現役美容師がヘナカラーの魅力と難点を語り尽くす。

みなさんはヘナについてどれくらい知っていますか?カラーが主流の現在では名前は知っていても、何が良いのか?どんなものなのか?というのもわからないという方が多いと思います。そんな方の選択肢の一つとなればと思います。

ヘナカラーってどんなカラーのこと?

植物で作ったハテナの写真

ヘナカラーとは!

ヘナカラーとは、ヘナの葉を粉末を水に溶いて着色を行う、ヘアカラーの種類の一つ。美容室ではいわゆる草木染めなど、ナチュラル系のカラーとしてメニュー化されています。特に自然派志向の施術を希望される方に人気のカラー方法ですね。

通常のカラーとは異なり、化学染料が入っていないため、黒髪には反応せず白髪だけに色が入ります。厳密に言えば黒髪も染まってはいるのですが、黒の上からだと色としては認識できないのです。

そういった特徴から日本では主に、白髪染めやトリートメントとして使われることが多いです。その辺に関してはもう少し後で詳しく解説していきますね。

ヘナと人の関わりの歴史

ミソハギの花の写真

写真はヘナと同じ科に属するミソハギの花のものです。

ヘナは、インドや中近東などの乾燥した地域で生息、栽培されているミソハギ科の植物で、和名では指甲花という名称です。

ヘナと人との関わりの歴史は古く、約5000年前にまで遡ると言われており、インドでは爪や手足に彩色するための染料として使用されていたようです。その他、古代エジプトではクレオパトラがヘナを使って爪を染めていた、というのも有名な話。

さらには、ウールで出来たペルシャ絨毯などの赤い染色にも使われてきましたし、インドの女性が額につける赤い印のビンディにも、ヘナが使われているそうです。

他には、有名なものでいうとインドの伝統医学であるアーユルヴェーダではヘナは万能薬と言われるほど愛用されています。効果は幅広く、傷の炎症を抑える効果、頭痛解消の効果、不眠解消の効果、肝臓機能を高める効果、デトックス効果もあるとか。

日本では主に白髪染めやトリートメントとして扱われることが一般的ですが、ヘナは古くから様々な国でいろいろな角度から人々の生活の中にあったのですね。

ヘナで髪が染まる仕組み

ヘナの粉の写真

ヘナで髪が染まる仕組みとは!?

ヘナは草木染めと同じ仕組みで染まります。植物本来の色素で染めるので、肌にも髪にも優しく染めることができるのが特徴ですね。

枝や花などは使用せず、ヘナの葉だけを粉末にしたものを使用します。葉にはローソンという赤色酵素色素が含まれています。ローソンはたんぱく質に反応して発色する性質があるので、その反応を利用して髪の毛や肌や爪も染めているというわけですね。

ヘナは基本的にはお湯で粉末を溶いた状態で使用します。髪のキューティクルは濡れるだけで少し開いてくれるので、そのすき間から浸透し、髪の内部のケラチンというたんぱく質に反応して髪が染まります。

その時、一緒に水分も内部に抱き込むような形で入れてくれるのでヘナで染めた後は潤いがありハリも出るのもうれしいですね。

ただし、カラーと違い塗るのが難しいのがヘナのデメリットでもあります。手早くたっぷりと塗らないと、塗っている間に乾燥して固くなってきてしまうのでカラーなどに比べて塗るのが手間なのと、周りが汚れやすいためセルフでやることはあまりオススメできないですね。

そして、ヘナは植物を粉末にしただけのものになるので、黒髪を明るくすることはできません。黒髪だと染まらないというわけではないのですが、黒の上からだと染まっていても色として認識できないので染まってないように見ます。

白髪の場合は半透明なため染まっているというのがわかりやすいというわけですね。

しかし、後述しますがヘナにはトリートメント効果もあるので、白髪がなくても継続して染めている方もいらっしゃいます。

ヘナで表現できる色の種類

オレンジ色の写真

ヘナで表現できる色は限られています!

まず天然100%ヘナの場合はオレンジ色にしか染まりません。ヘナの中のローソンという色素がオレンジ色のような赤褐色なので、そのような色に染まります。

そして、ヘナの場合は染めた当日が染色のピークではなく、1週間後にキレイ染まっている状態ですので最初はオレンジみが強い状態が染め上がりになります。

オレンジ色に染まった白髪は日にちが経過するにつれ、オレンジみが落ち着いてきます。それでも赤みは残りますが、落ち着いてくるとオレンジブラウンの色合いになってきます。

ただし、こういった色の見え方はもともとの白髪と黒髪の割合にも関係してきます。

白髪の割合が多い方はよりオレンジに見えて、白髪の割合が少ない方がオレンジブラウンのようにナチュラルな色合いに見えやすいですね。

そしてもう一つヘナを使ってナチュラルに染める方法があります。それは同じ草木染めであるインディゴを使って染める場合です。

ヘナは直接葉っぱを粉末にしたものを染料としていますが、インディゴというのは植物の名前ではなく、青色の色素のことを指します。そのため、この色素の元になる植物は一つではありません。
ちなみに、日本では藍染めという伝統技術がありますが、これに使用されるのもインディゴを含む植物。タデアイやインド藍などが使用され、名前には「アイ」と入っていますがそれぞれ「タデ科」「マメ科」と、植物としては違う分類になります。

そしてこのインディゴとヘナを組み合わせることでブラウンに染めることができます。

色相環を表した写真

ヘナで表現できる色とは!

なぜブラウンになるかというと、ヘナによって発色するオレンジとインディゴによって発色するブルーは補色関係(真逆の色)にあり、2つを混ぜるとブラウンになります。

他にも、紫と黄色や緑と赤なんかも補色の関係なので、混ぜるとそれぞれの色みを打ち消し合い、濁りが生じて茶色になります。これをうまく使ったのがヘナとインディゴというわけです。

方法は二つあり、ヘナとインディゴを予めミックスする方法と、先にヘナで染めて後からインディゴで染める方法。後者の方がやり方としては安定している気がしますが、少し時間がかかります。ミックスする方法は仕上がりにブレがあるので、美容師としては仕上がりが読みにくいのが難点。ヘナやインディゴのような草木染めは毎回染まり方に違いが出がちなので、その辺りが気になる方は一般的なカラー剤の方が向いているかもしれません。

しかし、ヘナやインディゴの最大のメリットは、頭皮への負担がないことと、髪への負担がないこと。つまり、ダメージリスクが基本的にないので、手間やコストをかけてと、こだわりたい方には良いのかもしれませんね。

ヘナでカラーをするメリットって?

ヘナでカラーをするメリットは2つ。ヘアカラーに含まれるジアミンによるアレルギーリスクが極めて低いこと。そしてもう一つは白髪を染めるだけではなく、トリートメントの効果としても期待できること。ケミカル系のカラー剤ではアレルギーとダメージのリスクは避けて通れないので、植物成分100%のヘナだからこそのメリットといえますね。順を追って解説していきます。

ジアミンアレルギーのリスクが低い

病院の問診票の写真

ジアミンアレルギーをご存じですか?

ジアミンアレルギーというのがあることをご存知でしょうか?これは一般的なアルカリ性カラー剤の中に含まれる染料の成分の一つ、パラフェニレンジアミンが引き起こすアレルギーのこと。

ジアミンアレルギーについては以下の記事に詳しく書いてあるので、興味のある方は読んでみてください。

ジアミンアレルギーって?染められるカラーはあるの? | BSR PRESS | 人気美容室情報 ベストサロンレポート

「ジアミン」 聞きなれない名前・・・ 少し難しい名前ですが、ここでいうジアミンとは 「パラフェニレンジアミン」という酸化染料の略称で、 …

少し引用すると、以下のようになります。

特にアレルギー体質というわけではない方や、すでに何度もカラーをしたことがある方でも「ある日突然」カラー剤にかゆみやかぶれを起こしてしまうというのがジアミンアレルギーの特徴。

ジアミンアレルギーは、軽いものだと染めている最中やその後に少し影響が出る程度で収まりますが、そのままカラーを続けると動悸・呼吸困難・嘔吐といった症状から死に繋がることもある重大なアレルギー症状「アナフィラキシーショック」を引き起こす可能性があります。そのため、疑わしい症状がある場合はまず皮膚科できちんと診察してもらうことが一番大切です。

天然100%ヘナの場合、植物由来成分のみで構成されていることになるため、ジアミンは含まれず、ジアミンアレルギーのリスクは0になります。ただ、中にはケミカルヘナと呼ばれるジアミンが少量含まれるヘナを取り扱っているサロンもあるので、使用する際は100%ヘナなのかどうかを必ず確認しましょう。特にジアミンアレルギーの疑いがある方は必ず確認してくださいね。

実際、2007年には100%天然を謳う市販のヘナにアレルギーを引き起こす成分である「ジアミン」が無認可で含まれていたことから、頭皮のかぶれを訴える人が続出し、国民生活センターが注意を促したことがありました。

美容室で使う薬剤は「化粧品」や「医薬部外品」といった登録区分がありますが、ヘナの場合は100%ヘナのみ「化粧品」として登録するための申請を行うことができ、受理されれば「化粧品」として販売が可能。それ以外のヘナは「雑貨」の区分になります。(100%ヘナも化粧品の登録申請を行わなければ「雑貨」に該当します)

通常、ジアミンを含んだカラー剤は「医薬部外品」となりますが、ジアミンを含んだヘナは「雑貨」の区分になります。ジアミン入りのヘナを扱っている=一概に悪、とはいえませんが、「人体に対する緩やかな作用がある」(医薬部外品)「体を清潔にしたり、見た目を美しくしたりする」(化粧品)といった法律上の基準を満たしていない、いわば「何でもあり」な区分のカラー剤ということになってしまうので、美容室選び、自宅用ヘナ選びには慎重になった方が良いでしょう。

※この項目の執筆にあたり、「NPO法人 日本ヘナ協会」様に情報提供を頂きました。誠にありがとうございました!

トリートメント効果がある

女性の後ろ姿の写真

トリートメントの効果も実感できます!

ヘナにトリートメント効果があるって知っていましたか?ただ一般的に皆さんが想像するトリートメントの効果とは少し違います。

ほとんどの方がトリートメントの効果と言えば、ツルツルでサラサラになるイメージがありますよね。これは簡単に言えば脂質で髪をコーティングしている状態になります。なので、つけすぎになればベタベタした質感になってしまいますし、かえって指通りが悪くなることもあります。

一方、ヘナにおけるトリートメント効果とは、ツルツルでサラサラになるような効果ではなく、ハリ・コシ・ツヤが出たり、根元のボリュームが出やすくなるというものなんです。

つまり表面のコーティングだけでなく、内部から髪を補強してくれるようなイメージですね。表面的なトリートメントは短期間で落ちてしまうことが多いですが、ヘナの場合は内部に入り込むため持ちが良く、繰り返すことでより良くなっていくという特徴があります。

特に「加齢によるうねりや広がりが多少収まった」という方も、中にはいます。ヘナの葉の主成分であるローソンは髪の毛の主成分であるケラチンというたんぱく質に絡みつく習性があるので、髪の内部に留まりやすく持ちが良いというわけですね。

髪を染めるたびにトリートメントができるなんて一石二鳥!ナチュラルに髪の毛の状態にアプローチするタイプのトリートメントをしたい方には特にオススメです。

ヘナでカラーをするデメリットって?

次は、ヘナのデメリットを2つお伝えします。先ほどはジアミンアレルギーのリスクが極めて低いと伝えましたが、ヘナには違うアレルギーのリスクがあるのです。そしてもう一つは、ヘナを繰り返ししているとカラーの影響を受けにくく、染まりづらくなること。例えば明るくしたいと思ってブリーチで染めたとしても、中々明るくなってくれない場合があります。この2点がヘナによるデメリットかと思いますのでこちらも解説して参ります。

完全にアレルギーフリーではない

マスクの写真

アレルギーの心配がないわけではない!

一般的なカラー剤にはジアミンアレルギーのリスクがあるとお伝えしましたが、ヘナの場合はジアミンアレルギーとは別のアレルギーリスクがあります。それは植物性アレルギー

日本で代表的な植物性アレルギーと言えば花粉症ですね。
筆者は長年に渡り重い花粉症でして、ヘナの粉末も同じようにアレルギー症状が出ます。粉末を吸ってしまうと鼻がムズムズして鼻水が止まらなくなるアレですね。

なので、私の場合はヘナを作る際マスクが必須です。私は自分の髪をヘナで染めたことはありませんが、こういったアレルギー症状が出る方は頭皮に長時間使用した場合、アレルギー性皮膚炎を起こす可能性があります。

なのでヘナによるカラーであっても、パッチテストをあらかじめ行うことをオススメします。

カラーバリエーションが少ない・カラーに影響が出る

ペンキの写真

ヘナはカラーバリエーションが少ない・・・

ヘナ愛用者が「カラーに変えたい」と思うのは、ヘナでは髪を明るくできないことと色のバリエーションが少ないことに不満を感じた時がほとんどでしょう。

どういうことかというと、ヘナが明るくできないのは冒頭で伝えた通りですが、色合いのバリエーションも3〜4種類程度しかないのです。ヘナ自体は一色でオレンジ系。あとはインディゴを使って割合を変えることで、ナチュラルブラウン、ダークブラウン、ブラックにできるくらいですね。

つまり、ブラウン系かオレンジのみのバリエーションしかない上に、染まりも安定しづらいというなんとも扱いづらい面を持つのがヘナなんです。
 
また、ヘナを使ったあとに他のカラー剤を使おうとすると、影響がかなり出てしまいます。例えば、脱色のみを行うブリーチ剤を使ったとしても明るくなりづらくなります。ヘアの後にトーンアップさせるなら、一回で明るくするのではなく、徐々にヘナの残留が髪からなくなるまで染めていくしかありません。

もちろんそのままヘナで継続していくと決まっていれば問題ないのですが、急に「明るくしたい」とか「色の雰囲気変えたい」となった場合はカラーをするしかありません。

しかしその場合は、一度のカラーで変えるというよりは期間はある程度見ておいた方が良いですね。もちろんどれくらいの期間をヘナを継続していたかにもよります。なので「やっぱりカラーに変えたい」と思ったら必ずサロンで染めることとヘナを使用していることを伝えましょう。

このように、ヘナには色々とデメリットもあります。ただ、もちろん先述のようにアレルギーリスクが低くハリ・コシも出せるため、ハマる方にはどハマリするカラー方法だといえるでしょう。

どうやって染めるの?

ヘナの粉を混ぜた写真

ヘナでの髪の染め方をご説明!

ヘナの場合髪の毛のキューティクルを壊したりなどの必要がないため基本的には化学薬品を一切使いません。ヘナをお湯で溶くだけなんです。

お湯の温度は色々と言われていますが大体60°〜80°くらいが妥当なようですね。冷た過ぎても暑過ぎても染まりが薄くなるという検証結果も出ています。割合いも様々ですがヘナ1に対して1:3〜1:4がよく聞く割合ですね。

基本的には決まっていないので、目分量で質感を確認しながら作るという方が結構多いですね。お湯と混ぜてから15分前後置いてから塗り始めると綺麗に染まりやすいようです。

塗り終わってから30分〜2時間置いたらOKです。時間もヘナの種類や品質によって全然違うのです。あまり良質でないヘナの場合はヘナの葉だけでなく、枝部分や砂までも粉末にして混じってる場合があるようで、そういったヘナは染まり辛かったり染まりが薄くかったりするようなので、自宅で染める場合は信頼できる販売元で購入しましょう。

あとは、ヘナだけなのかインディゴとミックスされたものなのかでも置く時間は変わります。ミックスされている場合は1時間を目安にすると良いそうです。置きすぎるとヘナの発色の方が強くなりオレンジに寄ってしまうのと、インディゴの作用で髪がバサバサになってしまいます。

これが基本的なヘナの使用方法ですね。

美容室でヘナカラーを行う場合

カラーをしている写真

ヘナは美容室でも染められます!

美容室でヘナカラーを行う場合まず確認しなければいけないのは、ヘナを取り扱っているのかどうか?と、いうこと。天然ヘナの場合オレンジ色にしかならず黒髪を明るくすることもできないため、取扱いサロンがそう多くないからです。

とはいっても、そもそも全国の美容室はオーバーストア状態なので、扱っているサロンは探せばすぐ見つかります。

そしてヘナこそサロンで染めるべきだと思います。もちろんカラーもサロンの方が断然良いのは間違いないのですが、ヘナは取り扱いや染め方に知識・技術が必要とされるのです。

むしろ、「ヘナってカラーよりは染まり悪いけど手軽に染められて安価でノーダメージだからセルフカラーするのにぴったり」だなんて思っていませんか?実際そういう謳い文句をネット上で多く見かけますが、僕の個人的見解ですがそれは大きな誤解です。

ヘナは染まりが安定しないのに、染めるのは難しいしコストもかかるし、時間もかかるんです。それでも根強いファンがいるのは、それを補っても余りあるほどのメリットがあるから。その辺のメリットについてはあとで詳しく伝えていきます。

ヘナの中には、海外の製造段階で適切に扱われず国内に入荷されてくるものもあります。例えば、ヘナの葉だけではなく砂や枝が粉末に混じっていたり、湿気の多いところで保管されていたり。そういった違いで染まり具合も全く変わってしまうので、安心できる商品を扱ってるサロンを選ぶのは必然ですよね。

自宅でヘナカラーを行う場合

髪を染める道具の写真

自宅でも挑戦できます!

とはいえ、それでも「美容室に行く時間が作れない!」という方はたくさんいらっしゃいますよね。そんな方々のためにヘナを自宅で染める際の方法と注意点をお伝えしていきます。

まず、準備するもの。

  • ヘナ・お湯(60°〜80°)
  • ヘナを入れるカップと混ぜるもの
  • 塗る時に使うハケ
  • 服が汚れないようにするためのクロス
  • 作業する際の周りの養生
  • ラップかヘアキャップ
  • 手袋・顔周りに貼るためのキッチンペーパーなど
  • タオル(汚れても良いもの)
  • 以上10点ですね。

    これらは最低限揃えてからスタートしましょう。

    手順を説明していきます。

    まずはヘナの準備ですね。
    ヘナの髪の長さに対するだいたいの量の目安は、ショートなら約30g、セミロングなら約50~60g、ロングなら約100gです。

    ヘナに対してお湯を1:3〜1:4を目安にしっかりと溶いていきます。割合はあくまでも目安なので、自分なりの塗りやすい質感を見つけていきましょう。

    髪は濡らした状態からスタートするので、ヘナを寝かせている間に濡らしておきましょう。
    整髪料やトリートメントなどが付いていない状態にすることが望ましいです。

    ヘナを塗る前は頭皮はあまりこすったりしない方が良いので、お湯で全体をしっかり流すか、整髪料が付いている場合は髪の毛を中心にシャンプー剤で落としていきましょう。

    ※濡らさない状態でスタートすることをオススメするケースもありますが、濡れている髪の方が圧倒的に塗りやすいので、今回は濡らしてから進めていくパターンで説明しています。

    次に周りの養生など、自分の準備などを終えたらいよいよ塗っていきます。

    カラーをしている写真

    カラーは根元から。

    まずは全体の根元にべったりとしっかりのせます。その後に毛先をパックするようなイメージで塗っていきます。

    ショートの場合は一気に塗ってしまって大丈夫です。ヘナをキレイに塗るコツは、かなりたっぷり塗るのと手早く塗るということですね。手早く塗らないとどんどん乾燥してきてしまいます。そうなると適度な量がのせにくくなるのと、引っかかって痛いので非常に塗りにくくなります。

    ロングの方なんかは予め2つカップを用意しておくと良いかもしれませんね。先に根元を塗る用のカップ。そして根元はしっかり留まってもらいたいので少し固めに作っておく。

    根元を塗り終わったら、お湯を足しましょう。そうするとヘナの質感が少し柔らかくなり伸びが良くなるので、スムーズに塗れてやりやすいです。根元から毛先までしっかり塗れたら、ラップを巻いて保温します。時間は30分から1時間が平均的ですね。

    ラップを頭にくるっと巻くのが難しい場合は、100均でヘアキャップというかぶるだけのものも売っていますので活用してみてください。しっかりと密封されることで保温され、カラー効果もトリートメント効果も高くなります。

    時間になったらまずはシャワーのお湯でしっかり水洗してからシャンプーをしてよく洗い流しましょう。あとはいつも通りコンディショナーやトリートメントをさらっとして流してからドライヤーで乾かして終了ですね。

    コンディショナーやトリートメントは髪に引っ掛かりを感じなければつけなくてもOKです。

    手順は通常のヘアカラーとそんなに変わりませんが、やはりキレイに塗るのが困難なのと手間がかかるのでサロンで白髪の割合などを見て、品質の良いヘナを使ってキレイに染めてもらう方が確実だと思います。

    ぜひ美容師に相談してみてくださいね。

    ヘナで染めた髪のお手入れ方法

    ヘナで染めたあとでよく聞くのが「きしみやすい」「絡まりやすい」「色落ちが激しい」ということですね。ヘナにトリートメント効果があるといっても、すでにダメージが強い状態の方は一回目から効果を抜群に感じるのは難しいかもしれません。繰り返し使ったり、ヘアケアの習慣を見直すのが良いでしょう。

    自宅でのヘアケア方法

    ドライヤーをかけている写真

    自宅でもヘアケア方法をご紹介。

    ヘアケアにはコストがかかるものもあれば、手間がかかるものもありますね。自宅でのお手入れ方法に関しては、当たり前のことを当たり前にやれることが一番だと思います。

    どこまでこだわるのかはあなた次第ですが、今やれていないことが一つでも二つでも変えられるなら今より状態は良くなるか、今より悪くなるのを防げると思いますよ。

    まず試してほしいのはシャンプーの見直しです。毎日使うものだからこそ髪に良いものを使うことが大事で、その中でもシャンプーはとても大事です。試してほしいのは、洗い上がりがギシギシしにくいアミノ酸系シャンプー。アミノ酸は髪の毛本来の成分と同じなので髪への負担が少なくオススメです。

    ちなみにヘナ後はシャンプーをする度にヘナが落ちやすく、タオルや洋服に色が移りやすいので注意しましょう。一般的にヘナの後は2〜3日は洗わなくても大丈夫と言われています。(3日も洗わないなんて我慢できない!という方も多いと思いますが…。)

    シャンプーの後は、必ずドライヤーで乾かしましょう。よく「ドライヤーをしっかりした方が髪に悪いと思っていた」という方もいらっしゃいますがドライヤーは必要です。

    自然乾燥の方がよほど痛みますし、髪も広がりやすいです。さらに濡れている間はキューティクルが開いているのでダメージも負いやすくなります。

    シャンプーボトルの写真

    毎日使うシャンプーは重要です。

    例えば、濡れた髪のままでタオルを巻いていたりそのままソファに寄りかかったりしていると、摩擦や自重で髪を傷つけてしまいます。ドライをすることで、キューティクルを整えツヤが出ますし、毛流れを意識しながら乾かすことでハネたり広がってしまったりというのを抑えられます。

    濡れているとダメージがしやすいという点で最も気をつけなければいけないのがコーミングです。ブラシや櫛で梳かすことですね。

    これもまた摩擦や引っ張るテンションによって、髪が切れたり伸びたりしてしまいます。こうしてダメージしたものは、トリートメントなどでも補いにくいので切るしかなくなってしまうこともあります。

    シャンプーやトリートメント中もそうですし、ドライヤーで乾かしている際などもコーミングには充分に注意し、優しく毛先から梳かすようにしましょう。

    ヘナショックについて

    ブラシとヘアオイルの写真

    ヘナについて知っておいて頂きたいこと!

    そしてヘナのケアについて覚えておいて頂きたいのがヘナショックという状態。ヘナはトリートメント効果もあるのですが、初めてヘナを行った場合、染める前よりもギシギシになり指通りが悪くなるということがあります。

    そういった症状をヘナショックといいます。特に、ヘナをするまでカラーやパーマを繰り返していた方がなりやすいそうです。

    中にはヘナのトリートメントの効果を期待したにも関わらずヘナショックになってしまい、一度きりでやめてしまうという方もいらっしゃいます。

    しかし、その一度だけで判断してしまうのは早いです。ヘナショックはヘナを数回繰り返ししているうちになくなっていきます。なので、ギシギシ感のある初めの3回くらいはあまり期間を空けずに染めても良いと思います。

    それまでの間ヘナショックを緩和させるには、洗い流さないトリートメントのオイル系が有効ですね。オイルはドライヤーで乾かす前と乾かした後につけて下さい。あまりベタベタさせすぎない方が良いので、オイルの中でもさらっとした質感のものがオススメです。

    また、オイルでいうと、ヘナをする前の晩に頭皮から毛先までオイルを付けてマッサージしてあげると、ヘナの染まりも良くヘナショックを緩和してくれる効果があると言われています。

    その際に使うオイルは頭皮に付けても大丈夫なものを使いましょう。付けた後は流さずに寝て大丈夫なのですが、枕につくのが気になる方は、タオルなどを枕に巻いて寝てくださいね。

    女性の写真

    ヘアケアは重要です!

    さて、そもそもなぜこのヘナショックという現象が起きてしまうのか?そこにケアの秘密が隠されていると思います。

    ヘナには皮膜コーティングなどの油分を取ってくれる効果があります。そしてこの皮膜コーティングとは、日々行っているトリートメントやコンディショナーが該当するんです。

    例えばこんな経験ありませんか?温泉やスーパ銭湯に行った際にそこにあるシャンプーとコンディショナーを使ったらギシギシになったということ。

    あれは洗浄力の高いシャンプーとコーティング力が低いコンディショナーを使ったことが原因です。洗浄力が高いと泡立ちがよく少ない量で泡立ちます。コーティング力の低いコンディショナーは安価です。経費削減というやつですね。もちろん今は質の良いものを置いてあるところもたくさんありますが。

    つまりは普段使っているコンディショナーやトリートメントによって良くも悪くも髪の質感は誤魔化されているということなんです。

    そしてヘナには先ほども伝えたように皮膜コーティングを落としてしまう作用があるので、誤魔化していた状態が剥がれてしまうというわけですね。

    そのギシギシや絡みやすい状態というのが本来の髪の毛の状態なんです。だからカラーやパーマを繰り返している方ほどヘナショックを感じやすいのです。

    ヘナはトリートメントの中でもインナートリートメントと言って、髪の内部に効果が出ます。なので効いてくれば持ちもよいですし、髪の表面も整ってくるので最低でも3回は続けて様子を見てください。

    ヘナで染めた髪におすすめのシャンプー

    シャンプーをしている写真

    おすすめシャンプーをご紹介します!

    シャンプーやオイルトリートメントなど、ヘナの後のヘアケア製品で向いているものをご紹介していきます。まずシャンプーだと、先ほどオススメさせて頂いたようなアミノ酸系のシャンプー、その中でもノンシリコン、あるいは微シリコンのシャンプーが良いですね。

    ヘナにはその皮膜コーティングを剥がす性質があるので、コーティングでごまかして質感をよくするシャンプーやトリートメントよりも髪本来のハリコシなどを与えてくれるものがオススメですね。

    一つ挙げるならコレ。haru「kurokamiスカルプシャンプー」です。

    お値段はドラッグストアに並ぶものより少し高めになっていますが、トリートメントやコンディショナーもいらないので、それを考えるとそんなに高くないかなと。

    成分を見る限りではノンシリコンシャンプーの分類ですね。スカルプ系ですので頭皮にも良くオーガニック成分豊富なのでヘナとの相性も良いかと思われます。

    とは言っても、やはり元々ダメージが蓄積されてる方やヘナショックになってる方はギシギシ感は残ると思うので、そういった場合は流さないトリートメントで手触りや指通りを良くしてあげましょう。

    流さないトリートメントのメリットはお湯あるいはシャンプーでしっかり落ちることです。
    髪の周りに変に残ってしまうと、コーティングの上からコーティングされてしまい、ベタつく原因になってしまいます。

    ヘナで染めた髪におすすめの流さないトリートメント

    ポンプで液体を出している写真

    洗い流さないトリートメントを使ってみてください!

    オススメの流さないトリートメントはホホバオイル。こちらはツヤ感やまとまりはもちろんですが、それ以外にも2つのメリットがあります。それは「頭皮に付けて使うことができる」「品質の安定性が非常に高い」ということ。

    まず頭皮につけて大丈夫なので、先ほど紹介したようにヘナの前日に使うオイルマッサージでも使えます。また、ホホバオイルにもクレンジング効果があり頭皮の汚れと臭いの元を取り除いてくれます。更に新陳代謝をアップしてくれる効果までついているので育毛効果も期待できます。ホホバオイルは質感も軽くベタつきにくいので、頭皮に付けても髪に付けても扱いやすいですね。

    そして、もう一つは品質の安定性。どういうことかというと、オイルは極端に温まったり冷めてしまうと成分が壊れ、本来の効果を得られなくなることが多いヘアケア製品です。

    しかしホホバオイルは370℃以上の高温で4日間熱し続けても品質の変化がなく、さらに使用し始めてから数年間の保存も可能といわれています。10℃以下の低温になれば固形になりワックスのように使うことも可能です。

    他にもニキビのケア、肌の弾力やハリコシ、皮膚炎の改善、アンチエイジング効果と様々な効果が期待できるのもホホバオイルの魅力です。

    オススメはこちら。「インカオイル オーガニックホホバ ゴールド 60ml」

    比較的安価で質の良いホホバを使っているのでお求めやすいです。このホホバオイルは全て手摘みで作業が行われている上に、一番搾りのみのオイルを使用しているので、さらっとした上質な仕上がりになってくれるわけですね。

    中には合わない体質の方もいるそうなので、肌が敏感な方や植物のアレルギーを持つ方などは念のためパッチテストを行ってから使用してくださいね。

    結局ヘナは私に合うの?合わないの?

    美容院の写真

    ヘナと相性がよさそうなら挑戦してみませんか?

    ヘナをすでに知ってる人も知らなかった人も少しは理解が深まりましたか?
    ヘナは人によって最高のものになるし、最低なものにもなります。

  • ヘナ最高!と思える方
  • 「自然な地毛に近い色合いが好き」「頭皮のケアもしたい」「ハリやコシがほしい」「オーガニック製品大好き」「カラーだとしみる」という感じですね。

    これが2つ以上当てはまる方はヘナと相性が良い可能性がありますね。

  • ヘナって最悪…となってしまう方
  • 「色んな色を楽しみたい」「髪は明るめが好き」「使った瞬間ツルツルなトリートメントが好き」「植物アレルギーがある」「パーマや縮毛矯正はやめられない」という方。

    こちらは1つでも当てはまればヘナは向いていませんね。

    しかし、最高!と思う方って実際たくさんいると思うですよね。それでもカラーの方が絶大な支持があるのは、単純にヘナの知識がユーザーにも美容師にもあまりないからです。

    ヘナという選択肢を持った上でカラーをしているのは良いのですが、実はヘナの方が合っている方もカラーをしているのが現状だと思います。

    ベストサロンレポートではヘナが安心して体験できるサロンのご紹介もしておりますのでぜひ参考にしてくださいね。

    最後にもう一度伝えたいのは決してヘナは手軽で簡単に染められる代物ではないということ。ヘナはカラーに比べて塗りづらいし、色も安定しません。

    それでもヘナのメリットとなる部分に魅力を感じる方はぜひ3回は体験してくださいね。
    最後までお付き合い頂きありがとうございました。

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