縮毛矯正をやめたい人必読!他のヘアスタイルへの移行方法とオススメ長さ別ヘアスタイル6選
クセに悩む人の中には、縮毛矯正は欠かせない!という方も多いのでは?ですが、一度ストレートヘアになった髪から「他のヘアスタイルに変えてみたい」と思ったら、どうすればいいのでしょうか。今回は、美容師が「縮毛矯正のやめ方」と、「他のヘアスタイルへの移行方法」についてお伝えします。

はじめに

写真は縮毛矯正が得意な京都の美容室MAULOAのスタイルより
ヘアスタイルは、あなたの印象を決める体のパーツの一部です。「また伸びてくる」とはいえ、やはりヘアスタイルを変える時には慎重になりますよね。
特に縮毛矯正から他のヘアスタイルへ変える時は「クセ毛はどのように扱えばいいの?」とか、「縮毛矯正以外のヘアスタイルができるの?」など、いろんな不安がつきまとうもの。
縮毛矯正をやめて、新しいヘアスタイルをしてみたい人が不安なく、わくわくしながらヘアスタイルを楽しんでもらえるように、いろんな角度から縮毛矯正についてお伝えしていきます。
まずは、縮毛矯正とはどのような施術なのかをおさらいしてみましょう。あなたは正しい縮毛矯正のかけ方や扱い方を知っていますか?もしかしたら思わぬ発見があるかもしれません!
縮毛矯正とのつきあい方

縮毛矯正と上手く付き合いましょう。
縮毛矯正というと、髪のクセをとってサラサラのストレートヘアにするという施術のことですよね。ストレートパーマと勘違いしてしまう人もいますが、縮毛矯正とストレートパーマは、似ているようでだいぶ違います。
簡単に言えば、これら2つのパーマの大きな違いのは、ストレートアイロンを使って熱処理をしているかどうかです。
使用する薬剤にほとんど違いはありませんが、縮毛矯正はこの熱処理をすることによって、タンパク質の結合を変えて、より強固にストレートにします。髪をしっかりとまっすぐのストレートヘアに形状記憶させることができるということですね。
縮毛矯正をかけて、「髪が少し硬くなった」とか、「しっかりした」というように感じるのは、このように熱処理をすることで髪のタンパク質の状態が変わるからなのです。
髪が太い人ほどこのように感じやすいですが、うねうねとまとまらないクセがストレートヘアになると、お手入れがしやすく、雨の日でもスタイリングの崩れない髪質になるので人気があります。

写真は縮毛矯正が得意な吉祥寺の美容室NiCHEのスタイルより
クセのある髪をストレートにするためには縮毛矯正でないとかからないことがほとんどです。ストレートパーマは、美容室でかけたカールのパーマを元の地毛に戻すためのパーマだと思ってください。
ですがストレートパーマでも、中にはクセのとれる髪質の人もいれば、弱いクセ毛の人でしたらボリュームダウンもできたりと、人によって効果がそれぞれ違うので事前に美容師に確認してみてくださいね。
一般的に、縮毛矯正をかける頻度は3〜6カ月に一度です。クセのそこまで強くない人は、1年に一度しかかけない人もいます。
毎回毛先までかけなくても、新しく伸びた根元のクセのみに縮毛矯正をかけるリタッチという方法でのかけ方もあるので、みなさんがイメージしているよりはダメージさせずに縮毛矯正をかけることができるかもしれませんね。
縮毛矯正をかけた後は、熱処理の影響で髪が乾燥しやすいので、しっとりするタイプのシャンプーやトリートメント、洗い流さないトリートメントを使ってケアすることが理想的です。
サラサラのストレートヘアをキープするためには、家でのトリートメントケアがとても大切です。また、毛先のひっかかりが気になった時に定期的に毛先をカットすることで、枝毛や切れ毛も防ぐことができます。
縮毛矯正をやめたいタイミングとは?
クセ毛の人に根強く人気のある縮毛矯正ですが、やめたいと思うタイミングとは、いったいどういう時なのでしょうか?長く縮毛矯正をかけてきた人こそやめたいと思う人が多い傾向にありますが、みなさんがどのような理由でやめたいのか、まずチェックしてみましょう。
縮毛矯正をやめたいタイミング①ストレートヘアに飽きた時

時にはイメージチェンジしたくなる!
一番多い理由としては、やはり他のヘアスタイルに変えたいと思った時です。縮毛矯正をかけた後のヘアスタイルは、ボブヘアやミディアムヘアが一番多く選ばれています。根元が伸びてきてもある程度ごまかせるのと、いざとなったら縛れるのでヘアアレンジをすることもできます。
縮毛矯正をかけた後は、数カ月に一度かけ続けることが多く、気がつけば数年同じヘアスタイルをすることになります。これではだんだん飽きてしまいますよね。美容師目線でも、徐々に、「流行りのヘアスタイルをしてみたい」と思ったり、「ストレートヘア以外のヘアスタイルにイメージチェンジをしたい」と思い始める人が多いと感じます。
縮毛矯正をやめたいタイミング②老けて見えた時

いつまでも若々しくいたい!
縮毛矯正をかけた人の中でも、特に髪の細い人には「老けて見えてしまう」と悩む人もいます。きれいにサラサラのストレートになるからこそ、根元のボリュームがなくなりぺたんこに感じてしまうからです。
縮毛矯正をかけた後で、トップがふんわりとするようなレイヤースタイルを選ぶ人はあまりいません。これは根元が新しく伸びてきた時にクセがスタイリングの邪魔をするからです。
手先が器用でスタイリングをすることが好きな人は別ですが、だいたいの人がレイヤーの少ないスタイルを選びます。
ボブヘアやミディアムヘアで根元のボリュームがなくぺたんこになってしまうと、シルエットのバランスも悪くなってしまって、結果的に老けて見えやすくなってしまいます。
縮毛矯正をやめたいタイミング③毛先がダメージしてしまった時

ダメージヘアをなんとかしたい!
これは縮毛矯正の時だけではなく、どんなヘアスタイルにも言えることですが、やはり毛先がダメージしてしまうと、がっかりしてしまいますよね。
同じ美容室で縮毛矯正をかけている場合、前回の記録もちゃんと残っていますし、根元の伸びたところだけのリタッチでの縮毛矯正をかけることができるので、「縮毛矯正=ダメージする」ということではありません。
ですが、縮毛矯正はストレートの薬剤だけでなく、高温のストレートアイロンを使いながらかけていくので、美容室での施術の中でもダメージしやすいメニューです。
自宅でのケアがきちんとできていないとダメージしやすいのは確かです。また、繰り返しかけ続けていくことで、毛先が薬剤やストレートアイロンの高熱に耐えられずにダメージしてしまう人もいます。
同じ美容室で縮毛矯正をかけている場合はあまりこういったことは起きませんが、毎回違う美容室で縮毛矯正をかけていると、前回使用した薬剤もかけ方もわからないために、どうしてもケアしきれない時があります。
縮毛矯正をやめたいタイミング④お金と時間が圧迫された時

おしゃれも大事だけどお金や時間も大事!
縮毛矯正は薬剤をつけ始めるところから、ストレートアイロンをかけて終わるまで、時間がかかる施術です。髪の毛一本ごとのクセをストレートにしていくのでどうしても2〜3時間はかかり、中には4時間以上かかってしまうクセの強い人もいます。
また、縮毛矯正は美容室の中でも特殊なメニューであるために、時間のかかる分だけ金額もかかってしまいます。美容室によって差はありますが、2〜3万円はかかります。縮毛矯正をかけ続けている人なら一度は「カットだけで済めば、5千円以内で、1時間くらいで終わるのにな」と思ったことありますよね。
「いつまでこんなにお金と時間を髪の毛にかけなくてはいけないんだろう」とか「私の髪の毛、縮毛矯正をかける以外に方法はないのかな」と悩んでいる人も多くいます。美容に対して、時間とお金をかけてワクワクできるのなら良いのですが、マイナスな気持ちになってしまうと「やめたい」という思いが強くなりますよね。
縮毛矯正をやめるにはどれくらいの期間が必要?

縮毛矯正をやめるには時間がかかります…
「よし、縮毛矯正をやめよう!」と思っても、すぐに次のヘアスタイルができるわけではありません。クセの弱い人でしたら、縮毛矯正をかけた後でもスタイルチェンジはそこまで難しくないのですが、縮毛矯正をかけている人は、自分で扱うのが大変なくらいクセが強いケースがほとんどです。
まず、一番大切なことは「根元を地毛のまま最低でも10cm以上は伸ばしておく」ということです。美容室でどのようにヘアスタイルを変えるにしても、まず根元がある程度地毛で伸ばしておかないと、どうにも変えることが難しく、選べるヘアスタイルの選択肢もとても狭くなってしまいます。
ある程度地毛で伸ばしておけば、毛先にパーマをかけることもできますし、バサッとカットしてショートヘアやボブヘアにスタイルチェンジもできます。
「どのみち後から短くカットするのなら、なぜ根元を伸ばさなければいけないの?」と思う人も多いですよね。これに関しては、ショートヘアで縮毛矯正をかけたことのある人なら痛いほどわかると思いますが、本当に、本当に、扱うのが大変になってしまうからです。

写真はくせ毛へのカットが得意な京都の美容室lima hairのスタイル
髪にある程度の長さがあると、クセ毛がどんどん生えてきたとしても、髪の重みでなじませやすく、スタイリングがしやすいのです。それに対してショートヘアだと、髪が短く軽いので、根元のクセに引っ張られて毛先があちこちはねてしまい、全くまとまらなくなります。
根元はクセでボリュームが出てくるうえに、途中からかかっている縮毛矯正はピンっとまっすぐなので不自然な毛流れになり、バランスが悪く見えてしまいます。
もちろんカットはどのタイミングでもできるのですが、なるべくお客様にとってストレスなく日々のスタイリングが楽になるようにと考えると、根元をたくさん伸ばしてから、縮毛矯正のかかっている毛先を一気にカットしてしまった方が、うんと扱いやすいヘアスタイルになります。
約10cmというと、ほぼ一年の間は縮毛矯正をかけずに伸ばしていくということです。先ほどもお伝えしましたが、大変なのはしばらくの期間、髪質のまったく違う2種類の髪を同時に扱うということです。
慣れるまで大変ですが、根元に生えてきたクセ毛と、毛先にかかっている縮毛矯正をいかにキレイにスタイリングをするかで、この時期は乗り越えることができます。普段スタイリングに慣れていなかったりすると、このタイミングで挫折してしまいやすいのですが、諦めずににがんばりましょうね。

1年は長い…
また、ほぼ一年伸ばすということは、どこかで梅雨の時期を乗り越えなければいけません。
もしあなたがストレスなく縮毛矯正をやめたいのなら、縮毛矯正をやめるのは夏からが一番おすすめです。梅雨のまとまらないイライラする時期に最後の縮毛矯正をかけて、一年後の梅雨の時期に次のヘアスタイルに移行するという方法です。
スタイリングの崩れやすい夏場も、梅雨の時期にかけた縮毛矯正でなんとか乗り切ることができますし、秋から春にかけては湿度も落ち着くために、スタイリングにとても困るということは避けられます。
縮毛矯正をやめた後はバッサリ短いヘアスタイルすると決めている人でしたら、そこまで神経質にならなくても良いのですが、パーマをかけたりしてイメージチェンジをしたい人でしたら、なるべく毛先をダメージさせないのも大切なことです。
ダメージした毛先へはカラーリングをしても、パーマをかけても維持することが難しく、理想通りになりにくいです。
わかりやすくまとめると、縮毛矯正をやめるときに大切なことは、「ダメージさせずに、クセ毛とストレートヘアの2種類の髪を、めげずに一年は伸ばしましょう」ということです。
縮毛矯正をかけた髪が完全になくなるまでは、髪の伸びるスピードにもよりますが、目安としてショートヘアで約1年〜1年半、ボブヘアで約2年、ミディアムヘアで約3〜4年、ロングヘアで約4〜5年です。
髪を伸ばしている時のスタイリング方法
前の段落の「縮毛矯正をやめる時に大切なこと」で説明したように、髪を10cm伸ばすのであれば一番大変なのは自宅でのスタイリングです。縮毛矯正をしたサラサラのストレートヘアに慣れているので、地毛のクセ毛をどのように扱っていいか戸惑ってしまいますよね。
髪を伸ばしている時はイライラすることも多いとは思いますが、「次にするヘアスタイルの参考にもなるし、どんなヘアスタイルが似合うかな」と楽しみながらいろいろチャレンジしてみてください。
自宅でのスタイリング方法①根元の伸びてきた部分をストレートアイロンでスタイリングをする

比較的簡単で人気のスタイリング!
ストレートアイロンは、わりと簡単にできることと、毛先にかかっている縮毛矯正と繋げて根元のクセ毛も自然なストレートヘアに見せることができるので、人気のスタイリング方法です。
今はストレートアイロンだけでなく、ブラシ型になっているストレートアイロンもあります。ブラシ型の場合、髪をブラシでなでるだけでストレートヘアになるので、より簡単にスタイリングをすることができます。
雨の日やクセの強い人は、よりしっかりとストレートヘアにすることができるので、昔からあるプレスするタイプのストレートアイロンの方がオススメです。根元のボリュームや、ふんわりとした自然なストレートヘアにしたい時はブラシ型のストレートアイロンを使ってみてください。仕上がりのイメージによって使い分けると、ヘアスタイルの幅が広がりますよ。
自宅でのスタイリング方法②コテで毛先にカールをつける

雰囲気が変わるカールもおススメ!
①の方法である程度根元のクセ毛が伸びてきたら、次は毛先にカールをつけて雰囲気を変えてみましょう。
毛先をコテで巻く時は、根元の伸びてきたクセ毛はそのまま残しておくことをオススメします。毛先にふんわりとカールをつけることによって、根元のクセがあっても、なじんで見えるのでそこまでクセ毛が気にならなくなってきます。
それでもどうしても根元のクセの気になる人は、根元をストレートヘアにしつつ、毛先へはカールをつけてスタイリングをしてみたりと、その日の天候や湿度に合わせてスタイリングをしてみてくださいね。
普通のコテでも良いですし、ウェーブ状にカールをつけることのできるヘアアイロンも、オシャレな人の間では人気が高くなってきています。いろんなヘアアイロンで、さまざまなカールを楽しんでください。
自宅でのスタイリング方法③ヘアアレンジでなじませる

オシャレにヘアアレンジ!
ヘアアレンジは髪の長い人しかできないと思われがちですが、サイドの長さがあご先くらいまであれば、ショートヘアでもボブヘアでもいろいろできます。
ヘアアレンジをする前は、できれば毛先はふんわり巻くことと、スタイリング剤をつけることをオススメします。これだけで、ヘアアレンジの仕上がりがグッとオシャレになり、崩れにくくなります。
ピンでねじって留めたり、ヘアゴムで縛ったりとヘアアレンジの仕方はたくさんあります。最近では雑誌や動画など、たくさんヘアアレンジの仕方を勉強できるのでいろいろ見てみてください。
いろんなスタイリング剤を使いこなせるようになると、縮毛矯正をやめた後も扱えるヘアスタイルの幅がグッと広がるので、髪を伸ばしている時は良い練習時期だと思って頑張ってくださいね。
縮毛矯正から他のヘアスタイルに移行する方法
それでは、実際に縮毛矯正をかけた髪から他のヘアスタイルに移行する方法をお伝えします。次にするヘアスタイルと、どれだけ根元の地毛が伸びているかで方法は違ってきますが、今回は一般的に選ばれている方法をご紹介しますね。
移行方法は大きく分けるとカットかパーマかの二択です。どの方法ならチャレンジできそうか、イメージしながらチェックしてみてください。
移行方法①カットによる移行
一番ベーシックな移行方法は、やはりカットです。一言にカットといっても内容の異なる2つの移行方法があります。髪をダメージさせたくない人や、移行後は地毛のクセ毛を生かしたヘアスタイルをしてみたい人に選ばれています。
カットによる移行方法⑴短くカットする

写真はカットが上手い大阪の美容室HAIR DESIGN meloのカット風景
まずは、短めにカットしてしまう方法です。根元の地毛をたくさん伸ばしておいて、一気に縮毛矯正をかけた部分をカットしてなくしてしまいます。
地毛を伸ばすのに1年〜1年半ほど時間はかかりますが、ショートヘアやショートボブの長さにしてみたい人に向いています。髪を伸ばしている間は大変ですが、美容室では1時間もあれば新しいヘアスタイルに変えることができます。
カットによる移行方法⑵長さをキープしながら定期的にカットする

だんだん縮毛矯正の長さが短くなってきます!
もうひとつは、髪の長さをキープしながら定期的に毛先をカットするという方法です。この方法は、ブローやストレートアイロンなどを使って自分でスタイリングやヘアアレンジができる人に向いています。
だんだん縮毛矯正の長さは減っていくので、スタイリングに慣れてくるとだんだん扱いやすくなってきます。次にどのヘアスタイルをするか決めていない人や、ミディアムヘアやロングヘアをキープしたい人によく選ばれています。
移行方法②パーマによる移行
パーマによる移行方法で一番大切なことは、縮毛矯正をかけた後の毛先には、普通のパーマは効果がないということです。一度ストレートアイロンで熱処理をしてかけているパーマなので、デジタルパーマなどのホット系のパーマでないとキレイにかかりません。
パーマによる移行には2つの方法があります。どちらも縮毛矯正をかけた後の毛先にホット系のパーマをかけることになるので、髪をダメージさせずにカールを長もちさせるためにも、自宅でのヘアケアはしっかり気をつけてくださいね。
また、パーマをかける前は、どのような仕上がりになるのか、どれくらい時間がかかるのか、かけた後のケアやスタイリング方法などしっかりカウンセリングの時に確認しましょう。
縮毛矯正をかけ続けていて、毛先がすでにダメージしていたり、熱変性によりゴワゴワと固くなっている場合は、残念ながらどのパーマもかからないので、美容師が「できない」と判断した場合は、パーマでなくカットでスタイルチェンジをしてください。
パーマによる移行方法⑴根元からパーマをかける

写真はデジタルパーマが人気の銀座の美容室BRIGHTのスタイルより
縮毛矯正をかけていても、ホット系のパーマでヘアスタイルを変えることができるので、長い時間をかけて根元が伸びてくるのを待たなくても、早いタイミングでパーマをかけることはできます。
縮毛矯正をかけた直後はできませんが、約3カ月後以降であれば、ホット系のパーマをかけることはできます。ですが、それは根元からパーマをかけるヘアスタイルを望まれている場合のみです。
このパーマスタイルはカジュアルで個性的な雰囲気になるので、イメージチェンジをしてみたい人には向いていますが、根元からクリクリのカールになることはほとんどありませんので気をつけてください。
もちろん髪質や、何度縮毛矯正をかけ続けてきたかにもよりますが、いくらパーマをかけることができるとしても、やはり縮毛矯正をかけた後なので「ゆるめのカールになる」と思ってください。
また、デジタルパーマはロッドが高温になるため、ヘアスタイルによっては髪を巻いたロッドの熱が地肌に伝わって危険だと判断した場合、施術ができない場合があります。
それでもどうしても試してみたい場合は、ホット系パーマの中でも根元からパーマをかけることのできるエアウェーブなど、温風によってかけるパーマをオススメします。
パーマによる移行方法⑵1年〜1年半地毛を伸ばした後に毛先にパーマをかける

パーマをかけてヘアスタイルチェンジ!
次に紹介するのは、地毛を伸ばした後でパーマをかける方法。「ホット系のパーマでカールをつけることができるのに、なぜわざわざ地毛を伸ばさなければならないの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。
基本的には、縮毛矯正の後にパーマによってヘアスタイルを変える場合、ストレート部分をパーマヘアに変えることが一番望ましいです。そのため、この項目でも「根元からパーマをかける」という選択をまずご紹介しました。これは、地毛のクセ毛とパーマをかけた毛先がなじんで扱いやすく、見た目も自然だからです。
しかし「根元にまだストレートヘアの部分がたくさんあって毛先にパーマをかける」という場合、はじめのうちは扱いやすくても、根元のクセ毛が伸びてくると、「クセ毛、ストレート、パーマ」という3種類の髪質を扱わなければいけません。
あえて縮毛矯正をかけつつ毛先にパーマをかける「ストレートカール」という施術はありますが、これは根元に縮毛矯正をかけ続ける人に限ります。ですので、いずれは縮毛矯正をやめたい人にはオススメできません。
そのため、根元の地毛をたくさん伸ばしておいてからストレート部分に優しくふんわりパーマをかける方が、自宅でもスタイリングしやすく、より自然でキレイなパーマスタイルに見えるため、この方法が選択肢に入ってくるのです。
あなたのクセ毛に合ったヘアスタイルとは?
ひとまとめにクセ毛といっても、そのクセの出方はそれぞれ違うのでできるヘアスタイルとできないヘアスタイルがあります。
先ほどお伝えしたカットやパーマでの移行方法ですが、この方法でスタイルチェンジができる人は「細かく縮れたクセ毛でないことと、あなたのクセ毛をパーマスタイルとして好きになれること」が大前提です。
中には、細かく縮れたクセ毛に悩む方もいます。こうしたクセ毛の場合、カットやパーマでクセを生かしたヘアスタイルにするのは難しいので、縮毛矯正を続けた方が良いと判断されるケースが多いです。
個人的には、外国人風のシニヨンやポニーテールにヘアアレンジをするのもオシャレだと思いますが、あなたがその髪質を好きでなければなかなかできませんよね。クセ毛はあなただけのオンリーワンなパーマなので、うまく付き合って好きになれるといいなと思います。
クセ毛を生かすにしても、縮毛矯正をかけ続けるにしても、あなたの髪質でどのヘアスタイルができるのか、どのようにスタイリングをすればいいのか、美容師とよく相談して決めてください。
縮毛矯正をやめた後のオススメ厳選スタイル
地毛がクセ毛だからこそできるヘアスタイルはたくさんあります。「クセ毛が好きじゃない」と思って縮毛矯正をかけてきたと思いますが、よりあなた自身の髪が好きになれるようなオススメのヘアスタイルを厳選しました。
長さ別にご紹介しますので、次のヘアスタイルの参考にしてみてくださいね。どれもオススメのスタイルばかりですが、クセの強さによって、スタイリングのしやすさは変わりますので、担当の美容師とよく相談してください。
襟足スッキリ楽ちんショートヘア

写真は吉祥寺の美容室NiCHEのスタイルより
短くても女性らしさのあるベーシックでスッキリとした印象のショートヘアです。襟足の長さが短いので、クセが少し強くてもスッキリとおさまります。クリームタイプのワックスやオイルを使うことでしっとり落ち着いた仕上がりになります。
強めのクセ毛でおしゃれなハンサムショートヘア

写真は吉祥寺の美容室claude MONET店のスタイルより
クセの強い人でしたら、こんなハンサムショートヘアもおすすめです。ボーイッシュに見えますが、ピアスをつけたり口紅をつけるだけでとても女性らしく見えるヘアスタイルです。
クセを生かすようにムースをクシュクシュともみこんでください。パリっと固まるタイプではなく、少しウェットな質感になるようなムースだと、今風に仕上がります。
広がるクセ毛でも大丈夫無造作ふわふわボブヘア

写真は名古屋の美容室クリアーオブヘアー栄南店のスタイルより
根元からフワーッと広がりやすいクセだとしても、透けた前髪と外ハネの毛先でふんわりと軽く見えるボブヘアです。
スタイリングには動きの出るファイバー系のワックスがオススメ。しっかりトップから毛先まで、全体にまんべんなくつけてクセを生かしてください。ウェットな質感にしたい人はムースも良いですよ。
抜け感ばっちりアレンジ自在ボブヘア

写真は吉祥寺の美容室claude MONET店のスタイルより
髪を下ろすのもヘアアレンジをするのも両方とも楽しめる長さのボブヘアです。大人っぽくしたい人は前髪を長めに残してもオシャレに仕上がります。
ムースをつけた後にワックスを使うことで広がらずにクセを生かしたヘアスタイルにスタイリングができます。パサつかないようにしっとりタイプのスタイリング剤で仕上げると、よりこなれたヘアスタイルに見えます。
女性らしさアップふわふわミディアムヘア

写真は横浜の美容室OORDERのスタイルより
トップからうねうねとクセがあっても女性らしく仕上がるミディアムヘアです。根元のクセを生かしつつ毛先にホット系のパーマをかけたい時にオススメのヘアスタイルです。
しっとり仕上がるようなムースや、オイル系のワックスでやわらかくパーマを出すようにスタイリングをしてください。
一度はチャレンジしてみたい憧れロングヘア

写真は名古屋の美容室クリアーオブヘアー栄南店のスタイルより
こちらもホット系のパーマをかけたい時にオススメのロングヘアです。この長さだと、根元のクセも毛先の重たさで少し落ち着くので、スタイリングのしやすいヘアスタイルです。
髪が広がらないように、しっとりするタイプのムースやクリームワックス、オイルなどがオススメです。つける範囲が多いので、スタイリングをする前は髪を少し濡らしておくとつけやすいですよ。
おわりに
縮毛矯正は、やめるのには少し時間はかかりますが、ストレートヘア以外にもいろんなヘアスタイルに挑戦できる可能性があることがご理解いただけたのではと思います。
服装やメイクなどでも、その時ごとに似合うヘアスタイルは変わっていくので、いろんなヘアスタイルに挑戦して「今のあなたにぴったりなヘアスタイル」を楽しんでくださいね。