パーマの手入れが自分でできない!そんな方のために取扱説明書を作りました。
みなさん一度はパーマをかけたことがある!もしくはかけたことはないけど興味はある。という方も多いのではないでしょうか?そんな方々がなぜ定期的にかけないのか?家に帰ったら再現できない!という方がとても多いように感じます。そんなあなたのためにお手入れ方法やスタイリング剤などご紹介致します。
パーマって必要?
パーマの魅力とは!?
まず、パーマについて簡単に知っておきましょう。そもそもパーマをかけたい理由って何でしょうか?
まさか、何もしなくても楽だから!なんて、考えてないですよね?ここがまず間違いなんです!「パーマは何もしなくてもスタイルになりますよ!」なんていう美容師の甘い言葉に騙されてはいけません!しっかりお手入れをしないとかわいくも、かっこよくもなりません。
ではなぜパーマをかけるのか?それは何もしなくてもというのはかなり語弊があります。少しお手入れをするだけで、かわいいorかっこいいスタイルが作れるからです!
なので、カールアイロンでキレイに早く巻ける方はいらないと思いますし、ストレートアイロンでパパッと束感作れるメンズもパーマは必要ないのかなと、個人的には考えております。
でも、そのようなスタイリングができる人や時間をかけられる人はほんの一部だけだと感じます。そこでパーマが必要になってくるのです。時短でかわいくかっこよくスタイルを楽しみましょう!
パーマってたくさん種類があってよくわからない!
パーマの種類は豊富!
こちらもよく聞きますね。ゆるふわパーマとか、スパイラルパーマとか、クリープパーマとかとかとか。挙げたらキリがありませんね。
しかし、実はとてもシンプルに分類できます。大きく分けると2種類「コールドパーマ」と「ホット系パーマ」です。
それ以外の○○パーマと呼ばれるものはあくまでメニュー名であって、カールの形成の仕方は上記のいずれかに分類されます。
あとは髪質や髪の状態、どういうデザインのパーマスタイルにしたいかなどで、どのパーマにするのかを選択する感じですね。もちろん自分ではわからないという方は、美容師と相談して決めてもらうのが良いと思います。
パーマの特性とは・・・
従来からある「コールドパーマ」も近年定番になりつつある「デジタルパーマ」も「エアウェーブ」など、パーマにはたくさんの種類がありますがそれぞれに特性があります。そのパーマの特性について知っておくとスタイリングをしやすくなります。
簡単に言うと、コールドパーマは温めないで常温でかけるパーマで濡れているときに一番パーマが出やすく、ホット系パーマは機械で熱を加えてカールをつけるため乾いているときと濡れているときの差が比較的少ないパーマです。
一方で濡れている時が一番強くパーマが出て、乾かすとゆるくなるのは全てのパーマに共通した特性です。デジタルパーマの方が乾かしてもカールがしっかり残りますが、それでも濡れている時よりは多少なりともゆるくなります。
特に高い位置からかけているウェーブのスタイルの場合は中間がゆるくなりやすい特徴があります。
これを知っているのと知らないのとではどうやってスタイリングするのか?の、選択肢が変わってきます。
美容室でセットしてもらった時はかかっていたのに、シャンプーして乾かしたらパーマが取れた!という経験ありませんか?
これはパーマが取れてしまったのではなく、ゆるくなったのです。そして、うまくスタイリングができないためにセットしてもパーマが出せず、「かからなかった」「私にはパーマは合わない」と、諦めてしまう方が多いために継続してパーマをかける方が少ないのだと思います。
ではここからは、2種類のパーマの違いについて詳しく見ていきましょう!
コールドパーマとは?
コールドパーマの仕組みって?
コールドパーマという名前はあまり聞きなじみがない方も多いかもしれません。美容室によってコスメパーマやスチームパーマなど様々な名前がついていますが、直接髪に熱を加えず常温でかけるパーマは全てコールドパーマに分類されます。ではコールドパーマについて詳しくご紹介していきます。
コールドパーマの工程
コールドというその名の通り、濡れている状態で行われます。
①カラフルな棒状のロッドという道具を巻く
②巻かれた状態に一つ目の薬をつけて髪の結合を切る
③結合が切れて柔らかくなった髪が巻きつけられた形に変化
④最後に二つ目の薬をつけて巻かれたままの形に固定
という流れで行われます。濡れてる時に形を作るから濡れている時の方が強く出るそうですね。
コールドパーマの特徴
個人差もありますがコールドパーマは1ヵ月〜2ヵ月で落ちてしまいます。なのでパーマを維持したい場合は、落ちきってしまう前にもう一度かけてパーマグセを髪につけなくてはなりません。一方で熱を加えないためホット系パーマと比べるとダメージしにくく、薬剤によってはカラーと同日に施術できるものもあります。
コールドパーマのスタイリング方法
コールドパーマの大きな特徴は「濡れているときにウェーブが出る」ということ。そのため、濡れたような質感をいかにキープするかが肝心です。
①ミストなどで髪全体を濡らし、ウェーブを再現
②パーマ用ムースを揉みこむ
③ドライヤーや自然乾燥などで乾かす
というのがスタイリングのポイントです。ムースの中にもホールド力の高いもの、水分保持力が高くうるうるの質感になるもの、香りの良いものなど様々な製品があります。
ドラッグストアやバラエティショップなどでも取り扱いはありますが、初めての使用の場合はパーマをかけた美容室で相談するのが良いでしょう。
コールドパーマのオススメスタイル
コールドパーマの最大の武器が2つ。「ショートでもかけられる」「根元までしっかりかけられる」ことです。この2つの武器を活かせるのがメンズスタイルですね。基本的にメンズスタイルのパーマの場合はコールドパーマでかけることがほとんどだと思います。
デジタルパーマだと熱くて根元まで巻けないのと、そもそもショートの場合切ってしまうので長期間持たせる意味がありません。
仮にそこから伸ばしていくにしても、かけた時と伸ばしている間でスタイルが変わっていくのでパーマが残っていてもスタイルに合わなくなるのでやはり意味がありません。
メンズスタイル以外で得意なスタイルはこういった2つのスタイルが代表的です。
トップにふんわりとボリュームのあるスタイル
※写真は札幌の美容室meikaのスタイルより
根元付近からしっかりとウェーブのあるスタイル
写真は札幌の美容室 SEAM
のスタイルより
ホット系パーマとは?
特殊な機械を使います!
ホット系パーマはコールドパーマ同じようにロッドに巻きつけるのですが、その後に機械に繋ぎロッド本体を60度〜100度で温めてカールをつけるパーマです。デジタルパーマやエアウェーブなど様々な種類がありますが、髪に直接熱を加える工程があるものは全てホット系パーマに分類されます。ここでは代表的なデジタルパーマで考えていきましょう。
デジタルパーマの工程
デジタルパーマの中でも工程が分かれます。そしてその工程によって仕上がりも多少異なります。
僕のお店でやっている工程は
①1液を塗布してそのままロッドを巻く
②機械につないで60度の低音で温めて形を作っていく
③機械から外して2液をつける
という流れです。コールドパーマと同様1液で結合を切り柔らかくして変化をつけ、2液で固定する。というのは同じですが、違うのは1液が縮毛矯正と同じような薬剤なので、より多くの結合を切ります。そして更に熱で形状記憶させることでより持ちの長くなるのと、乾かした後でもゆるくなりにくいパーマになるのです。
そして、デジタルパーマのもう1つの工程は、1液を塗布して、時間を置いて、流して、乾かしてからロッドを巻く方法。この方法でパーマをかけると、濡れている時と乾かした後の差が通常より出にくくなります。
デジタルパーマの特徴
デジタルパーマは形状記憶パーマとも呼ばれ、半年以上持つのが平均的です。特に毛先は切らなければ1年でも持ったりします。持ちが良い分、熱を加えることや薬の強さによるダメージがでてしまう側面もあります。コールドパーマに比べて乾かした後でもしっかりとカールが残りやすいため、再現しやすいのも特徴です。
ホット系パーマのスタイリング方法
ホット系パーマの場合、ドライヤーなどで乾燥させながらスタイリングを行います。
朝、一度濡らしてから乾かし直すとなると時間がかかってしまうため、できれば夜お風呂上がりのタイミングでしっかりカールを出しておくと良いでしょう。その状態で寝れば、起きても形状記憶された綺麗なパーマのままお出かけできます。(朝シャワーを浴びる場合は朝のスタイリングでOKです!)
①髪をしっかりと乾かす
②スタイリング剤をつける
このように手軽にスタイリングできるのも魅力です。
ホット系パーマのオススメスタイル
ホット系パーマの最大の武器と言えば「長持ちする」「乾かしてもカールが残りやすい」という2つですね。そのため、ホット系パーマが得意なスタイルはコテで巻いたような質感と、ゆるく柔らかいスタイルですね。コールドパーマでゆるいパーマのスタイルをやるとすぐに取れてしまいますが、ホット系はそれでも長持ちします。それぞれのスタイルがこちらです。
コテで巻いたようなスタイル
写真は横浜の美容室 Ley by KINGDOM
のスタイルより
ゆるく柔らかい質感のスタイル
写真は横浜の美容室 HAIR SALON M.PLUS ヨツバコ店 のスタイルより
両者のパーマにはこのような得意なスタイルなどがあります。
パーマの種類
コールド系、ホット系パーマの特徴を述べてきました。次にパーマの種類と特徴を一覧にしてまとめました。
種類 | 特徴 |
---|---|
コールド パーマ |
一般的に「パーマ」と呼ばれているもの 熱を加えずに薬剤の力で髪の形状を変える 髪が濡れた状態だとウェーブが強く出やすい |
水パーマ | コールドパーマの一種 髪にスチームをあててキューティクルを開き 薬剤を効率よく浸透させる。 短時間で施術をしたい方におすすめ |
デジタル パーマ |
薬剤を塗布しロッドを巻いた髪を 70℃以上の熱で加温する パーマ剤+熱の力でカールを作る コテで巻いたような質感を表現しやすい 髪が乾いた状態でカールがしっかりと出る |
クリープ パーマ |
パーマの1剤を塗布したあとに乾燥や 加湿を行い薬剤の作用を促す しっかりとしたウェーブを作りたい方や パーマがかかりにくい方から人気 |
エア ウェーブ |
パーマ剤を塗布した髪に 50℃ほどの温風を加えてウェーブを定着 ナチュラルでふんわりとした仕上がりに |
プリカール | 韓国発祥のポイントパーマ 髪の根元を立ち上げ、ボリューム感を演出 髪がペタッとしやすい方に人気 |
コスメ パーマ |
化粧品登録されたパーマ剤を使用 (通常のパーマ剤は医薬部外品) やんわりと作用するため柔らかい、または 硬い髪質だとかかりにくいケースも カラーと同日施術が可能 |
酸性パーマ | 人間の髪に近いpH(ペーハー)である 酸性の薬剤を使用することで キューティクルを閉じたままウェーブを形成 柔らかい質感に仕上がる |
続いて、スタイル別にスタイリングの仕方をご説明していきます。
スタイル別スタイリング方法
ここではざっくりと女性のスタイルの「肩下の毛先に動きのあるパーマ」「中間くらいから動きのあるウェーブ系のパーマ」「毛先ワンカールのパーマ」と、男性のスタイルの「強めに動きを出すパーマ」「ナチュラルなニュアンスパーマ」に分類してご紹介していきます。
肩下の毛先に動きのあるパーマスタイル
写真は名古屋の美容室 Brooch のスタイルより
まずはオーダーが多いこんなスタイルのパーマデザイン。こういったコテで巻いたようなスタイルはデジタルパーマとの相性が良いです。大きくゆるいパーマは比較的取れやすいので、もともとパーマの持ちが長いホット系パーマとの相性が良いのです。
スタイルの作り方は、まずしっかりと根元からドライヤーで乾かします。この時ドライヤーの風だけで乾かそうとするのではなく、しっかり地肌に指を通しましょう。そうすることでボサボサにならず、毛先をクルンとまとめやすくなるのと、しっかりと地肌から指を通すことで根元がつぶれずふんわり乾きます。
根元がふんわり乾かせれば毛先まで繋がってるので、毛先もふんわりとした動きのカールが再現できるわけですね。
そしてもう一つドライの際のコツは、毛先のパーマ部分を乾かす際に毛先をクルクルと手に巻きつけながら乾かすということ。。
よく美容師から「乾かす時は毛先をねじりながら乾かしてくださいね!」とか、言われたことありませんか?まさにそれですね。
ここに少し慣れやコツが入りますね。やっていく中で慣れていくしかないとは思いますが、ねじる方向は基本的に内側に顔に向かって巻き込むような形になります。
中間くらいから動きのあるウェーブ系パーマスタイル
写真は CLEAR of hair 一社店 のスタイルより
次は、しっかりとパーマがわかるデザインですね。実際セットして再現するのはこのようなスタイルが一番やりやすいと個人的には思っています。
髪を伸ばしかけの方の場合、肩周りでハネたりしてやりにくく結局断念して切ってしまうことがとても多いので、こうしたウェーブ系のパーマであればハネてもデザインになるのでオススメですね。
弱点としてはロングになればなるほどこういったパーマはかかりにくくなるということでしょうか。
そしてスタイルの作り方ですが、まずはドライの方法。根元から乾かすだけ。この場合は捻らずにただ全体的に風をあてて乾かすだけ。
このパーマスタイルの良い所はここですね。ドライにテクニックがいらない。唯一気をつけてもらうとすれば、根元を乾かす際はドライヤーの風だけで乾かさないでしっかり指を通すことです。
あとはすぐセットするなら毛先は少し濡れていてもかまいません。そしてドライが終わったらムースを使ってスタイリングをします。ムースは固まり過ぎないミディアムタイプが使いやすくオススメです。
その際もテクニックというほどではないのですが3つコツがあります。「毛先からつけること」「つける時は髪を持ち上げながら付ける」「テニスボール大くらいのムースを手に取り複数回に分けてつける」ということですね。
あとは自然乾燥させて終了です。バーっと乾かしてムースを付けるだけ。家を出る30分前につけておけばそのまま行ってきますという状態。ね?簡単でしょ?
毛先ワンカールのパーマスタイル
写真は名古屋の美容室 TARRYTABLE
のスタイルより
こちらのスタイルは意外と簡単そうに見えて一番再現しにくいかもしれません。けど、ちゃんと知っておけばなんてことはありません。
先ほども少し書いたのですが、「根元と毛先は繋がっている」ということ。つまり根元がつぶれてペタッとしていると毛先もふんわりしませんし、根元がうねっていれば毛先のカールはハネやすくなってしまうのです。
ワンカールの場合はそういった根元の動きで左右が対象になりにくく、シンプルなシルエットなだけにキレイにまとまってないのが目立ってしまいやすいというわけですね。
なのでここでもやはりドライが肝心なのですが、根元に指を通し一定方向に乾かします。前に向けて乾かすなら前に、後ろなら後ろに。つまりあっちこっちとぐちゃぐちゃに乾かしてしまうとまとまらないのです。
特に右側がハネやすいという方が日本人の場合約7割います。そういった方は右側を乾かす時に、頭を左側に傾けつつやや前かがみになり、右側の髪を前に引っ張って乾かしてください。
左がハネやすい方はこの逆のことをしてください。そうすると比較的ハネにくくなります。これはつむじの回転している方向の影響です。
つまり毛流れですね。日本人の7割の方が時計回りの回転をしたつむじになっています。左側がハネやすい方は、反時計回りのつむじの回転になっているはずです。つむじが2個とか、前の方にあるとかの場合はさらに複雑になります。
そしてワンカールで大事なのは最後にブラシでまとめていること。毛先をくるくるとまとめることで写真のようなまとまりのあるカールになります。
強めに動きを出すパーマスタイル
写真は札幌の美容室 MEIKA のスタイルより
続いてはメンズのスタイルですね。メンズの場合はほとんどのスタイルがスタイリング剤を必要とします。しかし女性のスタイルよりも再現性が高く簡単です。
まずドライは適当に全体的に風をあてて乾かします。一つだけやってほしいのはドライヤーの風だけで乾かさないで指を通すこと。それだけです。
そしてスタイリング剤をつけていくのですが、どうやって種類を選べば良いか?ですよね。
まず、写真のようにカールが強めでしっかり出したいという方はムースやジェル系がオススメです。これらは水分が多く含まれているスタイリング剤なのでパーマの動きが出やすいのです。
パーマの特性である、濡れているときの方が動きが出るためですね。では、ワックスはどうか?というと、カールの強さを少し抑えたい場合には良いかもしれません。
ワックスは油分が多くセット力も強めなのが多いので動きがムースやジェルよりも出にくいです。パーマのカールを抑えめにしておきたい時や、ボリュームを抑えたい時には有効です。
ワックスの中でも水分が多めに入ってるファイバー系やジェルと混ざっているような質感のものもあるので、こういった系統なら動きを出しやすいですね。しかし、ワックスを使ってスタイリングするなら次にご紹介するニュアンス系のパーマとの方が相性が良いと思います。
ナチュラルなニュアンスパーマスタイル
写真は京都の美容室 Be fine becs
のスタイルより
ニュアンスパーマは学生の方や社会人の方でも髪をあまり自由にはできないけど、おしゃれを楽しみたい!普段のスタイリングを楽にしたい!と、いう方にオススメです。
ニュアンスなのでクセ毛風という感じですね。なので、ストレートが強い方に好まれるスタイルです。
先ほど書いたように相性の良いスタイリング剤はワックスですね。ニュアンスパーマは乾かしただけだとあまり動きはありませんが、スタイリングすると毛束感が強まり動きを出しやすくなります。
ワックスは揉み込むように付けるだけ。ワックスをつけるポイントは一番動きを出したい場所か、一番動きを抑えたい場所からつけることです。
例えば、横が膨らむのが悩みという方は、そのつぶしたい場所から。トップが立ち上がりづらいという悩みの方はトップからつけます。
一番最初につけた場所が一番多くワックスがつくのでそのように考えてつけていきます。
どうでしょうか?スタイリングに関してはなんとなくイメージできましたでしょうか?ほとんどのスタイルが少しのコツと手間でとても素敵なスタイルになるのです。
パーマとシャンプー
パーマをかけた時の心配事①
続いてシャンプーについてですね。基本的にはシャンプーする度に少しずつパーマが取れていくというイメージを持っていた方が良いと思います。
どんなパーマでも多少なりともやはりダメージは負うので、ショートのスタイルでもコンディショナーやトリートメントはしてあげた方が良いでしょう。
シャンプーに関しても、なるべく「洗浄力を抑えたシャンプーや髪に優しいアミノ酸系のシャンプー」で優しく洗ってあげましょう。
カラーなどもそうですが、薬剤ダメージのある髪はあまり強くゴシゴシ洗うとさらにダメージを促進してしまい、よりパーマやカラーの持ちを悪くさせてしまいます。
しっかりと濡らして充分に水分を含ませてからシャンプーを泡立てましょう。泡が立たない状態でのシャンプーは摩擦でダメージの原因になります。
シャンプーの泡立てのコツは3つで「水分」「空気」「シャンプー剤」のバランスです。
ほとんどの方がこの内の水分と空気を含ませることが足りずにシャンプー剤の力だけで泡立ててしまってる方が多いようです。
しっかりとお湯で濡らして流してあげるだけで7割程度の汚れは落ちると言われています。
その後にショート〜肩下くらいまでの方は1プッシュシャンプー剤をつけます。ロングの方や毛量が多い方は2プッシュ。
そしてまず全体に馴染ませるようにつけます。そして一度少しだけお湯を足してください。その後にもう1プッシュでキメ細かい泡立てができます。
基本的に2プッシュ〜3プッシュでしっかりシャンプーできるのでぜひ試してみて下さい。
パーマをかけた当日はシャンプーしても大丈夫?
当日のシャンプーはどうすればいいのでしょうか。
これはいろんな見解があると思いますが個人的にはしても大丈夫ですと伝えてます。今までパーマをかけてきてシャンプーして取れたということはありません。
自分がかけたパーマも含めて。でも実際に落ちたと感じる人は一定数います。それは恐らくですが、シャンプーしたらパーマが落ちたのではなく、最初からしっかりとパーマがかかってないパターンだと思います。
しっかりとかかっていれば一回のシャンプーで取れるなんてことはまずあり得ませんし、当日シャンプーしたからといって半月早くパーマの持ちが悪くなるなんてことも考えにくいです。
顕微鏡で見るレベルなら違いがあるのかもしれませんが、実感としては感じません。普段のサロンワークでもパーマとカラーを同日にすることはたくさんありますが、そんな時はもちろん必ずシャンプーしますからね。
僕がそれよりも大事にしてもらいたいのは、「当日シャンプーしたくないからセットしないでくださいということをしないでください」と、いうこと。
当日は必ずセットしてもらいスタイリングの仕方を教わってください。
仮に当日シャンプーすることで1週間早く落ちるとしても、当日にセットしてもらう価値の方が圧倒的に高いです。
せっかくかけたパーマも家に帰って再現できなかったらなんの意味もありません。むしろパーマをかけて再現できない場合ストレートの方が楽だった、もしくは良かったと思うと思います。
この再現できないというのがパーマにおいて一番の大問題なのです。やってみてできなければ改めて教えてもらいにいってもいいくらいです。
パーマに合うスタイリング剤の使い分けがわからない
パーマをかけた時の心配事②
今世の中にどれくらいの種類のスタイリング剤があるか分かりますか?僕はわかりません。すみません。つまりプロでも把握できないくらいたくさんあります。
その中からこれだ!と、いうのを決めるのって難しいですよね。ここではざっくりと目安程度にですがカテゴライズしていきます。
「セット力」「キープ力」「水分量」の3つを今回は評価基準にしました。セット力は使うメーカーやソフトかハードなどの違いによっても変わってきます。
キープ力は1日を通してどれくらい持つのかを、水分量はパーマのカールやウェーブが強く出るかの指標になるので是非参考にしてみて下さい。
ワックス(ソフト〜ハードなどにより★は変動します)
・セット力 ★★★★
・キープ力 ★★★★
・水分量 ★
ワックスの特徴は何よりもセット力とキープ力ですね。ハード〜ミディアムくらいのワックスはメンズやショートのスタイルに向いてます。肩下からの長さの場合はソフトが良いと思います。
ソフトの場合でメーカーにもよりますが、
・セット力 ★★
・キープ力 ★★★
・水分量 ★
という感じでしょうか。
水分よりも油分が多めなのでパーマのカールは弱めにセットできます。
ニュアンスパーマや毛先中心のパーマスタイル向きですね。
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プロダクト ヘアワックス
バーム
・セット力 ★★
・キープ力 ★★★★
・水分量 ★
バームとは近年一気に人気が出たスタイリング剤で最大の特徴はウエット感。ただしウェットと言っても水分量は★1つですから、油分でのウェット感ですね。
なので乾燥知らずで1日中ウェット感をキープしてくれます。ショートやボブの毛先パーマスタイルやウェーブ系のスタイルに良く合います。
肌馴染みが良く保湿効果も高いので髪だけでなく、使い終わって手に残ったのはそのままハンドクリームとして使えるのも特徴の1つですね。
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N.(エヌドット)ナチュラルバーム
ムース(ソフト〜ハードなどにより★は変動します)
・セット力 ★★★
・キープ力 ★★
・水分量 ★★★★★
ムースはなんと言っても水分量が多いのでしっかりとパーマのウェーブを出したい時にオススメです。ショート〜ロングまで使えますし、揉み込んでつけるだけなのでテクニックもいりません。パーマスタイルをするなら一本は必ず持っていたいスタイリング剤ですね。
また、クセがある方でパーマをかけたい方なんかは、どうしても根元からボリュームが出てしまいます。しかしムースでセットすることで根元のボリュームも抑えられます。
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EARTHEART スタイリングフォーム
写真はハードタイプのもので、ミディアムはボディの色が違います。株式会社アースホールディングスのFacebookより
ジェル
・セット力 ★★
・キープ力 ★★★
・水分量 ★★★★
ジェルもムースに次ぎウエット感が出しやすいのですが、ベタツキ感があるのでショート以外のスタイルには使いにくいかもしれません。パーマ強めのメンズスタイルにすごく合います。某大型ボーカル&ダンスパフォーマー集団のお兄さん達のようなツヤっとしたスタイルですね。
セット力が弱めなのでボリュームを抑えたいとか前髪を上げたいという方は、ジェルにワックスを混ぜてあげるとセット力とキープ力共に★1つ増えるイメージです。
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アリミノ スパイス チューブシリーズ ジェリー
スプレー
・セット力 ★★
・キープ力 ★★
・水分量 ★★
スプレーの良さは「手軽さ」「ドライな質感」「手が汚れない」というところですね。
肩くらいの長さ〜ロングまで使えます。ゆるめのパーマをキープしたい時なんかはスプレーが最適です。
ソフト〜ハードでかなり★は変動しますが、やや弱めくらいの強さのスプレーがオススメなので、その基準の★になっています。
パーマスタイルの場合はハードだとカール感をほぐしたりできないので、やや弱めくらいの強さのスプレーで手ぐしが通せるくらいが使いやすいです。
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トリエ ヘアスプレーMM
クリーム系の流さないトリートメント
・セット力 ★
・キープ力 ★
・水分量 ★★★★
セット力はいらないけどウェーブの質感とツヤ感は出したい場合にはクリーム系の流さないトリートメントでOKですね。長さはどんな長さにも対応できますね。パーマのスタイルとしては毛先にカールやウェーブがあるようなスタイルが良いと思います。
あとはそんなに頑張ってスタイリングするほどの用事じゃないけどパサパサには見せたくない時とか。トリートメントなので寝る前のお手入れとしても使用できます。
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アリミノ ピース カールミルク
オイル系の流さないトリートメント
・セット力 ★
・キープ力 ★
・水分量 ★★
先ほどと同じ流さないトリートメントのオイルですね。オイルはクリームタイプよりカールやウェーブの質感を出しにくいですが、まとまりのあるパーマスタイルにはオススメです。
ツヤ感を出しやすくパサつきを抑えてくれるので、パーマをかけていてもキレイに見せてくれます。クリームタイプと同様でセット力はありませんのでコチラも寝る前のヘアケアにも使えます。
ムースとは違う観点で必ず持っていてもらいたいのがこのオイル系トリートメントですね。
デジタルパーマやエアウェーブなどのホット系パーマの場合は特にですね。
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N.(エヌドット)ポリッシュオイル
まとめ
パーマをかけた時の心配事…これで解決!
どうですか?ここまで読んでくれたあなたはもうパーマがかけたくなってることと思います。ベストサロンレポートでは各エリアでパーマが得意な美容室やデジタルパーマが上手い美容室などのご紹介もさせて頂いていますのでぜひ参考にしてください。
せっかくかけたパーマも、ほんの少しの知識があるかないかで使いこなせるかどうかがだいぶ変わってきます。
どうやったらパーマが出て、何を使ったらこうなるんだろう?迷ったときはもう一度読んでみてください。
そして、細かいスタイルの維持の仕方だったり再現の仕方は必ず担当の美容師にアドバイスをもらって下さい。パーマだけに関わらずですが、美容室に来るのは1日でそこで出来たスタイルを2ヶ月間扱うのは美容師ではなくあなた自身なのです。
必ず取扱説明書を把握してスタイルを持ち帰りましょう!そして素敵で楽なパーマライフを楽しんでくださいね!最後まで読んで頂きありがとうございました。