伸ばしかけにおすすめの髪型12選&髪を伸ばしたい時の美容院での頼み方
ロングヘアを目指して髪を伸ばしていたけれど、中途半端な長さが扱いにくくて切ってしまった…こんな経験がある方、実は多いのではないでしょうか。伸ばしかけのレングスでも、工夫次第でおしゃれに見せることができます。
この記事では、伸ばしかけの髪を扱いやすくする方法や、おすすめのヘアスタイルについてご紹介します。長い髪に憧れる方は、ぜひ参考にしてください。

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▼編集担当・片桐
髪にくせがあるので、肩ぐらいの長さだと髪が変な方向にハネたり、うねりが強くてダウンスタイルができなかったりと悩みがつきません。そのため、いつも髪がロングになる前にカットしてしまいます。今回、きれいに伸ばすための方法を知り「またロングを目指してみようかな」という気持ちがわいてきました!
あなたが髪を伸ばす理由は?

髪を伸ばしたいなぁ…って思う時は、どんな時ですか??
みなさんが髪を伸ばしたくなるのは、どういったタイミングでしょうか?たとえば暑くて髪の毛が顔や首に張り付いたり、湿度によってスタイリングが崩れたりするのが不快で「髪を伸ばしてサッと縛れたらラクなのに!」と思ったことがある方は多いはず。
また、成人式や結婚式のような人生の節目となるイベントに向けて髪を伸ばす方もいますよね。
「なぜ髪を伸ばしたいのか」の理由については、ヘアスタイルを考えるときに大切な軸になります。美容師からしても、カウンセリングの参考になるだけでなく、その理由をふまえて今後のヘアスタイルを提案することができるので、ぜひ知りたいポイントなのです。
もちろん「なんとなく長い髪に憧れる」という方もいますよね。それも深掘りをしていくと「そういえば最近好きな服の系統が変わってきた」「社会人になって大人っぽく見られたいから」など、実はなんからの理由が隠れていることがあります。まずは、なぜ髪を伸ばしたいのかを考えてみてください。
髪が伸びる早さ・目安期間は?

髪が伸びる目安期間をチェック!
髪が伸びる平均的なペースは、1ヶ月に約1cm程度です。ショートから伸ばす場合、ボブの長さになるまで約3〜4ヶ月、鎖骨ぐらいの長さのミディアムになるまで約1年、ロングになるまでに約2年ほど時間がかかります。
ショート→ロングになるために2年と聞くと、かなりの期間がかかってしまう印象を受けるかもしれません。カット、カラーやパーマ、ヘアアレンジを工夫して、伸びかけの期間だからこそできるヘアスタイルを満喫しましょう。
髪をきれいに伸ばすためのポイント
ここでは、髪をきれいに伸ばしていくためのポイントを解説します。なにもしなければ髪は自然と長くなりますが、せっかくなのでその長さごとのおしゃれを楽しみながら、コンディションのいい状態で伸ばしていきたいところ。飽きずに髪をロングに到達させるには、どんなことを心がければいいのでしょうか。
目標の長さを決める

髪長さを決めるよりも、どんなヘアスタイルにしたいか?っと考えてみましょう!
まずは、どこまで髪を伸ばすか目標を立てましょう。「髪のことなのに、そんな大げさな」と思うかもしれませんが、美容師はお客様の来店ペースから、「次はこうしよう、その次はこれかな」と、数ヶ月先、半年先までヘアスタイルを考えています。
目標の長さが決まっていると計画が立てやすく、季節に合わせたヘアカラーやパーマなど、お客様に飽きずに楽しんでもらうための適切な提案ができるのです。ぜひ目標の長さを決めて、担当のスタイリストにも共有してください。
ダメージ対策をする

毛先が傷んでいるとキレイに髪が伸びてくれません・・・
髪を伸ばす際は、ダメージ対策に力を入れることが大切です。前述のように、髪は1ヶ月に約1cmほど伸びますが、毛先を傷ませて切れ毛を繰り返していたら、いくら時間をかけてもなかなか長くなりません。
とくに、日常的にヘアアイロンを使う方やヘアカラーを頻繁にしたい方は、髪にあったシャンプーやトリートメントでしっかりホームケアをしましょう。美容院のシステムトリートメントや髪質改善トリートメントで、定期的な本格ケアを取り入れるのもおすすめです。
定期的なメンテナンスカットを行う

枝毛や切れ毛を整えながら伸ばすのが、ポイントです!!
どんなにヘアケアに気をつけていても、髪が長くなってくると、摩擦や乾燥などの外的要因によって多少はダメージを受けてしまいます。
定期的にメンテナンスカットを行い、枝毛や切れ毛で不揃いになる前に毛先を整えましょう。ただ「毛先を切ってください」とオーダーをしても、髪を伸ばしている最中であることを美容師が知らないと、2〜3cmカットしてしまう場合もあります。
伸ばしている期間の毛先のカットは、1cm以内にとどめておくのが理想的です。カウンセリングの際に、髪を伸ばしていることや、カットの頻度(美容院に通う周期)を伝えてください。
適切なボリュームを保つ

ボリュームが軽すぎると摩擦が大きくなってしまうので、基本的には軽くしないのです。
「それって関係あるの?」と思われがちですが、髪をきれいに伸ばすなら、適切なボリュームを保つことが必要です。ヘアスタイルや毛量にもよりますが、伸ばしているあいだは基本的にあまり軽くはしません。
毛先の毛量が少ないほど摩擦や熱によってダメージを受けやすいので、なるべくボリュームをキープする方がスムーズに髪を伸ばせます。

▼編集担当・片桐
伸ばしている最中だと、カットをするのに抵抗がある方もいるかもしれません。しかし、伸びたあとのことを考えても、こまめにカットをしてコンディションを維持するのが◎ただし、「髪は長いけれど、全体的にスカスカ」という状態にならないよう、量感調整も大切です。
伸ばしかけの髪がきれいに見えない原因は?

髪をキレイに伸ばせている人・だらしなく見えてしまう人の違い…とは!?
髪を伸ばしていても、きれいな状態を保っている人と、なんだか野暮ったく見える人がいますよね。いったい何が違うのでしょうか。伸ばしかけの髪がきれいに見えないのには理由があります。
毛先の長さがバラバラ

髪を伸ばしている時も、伸ばしながらメンテナンスするんです!
伸ばしているときに注意したいのが、毛先の長さです。毛先がバラバラの状態だと、見た目にまとまりがなく、扱いにくいヘアスタイルになってしまいます。
髪は全体的に同じ速度で伸びているように見えて、実は毛穴ごとに違うのです。また、よく伸びる時期もあれば、成長をお休みしている時期もあります。すべての髪が1ヶ月に1cm伸びるわけではないため、自然と毛先は不揃いになっていきます。
ボリュームの位置がズレている

特にショートやボブスタイルの方伸ばしていく時に、ボリューム位置のズレが起こりやすいです。
短いヘアスタイルから伸ばしていくときに起こりやすいのが、ボリュームの位置の変化です。ショートヘアやボブヘアは頭の形や顔の形によってボリュームを出すべき場所が異なります。
また、「ショート」「ボブ」と一口に言っても、ベリーショートやショートボブ、マッシュなどいろいろなタイプの髪型がありますよね。加えて、髪の質や太さによっても人それぞれ理想的なボリュームの位置が変わってきます。
カットをしないままでいると、髪が伸びるにつれてどんどんボリュームの位置が下がっていきます。野暮ったい印象になるのは、髪のボリュームの位置がずれることも原因の一つです。
髪がハネてまとまりが悪い

肩下から10㎝くらい伸びた時のメンテナンス方法にはコツがあります!
実はとても多いのが、髪があちこちにハネて手に負えなくなり、髪を伸ばすことに挫折してしまうというパターン。「髪がまとまらなくてもう嫌!」「毎日スタイリングに時間がかかるのに、すぐ崩れる」と日々イライラが続いて、ある日バッサリとカットしてしまうのです。
とくに、肩にあたる長さ〜肩下10cmぐらいまでがハネやすく、まとまりにくいと感じる方が多いレングスになります。肩よりも長く伸ばしたい方は、いかにこの時期をストレスなく過ごすかがポイントでもあります。
定期的にヘアサロンに通い、そのときどきの髪の長さにちょうどいい「伸ばす前提のヘアスタイル」に調整していくことが大切です。
伸ばしかけの髪をおしゃれに見せるスタイリング方法

写真は京都の美容室 PIECE PRIVE のスタイルより
お客様から「どうすればおしゃれ感をキープしたまま伸ばせるの?」と聞かれることがあります。できるだけラクに、なおかつおしゃれに髪を伸ばしたいですよね。
この質問に対しては、「パーマスタイル」をおすすめする美容師が多いと思います。朝のスタイリングが楽なこと、毛先がハネてもあえて狙ったヘアスタイルのように見えること、ふんわりとボリュームが出るので多少放置していてもだらしなく見えないことが理由です。
継続的にパーマをかけるのが金銭的に難しい場合は、ヘアアイロンやカーラーを利用するといいでしょう。
加えて、ヘアアレンジも人気です。長さによっていろいろなタイプのヘアアレンジが楽しめるのもうれしいところ。ここからは、ご紹介したスタイリング方法について、詳しく解説していきます。
コールドパーマでゆるい動きを作る

写真は京都の美容室MAULOAのスタイルより
自分でスタイリングをする自信がない方や、巻き髪が得意でない方は、美容院で普通のパーマ(コールドパーマ)をかけるのがおすすめ!
パーマにはさまざまなかけ方があり、強いカールから弱いカールまで調整が可能です。髪を伸ばしているときにおすすめしたいのは、弱めのカール。近年は、ダメージに配慮したコスメ系パーマ(化粧品に区分される薬剤でかけるパーマ)も普及しているので、髪のコンディションが気になる方はぜひチェックしてみてください。
コールドパーマは、「時間が経ったら元どおりにしたい人」におすすめです。デジタルパーマのような熱処理の工程があるパーマよりは早く取れてしまうのですが、それでも1〜2ヶ月はウェーブ、カールを楽しめます。
また、ヘアアイロンで巻いたような螺旋状のカールより、ナチュラルな雰囲気のウェーブや、ゆるい毛流れを作るCカールを作るのに向いています。
半乾きの髪にワックスやムースをささっと付けるだけでスタイリングが完了するのも、パーマスタイルの魅力です。なかにはパーマがかかりにくい方や、すぐにとれてしまう方もいるので、事前に美容師に髪質をチェックしてもらいましょう。
デジタルパーマで巻き髪風スタイルに

写真は京都の美容室 Be fine becs のスタイルより
ヘアアイロンで巻いたようなカールを好む方には、デジタルパーマがおすすめです。熱処理を加えながらパーマをかけるためもちがよく、家でのスタイリングも簡単。ドライヤーの熱風にあててもダレず、柔らかいカールをキープできます。
コールドパーマより時間・金額はかかりますが、平均的に2〜3倍はカールが長持ちするので、長期間パーマスタイルを楽しみたいならトライしてみてはいかがでしょうか。
カーラーで毛先を巻く

カーラーの後は「ワックス」がポイント!!
毎日違うヘアスタイルを楽しみたい方や、なるべく髪に薬剤をつけずに家でスタイリングをしたい方には、カーラーで毛先を巻くのがおすすめです。
カーラーには、普通のカーラー(クッション素材の柔らかいもの)と、熱によって温めるホットカーラーがあります。夜寝る前に巻いておくなら柔らかいカーラー、朝の短時間でパパッと巻くならホットカーラーを使用しましょう。
普通のカーラーは一晩中巻いておくので、比較的強めのクリっとしたカールが出やすいのが特徴です。一方、ホットカーラーのカールは熱を使っているので、コテで巻いたようなふんわりとした質感になります。どちらがあなたに合っているか、ライフスタイルや好みも考慮しながら選んでください。
カーラーの後のスタイリング剤は、ワックスがおすすめ。カールといえばムースを使用するイメージを持つ方が多いですが、こちらは美容院でパーマをかけた髪やくせ毛向きです。
巻いた髪に使うと、カールがダレて元どおりになってしまうこともあるので注意しましょう。
ヘアアイロンでさまざまな巻き方を楽しむ

もしご自宅にヘアアイロンがあったら、是非使ってください。パーマ後のイメージもつきやすいです。
家にヘアアイロンがあるなら、これが一番手軽な方法です。また、パーマをかけるかどうか迷っている方は、ヘアアイロンでカールを作ってパーマスタイルをシミュレーションしてみるといいでしょう。
ヘアアイロンは、内巻きや外巻き、平巻き、波巻きなど、その日の気分によってアレンジを変えられるのがメリット。カールの強さも調節できるので、ヘアアイロンをお持ちの方は、さまざまな巻き方を習得してみるのも楽しいですよ。
簡単なヘアアレンジをする
肩にかかる長さは、ハネてまとまりが悪くなりがちです。スッキリまとめたい方や、時短でスタイリングをしたい方には簡単なヘアアレンジがおすすめです。
初めはゴム一本でルーズにしばる技を覚えてください。これができるようになると、長さが出てきた際にルーズなお団子も作れるようになります。
ヘアアレンジは、髪につけるアクセサリーやヘアバンド、カチューシャ、帽子などを変えるだけでガラッと雰囲気を一新できるのもうれしいところ。幅広いバリエーションでおしゃれを楽しめます。
伸ばしかけの人におすすめのヘアスタイル

写真は札幌の美容室MEIKAのスタイルより
髪を伸ばしているあいだは、そのときにしかできないヘアスタイルを満喫しましょう。ここからは、伸ばしかけの髪におすすめの髪型をご紹介します。長さ別になっているので、今のレングスに合うものをチェックしてみてください。
ショート→ボブ期の伸ばし方のポイント
ショートからボブに伸ばす際には、襟足部分をカットしていく必要があります。襟足を短くしつつトップとサイドを伸ばして、ボブのフォルムへと近づけていきましょう。
ボブにせず、レイヤーが入った状態のまま伸ばしていきたい方は、レイヤー部分の高低差に注意しましょう。高い位置と低い位置の差が5〜10cmなら、レイヤースタイルとしてまとまりやすいです。
ショートヘアの時点でこれよりレイヤーが高く入っている人は、まずは高低差を狭めるために、トップの長さを伸ばしながら襟足を整えていきます。レイヤーの高低差が10cm以内になったら、どんどん伸ばしていってください。理想的な差は約5cmです。
襟足が短いスッキリとしたショート

写真は京都の美容室 Be fine becs のスタイルより
ショートから伸ばしはじめる場合、まずは初段階として襟足をカットします。こちらは首まわりがスッキリとしたショートヘアですが、ふんわり柔らかいカールをつけることでフェミニンな印象を作り出しています。
このスタイルは普通毛〜硬毛向きです。軟毛の方はスタイリングをしてもトップがペタッとしやすいので、ハードスプレーやハードワックスなどで動きをつけてください。
サイドが長めのショートボブ

写真は表参道の美容室 Cocoon 表参道 のスタイルより
サイドにボリュームがあるショートボブです。このまま伸ばしつつ、引き続き襟足をカットしてサイドのレングスと近づけていきましょう。ここまでの長さになれば、あと3〜4ヶ月でボブヘアに到達します。
このヘアスタイルは、軟毛から普通毛の人に向いています。硬毛で毛量が多い方はボリュームが出すぎる可能性があるので、適度に軽くしておきましょう。
カジュアルな印象の耳掛けショートボブ

写真は横浜の美容室 ihori のスタイルより
襟足の長さがサイドやトップと揃ったボブヘア。この長さまでくると、耳掛けで顔まわりをスッキリ見せたり、外ハネでカジュアルな印象を作ったりと、幅広いアレンジが可能になります。どんな髪質の方でもできるうえ、ワックスやムースも付けやすい長さです。
ボブ→ミディアム期の伸ばし方のポイント
ボブからミディアムまでの期間は、毛先を整えながらどんどん伸ばしていきましょう。毛先がパサつきやすくなるのはこの時期からなので、ヘアケアも欠かせません。
ショートヘアからレイヤーを残した状態で伸ばしてきている人は、毛先が軽くなりすぎないように調節しながら伸ばします。肩につく長さからは髪がハネますが、パーマやアレンジで乗り切ってください。
肩につかない長さのボブ

写真は札幌の美容室bicoのスタイルより
肩にぎりぎり当たらないレングスのボブです。この長さまでくるとアレンジができるようになるので、ヘアスタイルのバリエーションが広がります。サイドの髪を耳にかけるだけでもこなれた印象になります。
どの髪質の方でもできるスタイルですが、毛量が多い場合は、膨らんで見えないようにボリュームを調節しておくのがおすすめです。
ハネても可愛いレイヤーボブ

写真は札幌の美容室 GULGUL 札幌大通 のスタイルより
肩に触れる長さになったら、ほんの少しだけレイヤーを入れると、ハネてもおしゃれなスタイルに仕上がります。スタイリング剤をつけるだけでも決まるので、時短したい方にも適しています。
普通毛〜硬毛に向いていますが、肩にあたる毛先部分がダメージを受けやすいので、ホームケアは念入りに行いましょう。
巻き方次第で印象が自由自在なロブ

写真は札幌の美容室AiWilLのスタイルより
「ロブ」と呼ばれる長さのボブです。カールの付け方や重心の位置でヘアスタイルの雰囲気がまったく違って見えるのがおもしろいところ。下側中心にカールをつけるとボブスタイル、トップからゆるくくせ毛風に巻くと、レイヤースタイルに見えます。
こちらは、普通毛〜硬毛向きの髪型です。軟毛の場合はカーラーやヘアアイロンで巻いても取れやすいので、パーマをおすすめします。
ミディアム→ロング期の伸ばし方のポイント
ミディアムまで到達すると、ロングヘアまであと少しです。毛先のダメージをケアしながら、スタイリングやヘアアレンジを楽しんでください。
摩擦やドライヤーの熱などの外的要因によって傷みやすい長さなので、ドライ前にはアウトバストリートメントを欠かさないようにしましょう。
ランダムな動きをつけたミディアム

写真は札幌の美容室 Lamp light のスタイルより
毛先の外ハネが可愛い、鎖骨ぎりぎりのミディアムスタイルです。まだまだハネやすい長さですが、この画像のようにランダムに動きをつけてスタイリングをするとおしゃれなヘアスタイルになります。
前髪の量を少なめにすることで、グッと今っぽい雰囲気に。どの髪質でもできますが、軟毛の場合はパーマをかけると再現性が高くなります。
どの髪質でもOK!たっぷりレイヤーを入れたミディアム

写真は京都の美容室 JILI.TA のスタイルより
約5cmのレイヤーが入ったミディアム。内巻きと外巻きをミックスすることで、こなれた雰囲気が増します。前髪の長さによっても印象を変えられるので、ミディアムヘアに飽きてきた方はフロントで遊んでみるのもおすすめです。
どの髪質でもできますが、毛量が多すぎるとスタイリングがしにくいので、少し軽くするのがポイントです。使うスタイリング剤もウエットタイプにしたり、エアリー感の出るワックスにしたりと、その日の気分に合わせて質感調整してください。
ボリューム感のあるローレイヤーのロングスタイル

写真は札幌の美容室 イトシテ のスタイルより
ローレイヤースタイルのロングです。ここまでのレングスになると顔まわりの髪も長くなっているので、まとめたときにスッキリした印象に。飽きてきたらこの画像のように顔まわりにレイヤーを入れて、おくれ毛を作るのもおしゃれです。
普通毛〜硬毛の方に向いています。軟毛だと中間や毛先のボリュームが出にくいうえに崩れやすいので、ハードワックスやハードスプレーなどを使ってスタイリングをしましょう。
前髪の伸ばし方
「サイドや後ろの髪と一緒に前髪も伸ばしたい」という方もいれば、「前髪だけ伸ばしてイメージチェンジしたい」という方もいます。前髪は伸ばしやすい反面、目に入ったり顔にかかったりしてわずらわしくなることから、途中で断念してしまいやすいパーツです。
前髪を伸ばしている期間は、目や頬にあたらないようにふんわりカールさせておくのが理想的。伸ばしかけの前髪を上手く扱うには、アイロンやスタイリング剤を活用してアレンジするのがおすすめです。ここでは、長さ別の前髪のスタイリングをご紹介します。
センターパートまたは6:4分けでスッキリ

写真は表参道の美容室 Cocoon 表参道 のスタイルより
前髪が目にかかる長さになったら、思い切ってセンター分けや6:4分けにして、サイドに流れるように巻きましょう。人によって分けやすい位置が異なるので、自分にとってベストなポイントを見つけることが大切です。
短い前髪はスタイリングをしても崩れやすいので、少し多めにワックスやヘアミルクをつけ、細かい髪をしっかりなじませてください。
頬まで伸びたら8:2または7:3が好バランス

写真は大阪の美容室 MEUZ のスタイルより
前髪が頬の骨にあたる長さになると、耳にかけられるようになります。7:3分けや8:2分けにしても崩れにくく、扱いやすいでしょう。
軟毛〜普通毛に向いていますが、硬毛の方や毛量が多い方はカットの際に軽くしておくとスムーズにスタイリングできます。
前髪カールで顔まわりを華やかに

写真は京都の美容室 MAULOA のスタイルより
あごのラインまで伸ばした前髪は、内巻き・外巻きどちらにもアレンジ可能。この長さまでくると、髪を結ぶときに前髪も一緒にまとめられるので仕事や家事の最中にも邪魔になりません。
画像の前髪アレンジは、軟毛〜普通毛の人に向いています。硬毛の場合は柔らかい前髪の質感を出せるようにゆるやかなカールをつけて、伸びのいいタイプのワックスやツヤ出しのトリートメントをつけるのがおすすめです。もし巻く手間を省きたいなら、前髪パーマも検討してみてはいかがでしょうか。
伸ばしている期間のヘアケアで気をつけたいことは?

ダメージをケアしながら、伸ばすことが大切なポイント!スキンケアのように髪もケアしてあげてくださいね。
何度もお伝えしていますが、髪を伸ばしている期間はできるだけ傷ませないことを一番に考えてください。ドライヤーの熱や睡眠中の寝返りの摩擦、さらにはエアコンやクーラーによる乾燥など、髪は日常生活のさまざまな場面でダメージの危険にさらされています。
少し時間にゆとりのあるときは、いつもよりほんの少し髪を丁寧にケアしましょう。たとえばトリートメントの放置時間をいつもより少しだけ長くする、毛先が濡れているときはタオルでごしごし擦らないといった、ちょっとしたことなら取り入れやすいはずです。
春と夏は、紫外線や汗、クーラーの温度差などで髪はキシキシになりやすいです。一方秋と冬は、乾燥や静電気で髪に枝毛ができやすく、パサつきがちに。担当の美容師に相談し、髪の状態や季節にあったシャンプーやトリートメントを購入してみるといいでしょう。

▼編集担当・片桐
髪を伸ばす過程では、酸熱トリートメントをはじめとする髪質改善にトライしてみるのもおすすめです。広がりやすい髪やごわつきが気になる髪のまとまりがよくなり、伸ばしかけの髪がグッと扱いやすくなります。
おわりに

写真は大宮の美容室 CITA のスタイルより
髪をきれいに伸ばすには、根気よく美容院でメンテナンスをし、毎日丁寧にヘアケアを行うことが大切です。伸ばす過程でパーマをかけたり、ヘアアレンジをしたりと、今まで試したことのないスタイルに挑戦してみるのも楽しみ方の一つ。理想の長さを目指しながら、そのときどきのレングスでしかできない髪型を存分に満喫してください。
まずは、どれぐらいの長さまで伸ばし、どんなヘアスタイルにしたいか目標を立てるところからはじめましょう。
▼監修&ライティング担当・fukumi
20年以上の美容師キャリアを生かし、みなさまに役立つ情報をお届けします。せっかく髪を伸ばしていたのに途中であきらめてしまうお客様、多いです…!今回は、扱いにくいレングスを上手く乗り切るためのコツをたっぷりと伝授します。また、ロングヘアまでの目安期間も掲載しているので、あなたなりのヘアスタイル計画を立てるのにお役立てください。