海外の美容室へ行こう!NYで働いていた美容師が教える【絶対役に立つ情報と注意点】

旅行中や留学中など、海外の美容室へ行くタイミングはいろいろあります。地元のローカルな美容室もあれば、セレブや芸能人の通っているような有名な美容室もあります。あなたならどんな美容室へ行ってみたいですか?今回は、海外の美容室へ行く時に役立つ情報をたっぷりお伝えします!

日本の美容室と海外の美容室の違い

コンクリートと木目のバランスがオシャレな美容室のカットブースの写真

写真は大阪の美容室_13の店内風景より

日本で働いている美容師は、それぞれにいろんな夢や計画を持ちながら日々技術を磨いています。「たくさんの顧客に支持されたい」と思う人もいれば、「いつかは自分の店を持ちたい」と思う人もいるでしょう。また「海外で働いて実力と経験を身につけたい!」と思う人もいます。私も、海外で働くことを夢見る美容師の1人でした。

私が海外で働くタイミングを手に入れたのはスタイリストとしてデビューしてから2〜3年たった頃でした。行き先は、エンターテイメントと芸術の発信地として有名なアメリカのニューヨーク。

日本で働いていた時とは違い、いろんな国の人相手にカットやカラーリングをするという貴重な経験が、今でも私の美容師としての価値観や考え方、技術を支えてくれています。

一言に「海外の美容室」と言っても、本当にたくさんの国があり、すべての国で、それぞれの文化や習慣があります。ニューヨークは、国はアメリカですが、アメリカの有名都市はニューヨークだけではありませんよね。ロサンゼルス、シアトル、ボストン、ハワイと数えだしたらキリがないほど、アメリカだけでもさまざまな都市があります。同じ国だとしても、都市によってそれぞれに習慣や文化が少しずつ違うんです。

ですので、ニューヨーク以外のアメリカの都市や、他の国がどのように違うのかは詳しくはわかりませんが、基本的には私のニューヨークでの経験をベースに、さらに今まで知り合った海外経験者の美容師から聞いた体験談もふまえて、海外の美容室が日本の美容室とどのように違うのかお伝えしていきます!

「プロにお任せする」という人が多い

クセを生かしたショートヘアの女性の写真

写真は表参道の美容室gokan OMOTESANDOのヘアスタイルより

日本の美容室だと、カウンセリングの時に美容師がいろいろ質問して、あなたのなりたいヘアスタイルを細かく確認しますよね?アメリカでは、そこまで細かく確認することは少ないのです。

「長さを3cm揃えて、前髪はおろすけどパッツンにならないように…あと、しっかり軽くしてほしいです!」というような、お客様からのオーダーは日本ではよくあることで、普通の光景ですが、このようなカウンセリングでの会話は、アメリカでは珍しい方で、「こだわりの強いお客様なんだな」と認識されます。

では実際にアメリカではどうかというと「今日はイメージを変えてカットしてほしいです」とお客様から言われて、「わかりました、では似合うようにしますね。あなたはゴージャスな雰囲気がよく似合うので、レイヤーを入れて毛先が動きやすいヘアスタイルにしましょう」と美容師が似合うヘアスタイルをオススメして決めることが多いです。

お客様の「どのようなヘアスタイルになりたいのか」という意思を尊重する日本に比べて、アメリカでは「プロであるあなたが、私に似合うヘアスタイルを提案してください」というスタンスです。ニューヨークで働き始めた頃は、日本のカウンセリングスタイルでいる私に、お客様から「私はプロじゃないからよくわからない…あなたはどうするのが一番良いと思うの?」とよく聞かれたものです。

もちろん「前回カットした時と同じくらいまで短くしてほしい」とオーダーされたり、「前髪を作ってほしい」とか「レイヤーを高い位置から入れてほしい」など、指定されることもあります。ですが、根本的には似合う長さや髪の量など、プロにどうするのが一番良いのか確認したり、お任せするという人が多いのです。

人種ならではの温度設定

黒いヘアアイロンで前髪を巻いている写真

同じ人間なのに、いろいろと違いがあっておもしろいですよね。

みなさん一度は、「人種によって温度の感じ方が少し違うな」と思ったことがありますよね。冬の日に外国人旅行客が半袖で観光しているのを見かけたり、旅行などで海外へ行った時に、スーパーやデパート、バスの中の冷房がとても強く「寒い!」と感じたり。同じ「人」なのに、温度に関して感じ方が違うのです。

結論から言うと、「海外のシャンプー台のお湯の温度はぬるい」です!日本のシャンプーをする時のお湯の温度設定が夏は38℃前後、冬は40℃前後なのに対して、ニューヨークの美容室では、冬でも36℃前後でした。特に白人のお客様へのシャンプーの時は「熱い」と言われやすく、「こんなにぬるくても良いのかな」と思うくらい低い温度でシャンプーをしていました。

日本人のようなアジア人のお客様をよく施術している美容室なら日本の美容室のように、ちょうど良いと感じる温度でシャンプーしてくれると思いますが、外国人向けの美容室では、だいたいぬるいお湯で洗います。

さらに、お湯の温度だけでなく、ヘアアイロンの温度設定も海外の製品と日本の物はだいぶ違います。日本のヘアアイロンが最高で180〜200℃なのに対して、海外のヘアアイロンは300〜400℃の高温になります。

これは、ヘアアイロンを使う人種によって髪質が違うためです。黄色人種である日本人の髪のキューティクルの枚数は平均して8〜10枚なのに対して、白人や黒人の髪のキューティクルは約2〜5枚も数が多いため、軟毛なのにもかかわらず強くてしなやかで、とてもクセがつきにくいのです。

髪をストレートアイロンでサラサラに伸ばしたり、ヘアアイロンでふんわりカールスタイルにスタイリングする時などは、高温でないとしっかりとヘアスタイルが決まりません。

アメリカだけでなく、フランスやイギリスなど、たくさんの人種が暮らしている国の美容室ではそれぞれ、白人や黒人などの人種に合わせた美容室があったり、お客様によって温度設定を変えたりして対応しているのです。

「パーマ」というメニューがない!?

ブラウンのカールヘアがよく似合う女性の写真

写真は吉祥寺の美容室lieu de PARTILのヘアスタイルより

アメリカの美容室で「パーマ」と言うと、だいたいストレートパーマのことだと認識されています。くせ毛の人が圧倒的に多く、あまりカールのパーマをかけるという概念がありません。

アメリカでは、美容室でストレートパーマをしっかりかけてもらって、日頃のスタイリングではヘアアイロンを使ってカールスタイルにするという人が多いです。

カールのパーマをかけることのできる美容室は少なく、さらに日本のようにデジタルパーマやエアウェーブといった「カールのパーマのための特殊な器具」を扱っている美容室はなかなかありません。扱っている美容室はほとんどが日本人経営やアジア人経営のお店です。

「欧米人はサラサラのストレートヘアのイメージ」だと思っている人も多いでしょうが、だいたいの人がストレートパーマをかけています。特にニューヨークでは「ストレートパーマの上手な美容室は絶対に成功する」と言われるほど、人気のあるメニューです。

接客、サービスがシンプル

ブロンドヘアを美容師がブラッシングしている写真

仕事に集中している美容師は、格好良いんです!

アメリカの美容室では、日本のような接客やサービスをしません。どちらが良いというのはお客様の好みによるのですが、私はどちらにも良さがあると思います。

日本の細やかな気配りや丁寧な接客、施術中の会話やシャンプーの後のマッサージやドリンクのサービスなどは、至れり尽くせりですよね。美容室にいる時間は、日常の忙しさから少し離れてリラックスする特別な時間に感じるお客様が多いのも納得できます。

アメリカでは、美容室の価格帯はお店によってもまったく違い、中にはとても高額な美容室もありますが、平均点にはサービスや接客の有無にともない「日本より少し安いな」という印象があります。

さらに、施術中に美容師がお客様とおしゃべりすることは少なく、美容師はとにかく技術に集中しています。また、シャンプーの後のマッサージやドリンクサービスがあるという美容室は少ないです。お客様はのんびり雑誌や本を読んだり、友達同士でおしゃべりしたりして、美容室での時間を楽しんでいます。

このように、アメリカの美容室は必要最低限の技術面での会話以外は控えて、お客様の好きなように過ごしてもらう接客スタイルです。また、あえてサービスをしすぎないところもシンプルで良いと思います。

海外での美容室の選び方

実際に「海外の美容室へ行ってみたい!」と思ったとしても、美容室はたくさんあるのでどこに決めたら良いのか迷ってしまいますよね。まずは、一番最初にあなたがどのような美容室へ行ってみたいのかについて、よく考えてみてください。

海外に行く時に、一番大きな壁となるのはやはり「言葉」だと思います。まずは【本語が通じる美容室】が良いのか、【日本語が通じない海外の美容室】にチャレンジしてみたいのかイメージしてみてください。

旅行雑誌に取り上げられるような有名都市でしたら、日本人美容師が働いていることが多いので、【日本語が通じるのか、通じないのか】については選ぶことができますが、旅行雑誌に取り上げられることのない有名ではない国や都市では日本人美容師が働いていないどころか、英語も通じず現地の言葉のみしか伝わらないということもありますので、海外の美容室へ行きたい場合は、事前にしっかり調べておく必要があります。

日本人経営の美容室がある国もある!

さまざまな国の国旗の写真

日本人経営の美容室は、外国の人達にも大人気です。

海外で日本語の通じる日本人美容師に担当してもらいたい場合、一番手っ取り早いのは日本人経営の美容室へ行くことです。日本国内でも有名な大型美容室はいろんな場所にチェーン店を展開させています。海外店舗もその1つで、外国人を雇っている美容室もありますが、だいたい数人は日本人美容師が働いています。

薬剤やスタイリング剤、シャンプーやトリートメントも日本のメーカーの物を扱っていることが多く「やはり日本のお店が一番安心だな」という人に好まれています。

このような日本人経営の美容室は、インターネットなどで探すこともできますが、もう1つの方法としては、現地での情報誌を見てみることです。だいたい有名都市では日本人用に日本語で書かれていて、クーポンを載せていたりもするので、美容室だけでなく、レストランやスーパーマーケットなどのお得情報を入手することができます。

こういった情報誌は、だいたい無料で持っていくことができ、人の多く集まる場所に置いてあります。空港や、日本食用のスーパーマーケットなどにはよく置いてあるので、ぜひチェックしてみてください。

私もニューヨークで働いていた頃はよく情報誌を入手していろんな情報を集めていました!今では、海外旅行に行くたびに空港とスーパーマーケットは必ず初日にチェックして、その都市のインターネットだけでは集めきれないローカルな情報を入手していますよ!

現地のローカルな美容室にチャレンジしよう

間接照明が格好良い海外の美容室内の写真

ヘアセットやシャンプー&ブローなどは、旅行中でも気軽に試すことのできる人気メニューです。

「せっかく海外に行ったのだから、現地のローカルな美容室へチャレンジしたい!」という人もいますよね。「外国人風の髪型にしたい」と思っている人は一度はチャレンジしてみてほしいなと思います。

当たり前のことですが、日本人美容師は日本人の髪を扱うことに慣れています。ですので、よほどビックリするような仕上がりになることはありませんが、海外で現地のローカルな美容室へ行く場合は、おまかせにするのも良いのですが「最低限、こうなってしまうのは嫌だ」ということはきちんと伝えておく必要があります。

例えば「ボブは好きではありません」とか「赤色は好きではありません」とか、絶対にこうなりたくないというヘアスタイルは写真やヘアカタログなどを指差しして伝えるとよく伝わります。

日本人の髪は、アジアの国の中でもクセが強く複雑で、アメリカやヨーロッパなどの白人の髪に比べると髪が太く、少なく、クセがあるので扱いにくい髪質と思われています。ですので、美容師歴の長い美容師でも、日本人の髪に慣れていない人でしたら上手に仕上げることができないかもしれません。

海外で現地の美容室へ行く場合は、できるだけ流行っている忙しそうな美容室へ行くことをオススメします。そういった美容室はいろんな国の人を顧客に持っているので、日本人の髪にも慣れています。

オススメなのは、「こんな雰囲気が好き」というようなヘアスタイルの写真を現地の美容師に見せることです。ヘアスタイルをおまかせにする場合でも、「このお客様はこんなヘアスタイルが好きなんだな」と理解してもらえているので、そのヘアスタイルをあなたに似合うように、長さや色味を調節した仕上がりにしてくれます。

現地のローカルな美容室で、日本人美容師に担当してもらいたい場合

日本人美容師に髪を乾かしてもらっている女性の写真

きちんと日本語でコミュニケーションをとりたい人には、日本人美容師がオススメです。

「海外で現地のローカルな美容室にチャレンジしてみたいけど、担当美容師は日本人が良い!」という人もいますよね。美容室の中はもちろん海外独自の雰囲気がありますし、薬剤、スタイリング剤、シャンプーやトリートメントなどはすべて海外の製品を扱っているので、日本の美容室との違いをじかに楽しむことができます。

そのうえ、担当美容師は日本人なので「髪型で失敗するかも」という不安もありません。この、海外の美容室だけど、日本人美容師に担当してもらうという両方の良いところをどちらも選びたいという場合、あなたの行こうと思っている海外の現地で直接日本人美容師を見つける必要があります。

見つけ方は、少し大変になってしまうかもしれませんが、FacebookやInstagramなどで「#(現地の名前)」と「#日本人美容師」などと入れて探してみてください。現地で働く日本人美容師はこのようにソーシャルネットワークを利用してお客様の予約を取っている人も多くいます。

現地の美容師とコンタクトが取れたら、料金やかかる時間など、不安に思うことを確認してみたり、いつなら予約が取れるのか聞いてみてくださいね。

英語圏でのヘアスタイルのオーダー方法

海外で美容室へ行くことが決まったとしても、日本語の通じない美容室の場合、ヘアスタイルのオーダーは、どうしたらいいのか悩みますよね。みなさんそれぞれ行き先は違うとは思いますが、今回は英語での簡単オーダー方法に絞ってお伝えします。

英語圏でしたら、どこの国でも伝わると思いますし、もし英語圏でなくても、「英語ならわかる」という美容師は多いので、英語でのオーダー方法を覚えておくといろんな国で使えて便利ですよ!

さらに、「日本人の英語は丁寧すぎるためにどこか浮いている」と言われやすいので、今回はよりナチュラルで、外国人のよく使っている表現での英語フレーズをご紹介します!

ヘアスタイルを変えたい時

ハサミをシザーケースから取ろうとしている写真

写真は表参道の美容室studio Teoの施術風景より

現地の美容師にオススメの髪型にしてほしい時や、今までしたことのないような新たなヘアスタイルにチェンジしてみたい時など、今のヘアスタイルから他のヘアスタイルへ変えたい時に役立つ英語フレーズです。

「What do you recommend for me?」
「私に似合うオススメのヘアスタイルはありますか?」

現地の外国人美容師に、自分の似合う髪型を聞いてみたい時にはこのように聞いてみましょう。日本ではオススメされたことのないような外国人目線ならではの新しい髪型に出会えるかもしれません。

「Can you cut my hair like this, please?」
「この写真のようなヘアスタイルにカットしてください」

携帯電話の写真やスタイルブックなどを見せながら伝えることができる便利フレーズです。写真の通りのヘアスタイルにカットしてほしい時にこのように伝えみましょう。もしヘアカラーをしたい時は「Can you dye my hair like this,please?」と伝えてください。

ヘアカラーは日本語と同じで「hair color」と言っても伝わるのですが、英語圏では「hair dye」と表現することが多いので、ぜひ覚えておきましょう!例文のように、ヘアカラーをしたいと伝える時に文法上「hair dye」でなく「dye my hair」と変わるので気をつけましょう。

「Can you cut my hair about 2 inches shorter?」
「5cm短くなるようにカットしてください」

アメリカでは特に、長さはinch(インチ)で表現することが多いです。気をつけたいのは、私たちの慣れているcm(センチメートル)とは同じ長さではないということです。1インチは約2.5cmですので、きちんと計算してから伝えてくださいね。

もし、センチメートルで表現したいときは「centi(センチ)」と略さずに、きちんと「centimeters(センチメートル)」と言わないと伝わりませんので、気をつけてください。

ヘアスタイルを変えたくない時

ブロンドヘアをコーミングしている美容師の写真

ほんの少しだけ毛先を整えたい時ってありますよね。

海外の美容室に行く場合でも、ヘアスタイルを変えたくないという時もあると思います。髪の毛を伸ばしている最中だったり、今のヘアスタイルは気に入っているけど少しお手入れしてほしかったり。そんな時に役立つフレーズです。

特に今回は、髪型を変えたくないという気持ちをより表すために、「それだけを」という意味の「Just」を使う表現をしています。

以下のフレーズにプラスして、「I want to keep the length」「長さはこのままキープしたい」と伝えると、現地の美容師も「今のヘアスタイルのまま少しメンテナンスをしたいだけなんだな」と理解してくれます。

「Just a trim, please」
「そろえるだけにしてください」

毛先をほんの少しそろえるだけにしたい時に使えるフレーズです。ちなみに枝毛は「split ends」と言います。日本人のよく使う「ダメージヘア(damage hair)」と使うと毛先のことでなく、ダメージした髪全体という意味になるので気をつけてください。

「Just thin my hair out a little bit,please」
「少し髪をすいて量を減らしてください」

少しだけという意味の「a little bit」を一緒に伝えることで、髪がスカスカになってしまうのを防げますし、「そこまで大幅に変えなくていいんだけど」という意味合いにもなります。

「Just a touch up with the same colour, please」
「根元の伸びた部分だけを同じ色にリタッチしてください」

今の全体の髪の色は気に入っているからリタッチだけしたいという人は、このように伝えるとスムーズです。毛先にカラー剤がつかないのでダメージを気にする人にもオススメのフレーズです。

海外の美容室で使える便利フレーズ

黒板に書かれた英語の写真

便利フレーズは、ぜひ覚えておきましょう!

ヘアスタイルを変えたい時でも、変えたくない時でも、美容師とよりコミュニケーションをとるためにも覚えておくと便利なフレーズはいろいろあります。

どうしても英語で伝えるということに慣れていないとなかなか会話というのは難しいかもしれませんが、海外では「何を思っているのか堂々と伝える」ということが当たり前の習慣となっているので、しっかりと思っている気持ちを伝えてみましょう!

「I don’t like bob cut」
「ボブの髪型は好きではありません」
「I don’t like red color」
「赤色は好きではありません」

美容師と一緒にヘアスタイルを決めている時や、オススメのヘアカラーにしてもらう時でも、これだけは嫌だと伝えておくとあなたの嫌いな髪型になってガッカリすることは避けられます。「I don’t like〜」という表現は、美容師とのコミュニケーションの1つとして伝えることができるようにしましょう。

「My hair easily gets damaged」
「髪が傷みやすいです」

一言このように伝えておくと、毛先へのダメージを考慮して施術をしてくれます。ヘアカラーやストレートパーマをしたい人はぜひ使ってみてください。

「I usually get a reaction from chemical treatment」
「いつも薬剤で皮膚に反応が出てしまいます」

敏感肌のために薬剤によって痒くなりやすい人は絶対に覚えておきたいフレーズです。このように伝えておくと、なるべく低刺激の薬剤を選んで施術してくれたりします。

「Can you cut my bangs a little bit shorter?」
「もう少し前髪を切ってもらえますか?」

ヘアカットなど、施術がすべて終わると「How do you like it?」「いかがですか?」と聞かれます。もしどこかもう少し切ってほしい場所があったら伝えてみましょう。前髪は「bangs」、毛先は「hair ends」です。

海外で美容室に行く場合の注意点

海外で美容室へ行く場合は、あくまでも「日本とは違う他の文化の国に来ている」ということを忘れないようにしてください。私たちが当たり前だと思っていることは、海外では当たり前でないことが多く、「知らなかった」ことによってトラブルになってしまう場合もあります。

旅行雑誌でもインターネットでも良いので、ぜひ事前に、あなたの行く国の文化や習慣、マナーについて学んでおきましょう。

チップが必要になる国もある

たくさんの1ドル札の写真

細かい金額のお札は、あらかじめチップ用に分けておくと便利です。

日本にはチップという文化がないので、あまりピンとこないのですが、海外にはチップの必要な国もたくさんあります。チップは、あくまでも感謝の気持ちや、満足したときに渡すお金で、消費税のように必ず支払わなければいけないと国で定められているわけではありません。ですが、マナーとしてチップを渡すことが当たり前の国では、きちんとルールを守るようにしましょう。

私もニューヨークにいた頃は、チップの金額には悩んだものです。本当に美味しくないレストランや、ひどい態度のウェイトレスなど「チップすら渡したくないな」と思うような時でも、チップの金額を低くしたりして、基本的にはちゃんと渡すようにしていました。

チップの必要な国では、チップによって生計を立てている人も多く、「チップを渡さない」ということはマナーに反しているようでできませんでした。もちろん、トラブルに巻き込まれるのを避けたかったというのも理由の1つです。

チップを渡すおおよその目安としては、国や州、都市によって違います。ニューヨークでは使用した金額の15〜20%か、消費税の2倍の金額をチップとして支払います。「いくらが目安なのか」については行き先によって違うので、きちんと調べておきましょう。

美容室でチップを支払う場合は、担当してくれた美容師へ直接手渡しすることが多いです。美容師へチップを渡す場合、あなたのヘアスタイルを作るために携わった人全員にチップを支払います。

シャンプーをしてもらっている女性の写真

写真は京都の美容室Hair Studio ARS oikeの施術風景より

もし、シャンプーをしてくれた人とヘアスタイルを担当してくれた人が2人いたら、2人ともにチップを渡します。シャンプーもすべて美容師1人が担当してくれたら、チップを渡すのはその人のみで大丈夫です。

チップを渡すタイミングは、すべての施術が終わり、美容室へ金額を支払った後に、担当してくれた美容師に渡します。少し混乱しやすいのですが、レジでお支払いの時すでにチップを含めた料金を店側に支払った場合は、さらに美容師にチップを渡さなくても大丈夫です。

自分の払った料金にチップが含まれているかどうかは、レシートに必ず書かれているので、チェックしてみてください。もし、チップの金額が含まれていなければ、担当してくれた美容師へ直接手渡ししましょう。

「この髪型気に入った!」という気持ちの度合いによってもチップの金額は変わりますが、基本的にヘアスタイルを担当してくれた美容師へは10〜30ドル、シャンプーをしてくれた美容師へは3〜10ドルというのが相場です。

「海外の美容室は、日本の美容室より金額が低め」だと思っても、実際にはチップを支払うので、日本と同じくらいか、もしくは高くなることがあります。また、レストランなどではお会計の時に一緒にチップも支払うことができるので、クレジットカードによるお支払いでも問題ないのですが、美容師へのチップは手渡しになることが多いので、海外の美容室へ行く前は現金も用意しておきましょう。

薬剤が強い・合わない場合がある

根元のヘアカラーをしてもらっている女性の写真

髪がダメージしやすい人、肌が弱い人は特に気をつけましょう。

「外国でヘアカラーをしたらすごく痛んでしまった」ということを聞いたことがある人もいますよね。実は、美容室で扱うことのできる薬剤の強さは、国によっていろいろ違います。

日本では、薬機法によって扱うことのできる薬剤の強さは6%までと決められています。この6%までというのは、カラー剤やパーマ液に使われる過酸化水素の濃度のことです。「カラー剤やパーマの2液のことです」というとピンとくる人も多いかもしれませんね。

使える強さが6%までということは、言い換えると、日本人の髪は6%の強さで十分カラーリングをしたりパーマをかけたりできるということです。一方海外の薬剤は、強い物だと18〜20%の薬剤もあります。

欧米人の髪は軟毛だし、もともとブラウンやゴールドの色なので「染まりやすそう」と思ってしまうのですが、日本の美容室と海外の美容室の違い【人種ならではの温度設定】でも少し触れたように、日本人の平均的なキューティクルの枚数が8〜10枚なのに比べて、白人や黒人は約2〜5枚も多いとされています。そのため、キューティクルが薬剤から髪をしっかり守ってしまい、強い薬剤でないと希望通りの色に染めることができないのです。

さらに、海外の美容室では日本人の髪に対して適性の強さの薬剤を使ったとしても、日本の製品との成分の違いや、使用している水の違いなどから、どうしても合わないということもあります。

特に敏感肌の人で、カラーリングやパーマをしたいなと思っている人は、日本人経営の美容室へ行くのが一番安心ですが、現地の美容室へ行く場合は、英語圏でのヘアスタイルのオーダー方法【使える便利フレーズ】でもお伝えしたように、事前に「ダメージしやすい」とか「肌が痒くなりやすい」と美容師へきちんと伝えるようにしてください。

日本のセンスとは違った髪型になることも…

机に置かれたハサミと毛束の写真

人生は一度だけ!海外の美容室でステキな経験ができると良いですね。

特に最近「外国人風の髪型」というのは人気があります。髪型だけでなく、ヘアカラーなどでもこのようにオーダーしたことがある人はたくさんいると思います。

実際に海外の美容室へ行くと、文字通り外国人風の髪型に仕上がります。外国人美容師の感性や腕によって仕上げてもらえる場合、普段なかなかできない貴重な経験ができて楽しい反面、もしかしたらあなたのイメージしているようなものとはかけ離れた仕上がりになってしまうかもしれません。

特にヘアスタイルをお任せでオーダーしようと思っているなら、「予想外の仕上がり」になることも含めて楽しめるなら良いのですが、そうでない場合はすべてお任せにしないで、あなたに似合うヘアスタイルを担当の美容師と相談しながら決めていくのが一番安心です。

たしかに美容師と慣れない英語を使いながらコミュニケーションを取るのは大変かもしれませんが、外国人美容師も、片言の英語でも「ちゃんと伝えたい」と話しているお客様の気持ちには親身になって答えようとしてくれます。また、写真などを上手に活用しながらカウンセリングをしてもらいましょう。

海外の美容室の体験談

実際に海外の美容室へチャレンジした人は、どのような結果になったのでしょうか?いろんな人の体験談からも学べることがありますので、これから海外の美容室へ行く人はぜひチェックしてみてくださいね!

フランス編

前髪を鏡でチェックする女性の写真

後から後悔することがないように、事前の下調べはとても大切ですよ。

憧れのパリに留学へ行ったIさん。最初の半年は、事前に日本の美容室でしっかり髪をカットしてあったため、髪を縛ったりしてどうにか過ごしていたものの、もともと髪が多くまとまりにくかったため、言葉も慣れてきた頃に美容室へチャレンジしたそうです。

美容室のおしゃれな雰囲気に圧倒されたIさんは、事前に勉強していたカウンセリングの会話フレーズが飛んでしまい頭が真っ白に!とにかく何か言わないと…と思い「私に似合うお任せのヘアスタイルにしてください」とオーダーしたそうです。

仕上がりは、髪全体は軽くしてもらい扱いやすくなったそうですが、びっくりするくらい短いパッツンに揃った前髪になったそうです。美容師的には個性的なオシャレなパリジェンヌの雰囲気にしたとのことですが、美人で大人っぽい雰囲気だったIさんには前髪だけがしっかり浮いてしまい、結局前髪が伸びるまではしばらく帽子をかぶったり、ピンでとめたりして必死にごましたそうです。

その後、「前髪は切らないで」というフレーズは必ず伝えるようにしたそうです。「これだけは嫌」ということを伝えることは、とても大切なことなんだということが学べますね!

アメリカ編

あごに手を添えるミディアムヘアの女性の写真

写真は横浜の美容室LOUIEのヘアスタイルより

仕事で急遽ロサンゼルスへ行くことになったYさん。あまりにも急に決まった仕事だったために、出発前にいつも通っている美容室へ行けないままロサンゼルスへ。2〜3ヵ月たった時、根元がプリンの状態になっていることに我慢ができなくなり、現地の美容室へ行ったそうです。

Yさんはまったく英語が話せなかったのですが、片言の英語と、こんな風になりたいというヘアカタログの切り抜きを持っていき、担当の美容師へ見せたそうです。美容師が何を言っているのかわからず不安なまま施術をされること2時間後、思った以上のステキな仕上がりに驚いたそうです。

英語が得意でなくても、「写真はどんな国の人にもはっきりと理解できる」と改めて実感したそうで、その後探している化粧品や食材などもすべて携帯で写真を撮り、スタッフに見せて探してもらっているそうです。

「美」への価値観を広めよう!

ウェーブがオシャレなボブヘアの女性の写真

写真は札幌の美容室BURROWのヘアスタイルより

いかがでしたか?すべての人に当てはまることですが、あなたに似合うヘアスタイルは1つではありません。美容師によって感覚はそれぞれ違うので、担当する美容師が変わると今までとは別の、あなたに似合うヘアスタイルに仕上げてくれます。

人生は一度きり!せっかくでしたら、いろんな経験がしてみたいですよね。次に海外へ行くタイミングで、ぜひ海外の美容室を試してみてはいかがでしょうか?

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