今さら聞けない?!イルミナカラーの基礎知識を美容師が徹底解説!
ふんわりと透明感があり、理想通りのキレイな色をした、サラサラでツヤツヤな髪。ヘアカラーをした後なのに、こんな髪が手に入るとしたら、試してみたくなりませんか?大人気のイルミナカラーなら、「こうなったらいいのにな」が叶うかもしれません。今回は、そんなイルミナカラーについて、今さら人には聞けない基礎知識やメリット、デメリットを美容師fukumiがわかりやすく解説していきます。これさえ読めば、流行りのイルミナカラーがマスターできますよ!
イルミナカラーってどんなカラー?
イルミナカラーを使った、札幌の美容室 SEAM のヘアスタイルより
ここ数年、ヘアカラーをする上でよく聞くようになった「イルミナカラー」。美容雑誌やヘアカタログ、さらにはSNSでもその名を頻繁に目にするようになりました。
まず最初に、このイルミナカラーとは「何か」についてお伝えしていきます。イルミナカラーとはズバリ、カラー剤の名称です。カラー剤を塗る時のテクニックではありませんよ。
カラー剤は、世界中でいろんなメーカーから発売されていて、それぞれに呼び名がついていますよね。イルミナカラーもそれと同じで、WELLA (ウエラ)という会社により2015年から発売されています。
このWELLAという会社は、プロ用のカラー剤だけでなく、シャンプーやトリートメントもたくさん開発しています。美容師だけでなく一般の人にもかなり知られているため、「WELLAなら知っているよ」という人も多いはずです。
そんな有名な会社が、たくさんの人のヘアカラーや髪に対する悩みをリサーチし、開発を重ねて生み出したのが、このイルミナカラーというわけなんです。
イルミナカラーの分類
イルミナカラーがどのヘアカラーに分類するのか、見ていきましょう!
一言にヘアカラーと言っても、その種類はいろいろあるのをご存じでしたか?ヘアカラーの種類については、【カラー剤にはどんな種類があるの?】に詳しく書かれているので、この記事から少し引用します。
カラー剤は、「永久染毛剤」、「半永久染毛剤」、「徐染性染毛料」、「脱色剤」、「一時染毛剤/毛髪着色料」の5種類に分類することができます。
上記の記事からもわかるように、ヘアカラーは5種類に分かれています。5種類もあるなんて、ヘアカラーは奥が深いですよね。ではイルミナカラーはこの中のどれに当てはまるのでしょうか?
答えはズバリ、永久染毛剤に分類されます。そもそも、美容室で施術するほとんどのヘアカラーは永久染毛剤なんです。この永久染毛剤は、名前だけ聞くと「なんのこと?」と思ってしまいますが、通称「アルカリ性カラー」と呼ばれるものです。
この呼び方なら「なんとなくわかる」という人は多いですよね。このアルカリ性カラーについは、【カラーってそもそも何?美容師が「アルカリ性カラー」について解説します!】でご紹介していますので、ヘアカラーの知識を深めるためにもぜひチェックしてみてください。
この記事で書かれているように、アルカリ性カラーでできるのは
・髪を明るくすること
・暗くすること
・色味を入れること
・白髪を染めること
です。言い換えると、この4つのことができるヘアカラーは、すべてアルカリ性カラーに該当するということです。
イルミナカラーで何ができるのかについては次の項目でも詳しく説明しますが、結論としてはこれらがすべてできます。ですので、イルミナカラーは永久染毛剤(アルカリ性カラー)に分類されるというわけなんです。
イルミナカラーで出せるカラー
写真は大阪の美容室 RUCCA のヘアスタイルより
美容室で扱うことのできるカラー剤は、種類も多く、たくさんの美容メーカーから選ぶことができます。みなさんは美容室がどのようにカラー剤を決めていると思いますか?
実は、各メーカーから発売されているカラー剤には、それぞれ特徴がはっきりとしていて、得意分野がまったく違うんです。
短時間で染まるスピードタイプのカラー剤もあれば、オーガニックに特化した肌や髪に優しいタイプ、アレルギーを起こしにくいように改良したタイプなど、さまざまです。
では、イルミナカラーはどうでしょうか。なぜこんなにも美容師やお客様に人気なのかというのは、その染まり方が今までのヘアカラーとは違い、ある特徴的な染まり方をするからなんです。
イルミナカラーの最大の特徴は、赤み消し系のヘアカラーであること。日本人の髪に出やすい赤みを最大限にカットすることができるため、こんなにも人気となっているのです。
では、なぜ髪の赤みが歓迎されないのかというと、アッシュやマット、ベージュといったいわば「外国人風カラー」がキレイに発色しにくいからです。
では、ピンクやオレンジなどの暖色ならキレイに染まるのかというと、実はそうとも言いきれません。赤みがあることで濃く色が入り、濁って見えてしまうこともあるからです。そのため、あらかじめ髪の赤みを消しながら希望の色を入れると、グッと透明感が出てふんわりと発色良くキレイに染まるんです。
イルミナカラーでは、赤み消しの外国人風カラーだけでなく、さまざまな色をキレイに出すことができるんです。
イルミナカラーで白髪を染める方法
写真は札幌の美容室 bico の店内風景より
イルミナカラーは、前の項目【イルミナカラーで出せるカラー】でもお伝えした通り、赤みを消すことを得意としたヘアカラーです。ということは、赤みになりやすいブラウンの色素があまり入っていないということなんです。
これは、発色良く透明感を出したい場合にはメリットとなるのですが、白髪に対しての染まり方は控えめで、柔らかく染まります。言い換えると、明るめのぼかした白髪染めをしたい場合にはとても相性が良いヘアカラーです。
ですが、白髪の染まり具合に対しては、お客様それぞれに好みがあります。2015年に発売された時に「やっぱりしっかりと白髪も染めたい」という声があったため、開発チームが改良を重ねて2017年にイルミナカラーの新しいラインとなる「ルミナスエフェクト」が発売されました。
ルミナスエフェクトでは、より明るくすることのできるイルミナサンライト、よりツヤツヤにダメージを抑えムラなく染めることのできるイルミナクリスタル、グレージュブラウンの色素をプラスして、より白髪を深く染めることのできるイルミナシャドーの3タイプのカラー剤が誕生しました。
このルミナスエフェクトは、従来のイルミナカラーと混ぜてヘアカラーをすることにより、今までよりもカラーバリエーションが増え、より好きな明るさ、好きな色味に仕上げることができ、さらには従来の時よりも白髪をしっかりと染めることができるようになったのです。
写真は横浜の美容室 Ley by KINGDOM のヘアスタイルより
また、白髪染めにおいてイルミナカラーが人気となっている理由の1つに、イルミナカラーの発色が関係しています。通常白髪にアプローチする色素はブラウンであるのに対して、イルミナカラーの場合は、ブルーベースのグレージュブラウンであること。
ブルーベースの色素で、なるべく赤みを消す調合になっているということは、白髪染めが退色した後の、あの独特なオレンジ色のギラギラとした色になりにくいということなんです。
「このギラギラとした色のおかげで老けて見えてしまって本当に嫌!」という気持ち、一度白髪染めをしたことがある人ならご理解いただけますよね。退色をしてもキレイなナチュラルベージュに抜けていくので、白髪染め世代からも絶大な人気があるんです。
イルミナカラーのメリット・デメリット
ヘアカラーをする時は、メリットやデメリットについて事前によく理解しておきましょう。
それでは、イルミナカラーのメリット、デメリットについて見ていきましょう。「これからイルミナカラーにチャレンジしてみたい」と思う人は、特にチェックしてください。
まずは、メリットについて。イルミナカラーの最大の特徴は、発色良く染められることです。希望通りのキレイな色に染まることはヘアカラーをするうえで絶対条件ですよね。
イルミナカラーは、どの色に染めたとしてもブリーチなしでキレイに明るい仕上がりのヘアカラーをすることができます。そのため、濁りのない色に染まり、ツヤツヤに透明感を出せるんです。
2017年に発売されたルミナスエフェクトのイルミナサンライトは、明るく染めることのできるイルミナカラーの中でも、特に明るくする力が強いため、もう一段階上の透明感を出すことが可能となりました。
ブリーチをしなくていい分、ダメージを軽減することができ、さらには美容室に滞在する時間も金額も抑えることができるので、お客様のとってうれしいことだらけですよね。
その他のメリットは、髪にダメージを極力与えず何度もヘアカラーを楽しむことができることです。髪のダメージがある人へは、アルカリの力をぐっと弱めて優しく染めることができるイルミナクリスタルが強い味方となってくれます。
せっかくヘアカラーをしたのに毛先がボロボロでは、どんな色に染めてもキレイには見えません。染めた直後でもツヤツヤでサラサラの髪をキープすることができるので、お客様だけでなく、ヘアカラーを提供する側の美容師にとっても、うれしいことなんです。
最後に、イルミナカラーは退色してもキレイな色をキープすることができること。これは、イルミナカラー特有の赤みを消す力が強いために、起こることなんです。
赤みがないということは、色に濁りがないということ。退色する時もだんだんと淡く柔らかいナチュラルベージュに抜けていきますよ。
染めた直後の色だけでなく、退色した後もあなたの好みの色だと長い期間ヘアカラーを楽しめますよね。
それでは、デメリットについて見ていきましょう。イルミナカラーをした人が唯一デメリットに感じやすいのは、他のヘアカラーに比べるとイルミナカラーの価格帯が少し高いということです。
価格帯によっては美容室によって違うので、いくら高いということについてははっきりお伝えすることはできませんが、約500円〜数千円の違いがある美容室が多いです。
ですが、よく考えてみてください。透明感のある発色の良いヘアカラーをしたい場合、本来なら一度ブリーチを使って明るくして、そこにもう一度色素を入れるためのヘアカラーをすることが必要なんです。
でも、イルミナカラーの場合は、2回のヘアカラーが1回で済むことが多いんです。これだけでもかなりの時間と金額の節約になりますよね。
さらに、イルミナカラーの施術後はツヤツヤのサラサラです。「こんな手触りになるのなら、美容室でのトリートメントは必要ないんじゃないかな」と思うお客様も増えているという噂をよく聞きます。
実際にイルミナカラーの値段が少し高くても、2回のヘアカラーを1回で終わらせることができて、さらにトリートメントをした後のような手触りとツヤのある髪になるのなら、逆に安いくらいに感じますよね。
イルミナカラーを施術する時間や金額について詳しく知りたい人は、お客様の求めるヘアカラーによっても多少違いがあるので、ぜひ事前に美容室へ確認してみてくださいね。
イルミナカラーが根強い人気を誇る理由
写真は横浜の美容室 Ley by KINGDOM の施術風景より
発売から数年経った今でも根強い人気を誇るイルミナカラーですが、一体なぜなのでしょうか。イルミナカラーとはカラー剤の名前だというのに、最近では一般のお客様にも大分浸透してきています。
先ほどの【イルミナカラーのメリット・デメリット】でもお伝えしたように、イルミナカラーにはたくさんのメリットがあります。特に最大の特徴である「赤みを消す発色」は、イルミナカラーが2015年に発売された後、各メーカーにも影響力を与えています。
2016年にbeauty experience(ビューティーエクスペリエンス)より発売されたTHROW(スロウ)や、2017年にMILBON(ミルボン)から発売されたORAEVE Addicthy(オルディーブアディクシー)、hoyu(ホーユー)から発売されたPromaster Applie(プロマスターアプリエ)。さらに2019年にLebeL(ルベル)から発売されたedol(エドル)も、同じく赤みを消す発色のヘアカラーとして人気が出てきています。
各社が赤み消しのニーズを捉えて後に続いたことがわかりますね。このように、イルミナカラーは、お客様だけでなく、美容業界をもトリコにしています。
美容室で扱うカラー剤が変われば、だんだん使われなくなっていくので普通ですが、イルミナカラーを使ったことのある美容師は、その使いやすさや仕上がりのキレイさなどから、イルミナカラーを手放さないことが多いです。
また、ヘアカラーの完成度を高めることができるのも理由の一つです。というのも、イルミナカラーは染まり上がりがムラになりにくいように「キレート剤」が配合されているんです。
そもそも、カラーの際にムラができるのには金属イオンが関係しています。この物質はどんな人の髪にも付着しているものです。金属イオンと呼ぶと「なんだか難しい」と思われがちですが、要は水道水などに含まれているナトリウムやカリウムなどのことです。
髪を洗う時は水道水で洗いますよね。ですので、金属イオンは簡単に付着してしまいます。この付着した金属イオンが、ヘアカラーの時に薬剤と過剰反応し、暗く染まったり、濁った色になったりして、ムラに染まってしまうというわけなんです。
髪の悩みがある人は、一度美容師に相談してみましょう。
「水道水で髪がダメージしてしまう」と聞いたことがあるという人もいると思います。これもあながち間違いではなく、この金属イオンによってキューティクルがごわつき、髪の手触りがパサパサになってしまうために、そのように言われています。
いかにして金属イオンを髪から排除するかが、キレイな髪を保つためにもキレイなヘアカラーを施術するためにも大切なことなんです。
金属イオンを髪に付着させないようにブロックしてくれる役割となるのが、先ほど出てきたキレート剤です。イルミナカラーに配合されているこのキレート剤は、髪についている金属イオンを包み込む働きをします。そうすることで、金属イオンがカラー剤に触れず、過剰反応させないという仕組みになっています。
イルミナカラーが、ムラなく狙い通りの色に染められて、ヘアカラー後の髪がツヤツヤでサラサラな手触りになるのは、キレート剤が金額イオンを排除してくれるからなんです。
ただ、美容室で扱っている処理剤のトリートメントにもこのキレート剤は含まれています。そのためイルミナカラーを扱っていない美容室でもキレイに染めることはできます。
ですが、イルミナカラーはあらかじめキレート剤がカラー剤に配合されているので、ムラなく髪全体に塗布することができ、時間短縮にもなり、さらには仕上がりがキレイになるのです。
こうした理由から、イルミナカラーは美容師にとってすごく使いやすいカラー剤なんです。お客様だけでなく、美容師にもメリットがたくさんあるため、何年経ってもその人気が衰えることなく、さらに進化を続けているんです。
イルミナカラーのカラーバリエーション
それでは、イルミナカラーで染めるとどのような色に仕上がるのか見ていきましょう!ご紹介する色のバリエーションは、あなたの好みに合わせて明るくしたり暗くすることができます。
さらに、色を淡くしたり濃くしたり、2色を混ぜてより繊細な色を作り出すこともできます。イルミナカラーで染めたからこその透明感や発色の良さをぜひチェックしてみてくださいね。
ORCHID(オーキッド)
写真は横浜の美容室 Ley by KINGDOM のヘアスタイルより
オーキッドは、ブルーとバイオレットの中間の色です。アッシュでもなく、ピンクでもなく、上品でどこかミステリアスな雰囲気に仕上がりになります。
ツヤは欲しいけど、くすませすぎたくない人や、肌を健康的に若く見せたい人にオススメの色です。
STARDUST(スターダスト)
写真は札幌の美容室 SEAM のヘアスタイルより
スターダストは、シルバーとグレーを極めた色です。イルミナカラーの中で一番くすませた色なので、とてもクールな雰囲気に仕上がります。
より外国人風のヘアカラーをしたい人や、周りと差をつけて格好良く透明感のほしい人にオススメの色です。
OCEAN(オーシャン)
写真は川崎の美容室 canvas. のヘアスタイルより
オーシャンは、ブルーです。アッシュに仕上がる王道の色と言っても過言ではないくらい、たくさんの人から人気があり、洗練されたオシャレな雰囲気に仕上がります。
イルミナカラー初心者の人や、流行りのヘアカラーがしたいという人にオススメの色です。どんなジャンルのファッションとも相性良く仕上がるので、「どれにしよう」と悩む人はまずこの色から試してみましょう。
FOREST(フォレスト)
写真は横浜の美容室 zero hair のヘアスタイルより
フォレストは、グリーンです。緑色は赤色を消す力があるので、イルミナカラーの中で一番赤みを消してくれます。外国人の子供のような髪色で、活発で無邪気な雰囲気に仕上がります。
髪が退色した時に赤色やオレンジ色にしたくない人や、クールに仕上げたい人にオススメの色です。
NUDE(ヌード)
写真は横浜の美容室 Ley by KINGDOM のヘアスタイルより
ヌードは、ニュートラルな淡いグレーです。日本人らしく芯のある落ち着いた雰囲気に仕上がります。明るい髪色から暗くしたい時や、カラーチェンジをしたい時に使うことで、とてもキレイに以降することができます。
柔らかくツヤツヤの髪にしたい人や、いろんな色のファッションを楽しみたい人にオススメの色です。
SAFARI(サファリ)
写真は吉祥寺の美容室 NiCHE のヘアスタイルより
サファリは、黄色とベージュの中間の色です。ベースに青紫が混ざっているので、ギラギラしてダメージしたように見える黄色とは違い、落ち着いた透明感のある柔らかい雰囲気に仕上がります。
大人の明るめカラーをしたい人や、メイクやファッションなど、全体的にベーシックな色が好きな人にオススメの色です。
CORAL(コーラル)
写真は札幌の美容室 bico のヘアスタイルより
コーラルは、オレンジとピンクの中間の色です。日本人の肌に馴染みやすく、髪とも相性が良いのでツヤや透明感が出しやすく、元気いっぱいの明るい雰囲気に仕上がります。
なるべく色持ちするヘアカラーをしたい人や、アッシュやマット、グレーのようにくすませたくない人にオススメの色です。
BLOSSOM(ブロッサム)
写真は名古屋の美容室 TARRYTABLE のヘアスタイルより
ブロッサムは、発色の良い明るいピンクです。イルミナカラーの中で一番ピンク色に染まります。赤みを消してピンクにするのでにごらずにふんわりと女性らしく柔らかい雰囲気に仕上がります。そのため、どの年齢の人からも好感度バツグンです。
かわいらしい雰囲気が好きな人や、より若々しくなりたい人、肌を白く見せたい人にオススメの色です。
TWILIGHT(トワイライト)
写真は吉祥寺の美容室 HAIR MAKE KANN+f のヘアスタイルより
トワイライトは、ピンクとパープルの中間の色で、暖色系が好きな人からダントツに人気のある色です。かわいらしくオシャレな雰囲気に仕上がります。
女性らしさを極めたい人や、周りの人よりも一段階オシャレなヘアカラーをしたい人にオススメの色です。
イルミナカラーで染めたあとのヘアケア方法
せっかくキレイにヘアカラーをしてもらった後は、なるべくその色をキープしたいですよね。今回は、イルミナカラーで染めた後のヘアケア方法をお伝えしていきます。
また、ヘアケアをする時にオススメのヘアケアアイテムも一緒にご紹介していきます。どれも髪質を選ばず使えるアイテムばかりを厳選しました。「どれを使ったらいいかわからない」という人はぜひ参考にしてみてくださいね。
ケア方法① 毎日のベーシックケア【シャンプー&トリートメント】
まず自宅でのヘアケアとしてオススメなのは、ヘアカラーをした髪用のシャンプーとトリートメントでケアをして、1日でも長く色をキープすることです。
hoyu Professional(ホーユープロフェッショナル)から発売されているこのPROMASTER COLOR CARE(プロマスターカラーケア)
のシリーズは、サラサラタイプ、潤いタイプ、滑らかタイプ、しっとりタイプの4タイプに分かれています。求める手触りや髪の質感に合わせて選んでください。
また、このシャンプーとトリートメントは、ヘアカラーをした後に起こりやすい「毛髪不均一化現象」に着目して作られています。ヘアカラーをした後の毛髪内部は、所々がダメージしやすく、均一に整っていません。その部分から、ダメージが加速し、色が抜けやすく、パサパサになりやすいんです。
これなら、有効成分であるLMCイコライザーがダメージした部分に働きかけ、毛髪内部から均一に整った、潤いたっぷりの髪へとケアしてくれます。ヘアカラーで起こりやすいダメージをケアしつつ、キレイな髪色をキープしましょう。
ヘアケア方法② 万能オイルで徹底保湿【ヘアオイル】
シャンプーやトリートメントだけではなく、日中のいろんなトラブルやダメージから髪を守るためにも、流さないタイプのトリートメントを使いましょう。ヘアカラーの後は、乾燥や摩擦から髪のキューティクルを守るためにも、特にヘアオイルがオススメです。
FORCISE(フォーサイス)から発売されているこの LUTY hair oil(ルーティーヘアオイル)
は、アミノ酸系CMCとセラミドがたっぷりと配合されています。そのため、髪の内部から潤いたっぷりのしなやかな髪質にしてくれます。
天然成分として、ゴールデンホホバオイルやアルガンオイルが含まれているので、髪をツヤツヤに見せてくれます。また、髪が乾燥するのを防ぎ、色が退色してしまうのを防ぐだけでなく、ヘアアイロンなどの熱のダメージから髪を守ってくれます。
流さないトリートメントとしても、仕上げのツヤ出しオイルとしても使える万能なヘアオイルです。
ヘアケア方法③ プラスアルファの仕上がりにしたい人向け【ヘアドライヤー】
毎日のヘアケアにプラスアルファの仕上がりを求める人には、 TESCOM(テスコム)がNobby(ノビー)と共同開発したプロフェッショナル プロテクトイオン ヘアードライヤー NIB3000がオススメです。
美容室でも御用達のノビーのヘアドライヤーは、風力が強く長い髪でもさっと乾かすことができます。さらに、片手で持っていても疲れないように軽量タイプです。
このヘアドライヤーは、プラスイオンとマイナスイオンを同時に放出するので、髪のボリュームがおさまってツヤツヤに仕上がります。また、静電気に悩んでいる人にもオススメです。
美容室帰りのような髪の仕上がりを自宅でも簡単に再現できるので、「もう少し何かケアをしてみたいな」と思う人はぜひ使ってみてくださいね。
イルミナカラーをするならセルフではなく美容室で!
写真は名古屋の美容室 TARRYTABLE の店内風景より
インターネットでイルミナカラーと検索してみると、たくさんのセルフカラーでの染め方などが紹介されています。美容師からすると、「プロ用のカラー剤を一般の人が使うなんて、とても危険!」と思ってしまいます。
カラー剤がプロ用と市販品と分けられているのはなぜだと思いますか?それは、キレイに染める難しさがはるかに違うからです。
プロ用のカラー剤は、国家試験の美容師免許を取得し、さらに経験を積まないと攻略できないくらい難しいものです。一般の人が扱うにはかなり難しいため、どんな人でも簡単に扱えるカラー剤として、市販品が売られているんです。
プロ用のカラー剤は、プロが使いやすいように作られています。市販品のカラー剤とは違い、薬剤の強さを選ぶことができますし、染まるスピードはとても早く、染まる色の濃さなどを無限に調整できます。プロ用のカラー剤はみなさんが想像する以上に複雑だと思って間違いないでしょう。
特にイルミナカラーは、薬剤の反応が良く、赤みを消すように作られています。お客様の髪にどれくらい赤みがあるのかや、髪の太さなどを判断しないといけません。どの明るさのレベルで、どの色のカラー剤を使うのかを見極める必要があるんです。
「アッシュに染めたいから、アッシュの薬で染める」というような簡単な選定ではありません。プロであっても、お客様にヘアカラーをする前には何度も何度もテストをします。これは、カラー剤のクセやどんな反応をするのかを見極めるためです。
知識と経験のある美容師であっても、出たとこ勝負で使うことはないんです。ですので、なるべく一般の人はプロ用のカラー剤を使わないようにしてくださいね。
やはり、専門的なことはプロにおまかせしましょう。
このように説明していくと「プロ用じゃなくて、市販品のカラー剤なら大丈夫なの?」と思いますよね。市販品のカラー剤は、一般の人向けに作られているので、知識がなくてもある程度簡単に染めることができるように作られています。
それでも気をつけてほしいことがたくさんあるんです。それについては【泡カラーならセルフで簡単にできるでしょ!?美容室で染めるカラーと何が違うの??】に詳しく書いてあるので、ぜひみなさん一度読んでみてください。
この記事より、セルフカラーをする時にお客様にとってデメリットとなってしまうポイントを部分的にピックアップします。
①誰にでも染まるようにできているので人によってはダメージが強い
②泡状なのでとても付けやすいが塗り分けができないのでムラになる
③色が限られている上に髪の状態に合わせるわけではないので希望色になりにくい
④上記の理由などによって結果的に色持ちが良くない
このように、手軽に染めることができる反面、「こんなはずじゃなかったのにな」という仕上がりになってしまうこともあるんです。
美容室へ行くタイミングをなかなか作れない人や、次の美容室へ行くまでに根元の伸びてきた部分が気になるという人は、自分でヘアカラーをすることもありますよね。
市販品のカラー剤は、一般の人向けに作られているので、もちろんダメだなんて言いません。メリットとデメリットをしっかりと理解したうえで、慎重に使えばとても便利です。
ただ、美容師としては「なるべく次の美容室へ行くまで応急処置だと思って使用していただけたらな」と思います。髪は大切な体の一部です。なるべくダメージさせずに健康な状態をキープしたいものです。ぜひ、ヘアカラーはプロである美容師にお任せくださいね。
イルミナカラーで最高レベルの透明感とツヤを!
写真は札幌の美容室 SEAM のヘアスタイルより
いかがでしたか?イルミナカラーは、どの色も魅力たっぷりです。全色人気のある色なので、どのヘアカラーから試してみようか迷ってしまいますね!
イルミナカラーでヘアカラーをすると、その透明感と、ツヤツヤの仕上がりにきっとびっくりするはず。あなたの好みや、シーズンに合わせてたくさんの色に挑戦してみましょう!