなります。
そういったことを踏まえて毎回全体染めする方が結果的にメリットがたくさんあるという訳ですね。

美容師さんが、髪の状態に合わせてケアをしてくれます!
あとは、髪の毛の状態をしっかり見てダメージが強いところには負担が軽い配合、根元の黒くしっかり明るくしなければならないところは通常のカラーの配合を。
と、いった具合で美容師がきちんと毛髪診断をして適材適所に薬剤を使うことでダメージを最小限に抑えることができます。
最近のカラー剤はとても優秀でむしろ染めた方が手触りが良くなったり、ツヤ感もトリートメントしたかのように出たりします。
カラーは必ず色落ちもしますし、傷まないカラーは今のところありません。しかし定期的にお手入れをすることでよりキレイに自分らしくいられると僕は考えています。
おわりに

表参道の美容室studio Teoのスタイルより
どういったカラーをするのかで期間にはズレがありますが、だいたい1カ月〜2カ月が賞美期限ということがおわかり頂けましたか?
毎回カラーをすればダメージは0ではありません。それでも毎回全体を染めることでキレイに色が入りますし、質感なども向上して見えます。
むしろ、カラーにこだわる美容室なら毎回繰り返すことでより質感を高めてくれたりもします。カラーの配合や時間配分をお客様それぞれに合わせることで、このような結果が得られるのです。

「私のこと分かってくれてる!」という美容師さんに出会うことも、大切ですよね。
それがサロンカラーの1番の価値であり、お客様1人1人に合わせたあなたのためのオートクチュールカラーですからね。ぜひ信頼できる美容師と一緒にカラーのスタイルをもっともっと楽しんでもらえればと思います。
僕は、通えるサロンや任せられる美容師が見つかることで、もっと自分に自信を持てるようになって、今よりも充実した人生を送れると考えております。
髪が変わればメイクやファッションが変わり、そうすると周りからの見られ方が変わり、いつの間にか自分自身あるいはライフスタイルまでもが変わります。
僕ら美容師はそのお手伝いができればこれ以上うれしいことはありません。
ベストサロンレポートではこれから安心して通える美容室を探したいと思っているあなたのお役に立てるように、カラーが得意なサロンをカテゴライズし、おススメなサロンをご紹介していますのでぜひ役立てて頂ければと思います。最後まで読んで頂きありがとうございました!