美容師が白髪染めの最先端を伝授!「白髪を生かす」カラーリング6選!
日本では長年「白髪=隠すもの」と捉えられてきましたが、最近は隠すだけでないさまざまな白髪染めの方法があります。白髪を上手に生かしたカラーリングにすれば、年齢とともに変化する髪をもっと楽しめるかもしれません。
この記事では海外と日本で美容師経験をしてきた私・fukumiが、ヘナやヘアマニキュア、ハイライト、ハイトーンカラーなどの「白髪を生かす」カラーリングについてお伝えします!
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▼編集担当・片桐
少し前までは、「白髪=暗めのグレイカラー剤で染める」の一択でしたが、最近は白髪染めの方法も多様化しているという実感があります。いずれは白髪染めをやめて、ありのままの髪色を楽しんでみたいと考えている方もいるのではないでしょうか。この記事が、あなたらしい白髪との向き合い方を探るきっかけになれば幸いです。
白髪が生じるメカニズム
年齢を重ねるごとに少しずつ存在感を増してくる、白髪。
そもそも、日本人の髪色は黒や、黒に近いこげ茶色である場合がほとんどです。それがなぜ、年齢を重ねることで白髪になってしまうのでしょうか?実は髪色は、毛根にある「メラノサイト」と呼ばれる細胞によって変わるのです。
私たちの髪や肌の色は、メラノサイトが作り出すメラニン色素によって決定されます。毛根のメラノサイトは、頭皮から栄養を受け取ることによって正常に機能しています。
ところが、なんらかの原因でメラノサイトへの栄養供給が妨げられることで、はたらきが弱まってしまうのです。こうしてメラニン色素が作られなくなると、髪から色が抜けて白髪へと変化します。
メラノサイトの機能が弱まる原因の例として、以下が挙げられます。
- 老化による機能の低下
- ストレスやホルモンバランスの変化
- 抜け毛によるメラノサイトの喪失
白髪ができるメカニズムについては、全て解明されているわけではありません。しかし、上記のような理由であるということが少しずつわかってきています。
白髪を生かすカラーリングとは?
落ち着いたイメージの白髪染め。(写真は表参道Studio Teoのスタイルより)
「白髪を生かすカラー」が注目を集めていますが、具体的にはどのようなカラーリングのことを指すのでしょうか。私の見解も含めて、白髪を生かすための方法をご説明します。
注目度急上昇のグレイヘアって?
日本と海外とでは白髪に対する意識も違うのかもしれません。
みなさんは、白髪染めと聞くとどんなカラーをイメージしますか?連想される一番多いカラーリングは、一色染め(ワンカラー)ではないでしょうか。日本では、落ち着いた少し暗めの茶色で全体を染める方が多くみられます。
それでは、海外ではどうでしょうか。私はいままでさまざまな国に行く機会がありましたが、日本人のように一色染めでグレイカラーをしている方を見かけることは少なかったです。白髪がある大人世代は、それを生かした遊び心のあるカラーリングを楽しんでいました。
日本では少し前に流行った「美魔女」のように若く見えることを美徳とする風潮があるため、白髪はしっかり染めて隠すものという考えが一般的という印象を受けます。
しかし、近年は白髪染めに対する意識が変化し、「なるべく白髪を生かしたカラーリングをしたい」という声を耳にすることが増えました。実は、白髪染めもカラーリングも一切しない、地毛のままのグレイヘアもおしゃれとして定着しつつあります。
株式会社リクルートでは、毎年『白髪・グレイヘアに関する意識調査』を実施しています。同調査のなかに「“グレイヘア”のイメージは?」という項目があり、実は半数近くの女性が「グレイヘアもすてきだと思う」という質問に対して「そう思う」と回答しているのです。
質問 | 実施年 | n | そう思う | どちらともいえない | そう思わない |
---|---|---|---|---|---|
グレイヘアもすてきだと思う | 2022 | 761 | 56.3% | 28.8% | 14.9% |
2023 | 751 | 52.9% | 29.0% | 18.1% | |
2024 | 755 | 50.7% | 32.3% | 17.0% | |
いつかは、白髪染めをやめて グレイヘアにしてみたいと思う |
2022 | 761 | 43.9% | 25.8% | 30.3% |
2023 | 751 | 43.6% | 28.4% | 28.0% | |
2024 | 755 | 41.6% | 29.9% | 28.5% |
グレイヘアに対して、ポジティブなイメージを持つ方が多いのがわかりますね。
InstagramなどのSNSでも、「#グレイヘア」で検索をすれば、あえて白髪を隠さないスタイルを発信している素敵な投稿を見ることができます。
グレイヘアへの移行にかかる期間の目安は?
白髪を活かしたカラーリングなら「プリン」の状態にもなりにくく、ストレスもありません!
完全に地毛のグレイヘアにするとなると、どれぐらいの期間が目安になるのでしょうか。
ショート・ボブは1〜2年、ミディアム・ロングは3〜4年
思い切ってグレイヘアに切り替える場合、根元から毛先まで地毛に戻すにはある程度の時間がかかるものです。
ショートヘアまたはボブヘアは1〜2年、ミディアムヘアやロングヘアだと3〜4年ほどみておくといいでしょう。伸ばしている期間中、根元が黒いいわゆるプリンのまま放置していると、見た目の清潔感が損なわれてしまいます。
そこでおすすめしたいのが、白髪を生かしたヘアカラーからだんだんと地毛にシフトしていく方法。見た目をきれいに保ち、カラーリングを楽しみながらグレイヘアへの移行が可能です。
徐々に全体のトーンを上げていくのがポイント
これまでずっと白髪染めをしていた方は、白髪のある状態をあまり見慣れていません。私のお客様のなかにも、白髪染めをやめて地毛にしようと決意しカラーリングを辞めた方が何人もいらっしゃいましたが、その多くが我慢できずに白髪染めに戻っています。
自然にグレイヘアに切り替えるためには、髪を少しずつ明るくしていくのがポイントです。白髪染めを繰り返してきた髪は、カラー剤が抜けて退色しても9レベル以下のトーンの方がほとんどです。
この状態だと新しく伸びてくる白髪との明度差が目につくため、12レベル以上になるように少しずつ明るくしていく必要があります。
まずは白髪を生かしたカラーリングからスタートすることで徐々に白髪がある状態に慣れるので、「なんだか急に老けて見える」と思うこともなくグレイヘアへの移行期間を楽しめるでしょう。
白髪を目立ちにくくするカラーのコツを解説
白髪が目立たないカラーとは、どんな色なのでしょうか?これは白髪を生かすカラーリングをするときには、ぜひ知っておいてもらいたい基本です。
白髪というと、「白い」という印象がある方が多いと思いますが、実は大まかに以下の2タイプに分かれます。
- 真っ白なタイプの白髪
- やや黄味がかったタイプの白髪
全体の色を同系色でまとめると白髪はなじんで見える特徴があります。そのため、自分の白髪がどちらの色に近いのかを知ったうえで、似た系統の色でなじませると目立ちにくくなります。
真っ白になる白髪タイプの方はアッシュ系、やや黄味がかった白髪のタイプの人はベージュ系のカラーリングがおすすめ。注意したいのは、ベージュとブラウンの違いをきちんと理解しておく必要があるという点です。
ブラウンのカラーにはやや赤味が含まれています。【色味が黄色っぽい白髪+ブラウンの赤みがかったベース】という組み合わせでは、かえって白髪を目立たせてしまいます。
しっかり白髪を染めて他の髪と均一に染めたい場合はブラウンは相性がいいのですが、白髪を生かすとなると、黄色味が含まれているベージュの方がおすすめです。【黄色っぽい白髪+黄色よりのベース】となるのでしっくりとなじみますよ!
同系色でカラーリングをしておくと退色後も違和感がなく、見た目にきれいです。加えて、白髪を生かすためにはしっかり染めすぎないことも重要です。白髪にほんのりと色を入れて、全体で見たときにバランスのとれたカラーデザインを目指しましょう。
【まとめ】
- 真っ白になる白髪タイプの人はアッシュがおすすめ
- やや黄味がかった白髪のタイプの人はベージュがおすすめ
- 全体のバランス・伸びてきたときのことを考えてしっかり染めすぎない
あえて白髪を目立たせるならヘナカラー・ヘアマニキュア
カラー剤の中でも低ダメージで染められたり、自然派系の代表格として知られるのがヘナとマニキュアです。
ここからは、白髪を生かすカラーリングの方法をみていきましょう。今回は、以下の3つのアプローチをご紹介します。白髪の量や好みなどをふまえ、あなたに合う方法を探してみてくださいね。
最初にご紹介するのは、ヘナカラーやヘアマニキュアを使ったカラーリングです。
ヘナカラーは、天然由来のカラー剤。ヘナと呼ばれる植物の葉を乾燥させ、粉末状にしたものに水を加えて髪に塗布するのが特徴です。ヘアマニキュアは、カラー剤によるアレルギーの原因である「ジアミン」が含まれていないため、頭皮が荒れやすい方からも支持されています。
※ジアミン以外の要因でアレルギーや肌荒れを引き起こすケースもあります。
これらのカラー剤は、髪や頭皮に配慮した白髪染めを希望する場合に適していますが、基本的にベースが白髪の部分しか発色して見えないという点に注意しましょう。爪に塗るマニキュアと同じで、髪の表面が色素でコーティングされます。
黒髪の部分にも発色しているのですが、黒髪の上にはどんな色を重ねても黒っぽくしか見えないため、白髪のみ発色しているように見えてしまうのです。
この点に気をつければ、ナチュラル志向の方や敏感肌の方も比較的トライしやすいでしょう。
▼編集担当・片桐
天然100%のヘナを使用すると、髪はオレンジ色に染まります。「オレンジっぽくなるのは避けたい」という方には、インディゴと呼ばれる藍色(ブルー)の染料と組み合わせる方法も。オレンジ+ブルーでブラウンの色味を作ることができます。
【ヘナカラー・ヘアマニキュアのメリット】
- 髪・頭皮に配慮しながら白髪を染められる
- ヘアマニキュアには、アレルギーの原因となる「ジアミン」が含まれない
【ヘナカラー・ヘアマニキュアのデメリット】
- カラーリング後、1週間程度はシャンプー中の泡に色がつく
- ヘナカラーやヘアマニキュア以外のカラーリングをする際に、コーティングされた色素をはがすためブリーチが必要になる場合がある
続いて、ヘナカラーやヘアマニキュアで作る、白髪を生かしたカラーリングをご紹介します。
1.グレイアッシュカラー
白髪の割合が多くてもチャレンジできるカラーです。(画像は銀座7inchのスタイルより)
男性でも女性でも格好よく仕上がるのが、このグレイアッシュです。青色と灰色を組み合わせたカラーリングで、ややスモーキーな質感がショートヘアと好相性。
灰色の割合を増やすほど暗く見えるのが特徴です。明るすぎる髪色に抵抗があるなら、ダークトーン寄りの落ち着いたグレイアッシュカラーからスタートしてみてください。
青色はオレンジ色を打ち消してくれるので「いつも退色するとオレンジ色になるのが嫌だ」とお悩みの方にもおすすめですよ。
2.ナチュラルカラー
柔らかい印象を与えたい方にオススメ。(画像は銀座7inchのスタイルより)
オーソドックスなナチュラルカラーは、だれでも挑戦しやすく肌なじみのいいカラーリングです。明るすぎる髪色を避けたい場合は、暗めのナチュラルカラーを選ぶこともできます。白髪を生かすなら、暗くても9レベル程度をおすすめします。
赤味も黄味も強くないブラウンなので、やさしい雰囲気に仕上がるのが魅力。ミディアムヘアやロングヘアといったフェミニンなヘアスタイルの方が挑戦しやすいカラーです。
白髪をぼかすハイライト
白髪をぼかしながらスタイリッシュな印象に。(画像は札幌 Addもんでんのスタイルより)
白髪を自然な形でぼかしてカバーするなら、ハイライトを取り入れてみるといいでしょう。
ハイライトを使った白髪ぼかしは、細い筋のハイライトを散りばめることで、あえて白髪のラインのようにしておしゃれに見せる方法を指します。ハイライト部分にはブリーチを使用しますが、あくまで部分的であるため挑戦しやすく、ハードルが低いのがメリットです。
白髪染めによって暗く染まった髪にハイライトを増やすことによって、徐々に全体を明るくできます。とくに白髪の多く出やすい顔周りやトップの分け目にハイライトを細かく入れると、ダウンスタイルでもアップスタイルでも気になる部分が自然にカバーされますよ。
根元が伸びてきてもハイライトがあると白と黒のコントラストが弱まるため、白髪をカモフラージュできます。
カラーリングをする際に気をつけたいのは、細いラインでハイライトを入れること。太いラインだと白髪をナチュラルにぼかせないうえ、やや古い印象になってしまいます。美容師としっかり相談して、おしゃれに見えるラインの細さを探りましょう。
▼編集担当・片桐
白髪ぼかしではじめてブリーチにトライするという方もいるはず。近年は、栄養剤と組み合わせた「ケアブリーチ」を導入しているヘアサロンが多く、ダメージのことを考えた施術を提供しています。
【ハイライトのメリット】
- おしゃれかつ、今っぽさのあるカラーリングができる
- 新しく根元が伸びてきても白髪が目立ちにくい
- 陰影がつくので、カールやヘアアレンジと相性がいい
【ハイライトのデメリット】
- 美容室での施術に時間とコストがかかる
- ハイライト部分はブリーチ剤を使うため、退色が早い
▼表参道で人気の美容室studio Teoで体験したハイライト施術動画
ハイライトを入れて白髪をぼかすスタイルの実例をチェックしましょう。
1.全体染め+ハイライト
少し明るいトーンの例ですが、暗めのトーンでも十分明るく見える染め方です。(画像は studio Teo のスタイルより)
こちらは、全体染めにハイライトを加えたスタイルです。ハイライトをたくさん入れることによって、髪全体を明るい色に見せられます。
アップスタイルにしない方なら表面の見えるところだけに入れたり、アレンジをよくする方なら襟足に入れたりと、普段の髪型に合わせてハイライトの部分や分量を変えられます。
落ち着いた仕上がりを希望する場合は、ベースの明るさは7レベルを目安にしておくといいでしょう。ハイライトを入れても8〜9レベル程度のトーンに見えるので、明るすぎる印象になるのを避けられます。
2.全体は地毛のまま+ハイライト
ハイライトの明るさやどれだけ筋を入れるかで見え方をコントロールできます。(画像は ROJITHA のスタイルより)
地毛+ハイライトはプリン状態が目立ちにくい染め方なので、頻繁にカラーリングができない方に適しています。ハイライトのラインは明るくも暗くもできます。
また、ハイライト部分のカラーを変えることで、個性的、あるいは落ち着いた雰囲気などイメージを変えられるのもうれしいところです。白髪を生かしたいときは、やや明るめにしておくときれいになじみますよ。
おすすめの明るさは10レベル以上。そう聞くと「明るすぎる」と感じる方もいるかもしれませんが、染めるのはハイライト部分だけなので、仕上がりは地毛の暗さとあいまって8〜9レベル程度の印象になります。
ちなみに私は長年この染め方で白髪を生かしており、ブリーチを使って細いハイライトを均一に散りばめています。
白髪をなじませるハイトーンカラー
ハイトーンカラーのイメージ。(画像は吉祥寺 パルティルのスタイルより)
最後は、ハイトーンカラーについてご紹介します。白髪をカバーするハイトーンの目的は、地毛部分を白髪の明るさに近づけることです。施術では、強めのカラー剤やブリーチ剤で地毛を脱色してから、アッシュやベージュなどの色を重ねます。基本的には、2回のカラーリングが必要になります。
何度も白髪染めをしていて色素が毛先に強く残っている髪を明るくしたい方や、徐々に白髪染めをやめていきたい方におすすめのカラーリング方法です。
強いブリーチを2〜3回使うとかなり明るい髪色になりますが、その分髪に負担がかかってしまいます。半年〜1年ほどかけて施術をすると、段階を経て明るい髪色にチェンジでき、ダメージへの配慮にもなります。
ブリーチの利用方法を誤解しないでくださいね。正しい使い方は美容師さんに聞いてみて!
また、誤解されやすいのですが、一度ブリーチで髪を明るくした場合、次回も全体を脱色する必要はありません。希望の明るさになればいいので、次の来店では新しく伸びた根元のみをブリーチします。その際は、毛先にブリーチ剤がつかないように保護しながらカラーリングをします。
希望の明るさにするためにブリーチが何回必要になるのかは、担当の美容師さんにアドバイスをもらってくださいね。
▼編集担当・片桐
白髪染めからハイトーンカラーに移行する場合、時間はかかりますが少しずつ変化していく自分の髪を見るのが楽しみになりそうです。ハイライトの場合も、最初は少ない本数からスタートして増やしていく方が多いそう。
【全体ハイトーン染めのメリット】
- 肌うつりがよく、表情が明るく見える
- 白髪の多い髪と相性がよく、気になる部分が自然になじむ
- 退色すると明るく感じるが、白髪染めをした後のような独特のギラつきがない
【全体ハイトーン染めのデメリット】
- 美容室での施術に時間とコストがかかる
- 根元が伸びてくると目立ちやすい
- 強めの薬剤を使うので、毛先がダメージを受けやすい
1.12レベルのアッシュカラー
ブリーチを使用しなくても徐々にトーンを上げてここまで持っていくことができます。(画像は claude MONET のスタイルより)
ブリーチなしで作る明るめのアッシュカラーです。本来は一度地毛の色を抜いてから色味を重ねるときれいに発色するのですが、あまり明るくしすぎたくない方、段階をふんで明るくしていきたいという方に向いています。
いままでに白髪染めをしたことがない場合は、おしゃれ染めのカラー剤を使えば1回で染まります。何度も白髪染めをしている髪は、ブリーチで脱色しないと明るくならないので美容師に確認してみてください。
2.ブリーチ+ベージュカラー
ブリーチを重ねて出す色なので、サロンでも自宅でもヘアケアはしっかり!(画像は 7inch のスタイルより)
ブリーチ+ベージュ系のダブルカラーです。脱色をするため時間とコストがかかりますが、白に近い金髪は日本人の肌にうつりがよく、おしゃれに見えます。
退色してもベージュカラーのベースにある黄色味が残るので、白髪を自然にぼかしてくれます。白髪の多さに関係なく、どの割合の方でもトライしやすいですよ。
ショートヘアからロングヘアまで、幅広いスタイルにマッチしますが、毛先まで明るくするので、長めのレングスの方はトリートメントでしっかりケアしてくださいね。
まとめ
白髪染めのポイントは、染め過ぎずに全体のイメージに合わせることです!
これまでは、白髪染めといえば暗めのカラー剤で白髪を隠すのが定番でした。
海外(アメリカ)で生活してみて強く実感したのは、日本はとくに「若く見えるほうが好ましい」という価値観を大切にしているということです。現地の美容師に教えてもらったのですが、海外にもボトックスやビタミン注射などで美にこだわる人は多いものの、それはあくまで「若返りたい」ではなく「きれいでいたい」と思うからだそうです。
年齢は関係なく、今の自分をもっと好きになるために美を追求するということ、私は美容師としてもひとりの女性としてもこの考え方がとても好きです。
白髪は、あなただけのオリジナルの魅力になりえます。ぜひいろんなカラーデザインに挑戦してください!白髪が増えるたびに、カラーリングの選択肢もどんどん増えていきます。白髪を生かすカラーを楽しみましょう。
▼監修&ライティング担当・fukumi
美容師ライターのfukumiです。海外でも働いた経験があり、日本とは異なるエイジングに対する考え方に感銘を受けました。必ずしも白髪をネガティブに捉える必要はありません。今回は、白髪を完全に隠してしまうのではなく「生かす」「目立ちにくくする」ためのグレイカラーについて一緒に考えてみましょう!