完全保存版!スタイリング剤14タイプの基礎知識と選び方を美容師が徹底レクチャー!!
街中で「あんな髪型いいなあ」と思う人に出会うこと、ありますよね。「美容室行ってきたばかりなのかな」とか、「手先が器用な人なんだな」と思うかもしれませんね。すてきな髪型の人には必ず共通している「あること」。みなさんは何だと思いますか?
はじめに
美容室でスタイリングしたように、普段もセットするためのヒントを教えてくれてるのです!
美容室に行くと、仕上げのスタイリングのときにワックスやスプレーなどをどうやって使うかという話を必ず聞くと思います。
まず、この過程を怠る美容師はいないと思います。なぜなら、このスタイリングの仕方の話の中には「あなたのヘアスタイルには、どんなスタイリング剤を選ぶといいか」というとても重要な内容も含まれているからです。
このアドバイスをきちんと聞くのか、聞かないのかによって次に美容室に来店するまでヘアスタイルが保てるのか、保てないのかが決まってしまいます。よく、「スタイリング剤を売りつけられている!」と思う人もいるみたいですが、そうではありませんよ。あなたのヘアスタイルを保つために必要だから話しているのです。
サロンへ行った翌日に同じ髪型にならない理由
負のスパイラルに、おちいらないために!
美容室へ行った翌日の朝は、ほとんどの人がスタイリングをしてみますよね。ですが、うまくスタイリングができなかった人が「ほら私にはできない」の負のスパイラルにおちいってしまいます。「やっぱり美容師じゃないからうまくできない」と思ったり、「思い通りの髪型にならないからあの美容師はヘタだ」と思ったりしてしまいますよね。
もちろんあなたの残念な気持ち、よくわかります。新しいヘアスタイルにして、わくわくした気持ちがあったからこそ、余計に残念に思ってしまいますよね。
では、二度と同じ気持ちにならないように、少しおさらいをしましょう!あなたを担当してくれた美容師は、スタイリングをするときに何に気をつけるようにと言っていましたか?
また、どのようなスタイリング剤があなたの髪質に合っていると言っていましたか?
もちろん、自宅で簡単に再現できるようにクオリティの高いカットやパーマなどをするのは美容師の腕の見せ所であり、美容師に責任があります。ですが、美容師の腕だけではお客様の髪型は完成しません。
髪質に合ったスタイリング剤を選んでいますか??
毎日お客様がスタイリングをしてくれることで、美容師の作ったヘアスタイルが、お客様の手によって完成します。美容師とお客様は、協力し合わないと良いスタイルが完成しないのです。美容師はお客様に「私にもできた!」と喜んで欲しいので、いろいろアドバイスをします。
髪質に合わない何年も前に買ったスタイリング剤を使っていたり、あなたのではない家族のスタイリング剤をこっそり使っていたりしませんか?美容室では思い通りのヘアスタイルになったのに、次の日からうまくいかないのは、スタイリング剤が、あなたの髪に、あなたのヘアスタイルに合っていないのです。
とてももったいない!せっかくスタイリングをしようとしてくれているのに!…と、美容師の私は思ってしまいます。ですが、うまくいかないあなたも、スタイリング剤さえ合うものを使えば「ステキな髪型の人」に仲間入りできるはずです。
そもそもスタイリング剤ってどういうもの?
スタイリング剤の基礎知識を押さえておきましょう!
そもそもスタイリング剤とはどういうものなのか、基本のおさらいをしましょう!
スタイリング剤とは、ヘアスタイルを作るときに必要な商品すべてのことを指します。さらにスタイリング剤はベース剤、プロセス剤、フィニッシング剤の3種類に分けることができます。
ヘアスタイルを作りやすくするために使うものはベース剤、ヘアスタイルを作るために使うものはプロセス剤、ヘアスタイルを維持するために使うものはフィニッシング剤です。
ベース剤には、髪質を整える流さないタイプのトリートメントや、ヘアアイロン前に使うスプレーなどがあります。プロセス剤には、ワックス、ジェル、ムース、グリースなど。フィニッシング剤は仕上げに使うスプレーのことを指します。
ヘアピンやヘアゴムなどはヘアスタイルを維持させるために使うのですが、スタイリング「剤」ではありませんね。今回お話するのはあくまでも、髪になじませるクリームやスプレーなどについてです。ではそれぞれ詳しく特徴や用途など見ていきましょう。
ベース剤①トリートメント
美容室で施術したり、お風呂でシャンプーの後に使うもののことではなく、ホームケア用の流さないタイプのトリートメントのことです。主にドライヤーで髪を乾かす前や、スタイリングをする前につけます。髪の水分量や必要な栄養素を補ってくれたり、手触りを改善して滑らかに柔らかくしてくれます。
最近では、ドライヤーの熱を利用してより栄養素が髪の中にしっかり入っていくように計算されて作られています。さらさらに仕上がるものから、しっとり重く仕上がるものまでたくさんの種類があります。
トリートメント⑴ スプレー、ミスト系
軽い使い心地で、さらっとまとまるタイプです。髪の細い人やボリュームは残したい人と相性が良いです。手につかないので、敏感肌の人でも使いやすく、また、朝起きたときの寝ぐせ直しとして毛先に使うこともできます。
イノートヘアケアミスト
花粉、たばこの煙、黄砂など、現代社会に潜む外的なトラブルから髪を守ってくれます。爽やかなペアーフローラルの香りなので、男女問わずみんなから好まれる香りです。乾燥した髪にしっかり潤いを与えて、柔らかいしなやかな髪質にしてくれます。
トリートメント⑵ クリーム系
髪を柔らかくして、ボリュームを抑えてくれます。オーソドックスにいろんな悩みに対応するタイプなので人気も高いですよ。髪の栄養を補う目的で作られていることが多く、ダメージヘアを改善したいときにおすすめです。
エヌドット シアミルク
毛髪柔軟成分が含まれているので、使うたびに髪の柔らかさを実感できます。パーマやカラー、ヘアアイロンなどでごわついた髪にしっかり栄養を届けてしなやかな髪に改善してくれます。
トリートメント⑶ オイル系
どのタイプのトリートメントよりも重く仕上がるので、乾燥している髪や、ダメージでギシギシした手触りをしっかり改善してくれます。きれいにツヤが出るので、乾燥してパサパサに見られがちなくせ毛の人におすすめです。また、最近ではオーガニックなどの天然志向の人向けの商品も人気です。
プロダクトシャインセラム
USDAのオーガニック認証を受けた髪の美容液です。優しいラベンダーの香りがふわっと香るので気分もリラックス。髪にうるおいとツヤをしっかり与えてくれます。
ベース剤②ヘアアイロン用ベース剤
ヘアアイロンを使ってカールヘアやストレートヘアにする前に髪につけるので、ヘアアイロンの高熱から髪を守ってくれる成分と、時間がたってもスタイルが崩れないように水分や栄養素が調節してあります。
ぬれたままヘアアイロンをすると、髪がダメージしてしまいます。このベース剤をつけた後は髪を乾かす必要がある商品がほとんどなので、注意書きをよく読んで、使うときは気をつけてくださいね。
グラマラスカール エヌローション
ダメージ補修をしながら一日中しっかりカールをキープしてくれます。アイロンの高熱から髪を守ってくれる成分も含まれているため、安心してヘアアイロンを使うことができます。
また、固まらないのでサラサラの巻き髪やストレートヘアの両方を楽しむことができます。
プロセス剤①ワックス
ワックスは、髪を立たせたり動きをつけたり、毛束感を作ることができるスタイリング剤です。ヘアスタイルを作るために使う「プロセス剤」に分類されます。ワックスは柔らかいタイプから固いタイプまで種類がとても豊富で、さまざまな質感や用途に分かれます。紫外線、ほこり、静電気から髪を守ってくれる成分が入っているタイプや、髪や肌に優しいオーガニックタイプも最近では人気が高いです。
ワックス⑴ スプレータイプ
軽いつけ心地のものが多く、さらさらのストレートヘアや、巻いた後のふわふわなカールをキープしたい人と相性が良いです。基本的にスプレータイプは初心者でも簡単に使えますが、たまに見かける固まるスプレーワックスはつけるのが難しいため、不器用な人や初心者へはあまりおすすめしません。
ピース ワックススプレー カフェオレ
重くならずきちんと毛束感が出るのでさらさら派もふわふわ派も納得できるスプレーワックスです。巻いた後のカールをつぶさずに、午後になってもきちんとキープしてくれますよ。
さらさらにしたいときは軽めにスプレー、毛束感がしっかり欲しいときは、重ねてスプレーすることで質感を調節できるのもうれしいですね。
※全て写った写真が見当たりませんでしたが、最奥列の真ん中がスプレーの「カフェオレ」タイプです。
ワックス⑵ 乳液、ミルクタイプ
まとまり感やツヤの欲しい人におすすめです。ショートヘアやボブヘアなどの短めの髪の人でも、毛先のパサつきを抑えたい長めの髪の人でも、どちらとも相性が良いですよ。特にテクニックもいらないのでワックス初心者の人にも人気が高いです。
エヌドット スタイリングセラム
軽すぎず、重すぎず、ちょうど良い質感に仕上げてくれます。つける量を増やすと、流行りのウェットなスタイリングができます。ボタニカルエキスやシアバターが配合されているのでパサつく毛先をケアしながらスタイリングができる優れものです。
ワックス⑶テクスチャータイプ
手に取るとトローンと伸びるワックスなので、クシュっとさせたり、ふわふわカールをしっかりキープしたい人と相性が良いです。もちろん、くせ毛を生かしたい人にも人気があります。髪の多い人やごわつきやすいくせ毛の人にはとても相性が良いのですが、髪の細い人や量の少ない人にはベタッと重く感じやすいのであまりおすすめしません。
ニゼル エアナチュラル テクスチュアクレイ
ナプラのN.とかザ・プロダクトのヘアワックスってツヤが出て手にも優しいので便利だけど、ミツロウ・シア脂・ホホバ油程度の油分だと上質なツヤは出ない。
上質なツヤを求める女性にはニゼルのテクスチュアクレイがお勧め♪
重くならずにダメージ毛にも絶妙なツヤを加えてくれる名品です。 pic.twitter.com/5QODgMmmEB
— 篠崎功 (@ko_shinozaki) 2018年10月17日
ロングセラーで根強い人気のワックスです。男性でも女性でも使えるのでショートヘアからロングヘアまでどんな髪型にも対応できます。クシュクシュと握ると毛束感がきれいに出せますよ。細かい髪もおくれ毛もしっかりなじむのでアレンジする前のスタイリング剤としてもとても向いています。
ワックス⑷ マットタイプ
ツヤがあまり出ずドライな質感に仕上がるので、男性に人気のあるワックスです。固い質感のものが多いので、毛先を立たせたり流したりするのにとても向いています。髪の少ない人もふんわり感を出すことができますよ。
もちろん女性でも使えますが、ごわつきやすいので長い髪の人にはおすすめしません。また、水分量の少ないくせ毛とも相性は良くないので男女ともに使うときは事前のベース剤として、流さないタイプのトリートメントをつけるとワックスが髪になじみやすくなりますよ。
モデニカ スモーキーマットワックス
マットな質感でありながら軽くふんわり感も残せるので男女ともに使えます。とにかくヘアスタイルのキープ力に優れています。湿気や紫外線から髪を守ってくれる成分が配合されているので梅雨や夏にも強くオールシーズンで使えます。
ワックス⑸ トリートメントタイプ
肌の弱い人やオーガニック志向の人にも安心して使えるように成分を厳選して作られています。トリートメントでありながらワックスとしてスタイリングもできるので一石二鳥で人気のため、最近ではいろんなメーカーから販売されています。
プロダクト ヘアワックス
自然由来原料のみで作られているので、髪はもちろんのこと、爪、肌、リップにも使えます。赤ちゃんの肌にも使えるほど優しく作られているので、敏感肌の人でも安心です。保湿力が高いので、パサつく髪をしっかりまとめてくれます。
オーガニックオイルでできているため、ワックスをつけた後は手を洗わなくてもいいのはとってもうれしいですね。これひとつで全身の保湿ができますよ。
プロセス剤②ムース
泡状で出てくるスタイリング剤のことです。主にパーマやくせ毛など、カールを出したいときに使います。柔らかく仕上がるものから、固まるものまで種類はさまざまです。最近では作り込みすぎないパーマの人気が出てきているためしっとりツヤの出るタイプが人気となっています。
トリエ フォーム6
重くなりすぎず、人気のウェットな質感が簡単に作れるムースです。カールをしっかり長持ちさせてくれる成分と、トリートメント成分が髪をうるおわせてくれます。固まらないのでどんな人にも使いやすいタイプです。
※フォーム6は写真右側の緑のボトルです。トリエのこのシリーズは、数字が増すごとにキープ力やスタイリング力が強くなっています。
プロセス剤③ジェル
ウェットな質感に仕上けつつ、パキっと固めてくれるので一日中崩れにくいです。主に男性のショートヘアやミディアムヘアに使うことが多いので格好良いデザインのものが多いです。
カチカチに固まるタイプのジェルはつけたすぐ後に固まり始めるので、ささっとスタイリングできるベリーショートヘア向きです。程よく固まるタイプのジェルは、ゆっくり固まるのでパーマヘアやミディアムヘア向きです。カールの出したい場所をしっかり狙いながらスタイリングができます。
ジオ ジェリー ソリッドホールド
しっかり固めてくれるのでオールシーズンで使えて崩れ知らずです。しっかりツヤのあるウェットな仕上がりです。ワックスを少量混ぜてスタイリングをすると、固まるスピードが遅くなるのでパーマヘアやミディアムヘアにも対応できます。消臭効果もあるので汗やタバコの匂いなどから髪や地肌を守ります。
プロセス剤④グリース
まったく固まらないのですが、しっかりとホールド力がありウェットな質感でツヤを出してくれます。ジェルの仕上がりの質感とほとんど同じですが、何度でも手ぐしでスタイリングをし直すことができるのがメリット。ワックスを混ぜたりもできるので、使いやすさから最近注目度が高くなっています。
坂本高生堂 クールグリースG
美容師からもお客様からも人気のロングセラーの商品です。きちんとなじむので、重たさに反してとてもつけやすいですよ。ワックスを混ぜて動きを出すのにも向いているので、使い慣れたワックスでの仕上がりにツヤを出したい人におすすめです。
フィニッシング剤 スプレー
仕上げのスタイリングとして、スタイルをキープするために使います。まったく固まらないものから、しっかり固まるものまで種類はさまざまです。最近では香りのついているものも多いので、フレグランスとして好みに合わせて選べます。
スプレー⑴ツヤ出しタイプ
まったく固まらないタイプのスプレーです。ツヤを出して手触りを良くしてくれます。ストレートヘアの人に相性が良く、消臭効果の高いものも多く学生からも人気があります。
ロレッタ キラキラシュー
ダマスクローズオイル配合なので、ツヤを出しながら毛先の保湿もしっかりしてくれます。
パサつく髪を一日中ツヤツヤにキープしてくれるので乾燥が気になる日や雨の日にも活躍します。
スプレー⑵ ノーマルタイプ
程よく固めたいときに使います。アレンジをした後や、巻き髪をキープしたいときなど使い方はさまざまです。好みの強さのスプレーを選んでスタイリングの仕上げにつけてください。男性へは、しっかり固まるハードスプレーが人気です。
ニゼル ラフュージョン ステイフォグ
軽くスプレーすると、程よくスタイルをキープしてくれます。しっかりつけるとしっかり固まるので、その日のスタイルに合わせて固さが調整でき使いやすく人気です。
固めた後に触っても白い粉が出ることがないのでロングヘアのカールキープにも使えますよ。
スプレー⑶メイクタイプ
主に夏場に見かけることの多いこのスプレーは、日焼け止めがしっかり配合されているのが特徴です。紫外線から髪を守ってくれるので、ヘアカラーの色持ちやパーマの持ちを良くしてくれます。
ナプラ ミーファ フレグランスUVスプレー
無香料のものも含めて全部で5種類の香りが選べる本格派のUVケアのできるスプレーです。
うれしいのは上品な香りだけでなく、髪も肌も両方に使えるので分け目の日焼けも、毛先の日焼けもしっかり防げますよ。
たくさんの種類のスタイリング剤の説明をしてきましたが、特徴や合う髪質など、それぞれ違いはわかりましたか?では次に、実際あなたがどのタイプを選んだらいいのか選び方のアドバイスをしますね!
失敗しないスタイリング剤の選び方とは?
スタイリング剤選びの3つのポイント。
失敗しないスタイリング剤選びには、じつはコツがあります。
テレビや雑誌、インターネットの口コミや、友人のおすすめなど、たくさんの情報であふれていますが、そのなかでもあなたに一番合うスタイリング剤選びには次の3つのポイントをバランスよく考えて選ぶことが一番良いと言えます。
どれかひとつだけではなく、なるべく3つをクリアできるスタイリング剤を選びましょう!
なかには、2〜3種類のスタイリング剤を使う人もいます。スタイリング剤は、違う種類を重ねて使うこともできます。必ずしも、合うものはひとつだけではありませんよ。楽しみながら、あなたに一番合うスタイリング剤を見つけましょうね!
スタイリング剤の選び方①髪型のタイプ
長いか短いかでもスタイリング剤は変わってきます。写真は京都の美容室ビファインベクスのスタイルより
みなさんが一番わかりやすく選びやすいのは、この髪型のタイプ別だと思います。ボブやショートヘア、巻き髪などというように髪型の名前がはっきりしているのでインターネットや雑誌などでも合うスタイリング剤が調べやすく簡単にいくつか見つけられます。
男性用のパキパキになるワックスをロングヘアの女性が購入して使うことがほとんどないように、大きな失敗はあまりありません。ただ、似たヘアスタイルをしている友人からのおすすめやクチコミなどでスタイリング剤を購入するのは気をつけてください。
同じ髪型でも、やはり髪質によって合うスタイリング剤は違ってくるので、あくまでも「スタイリング剤の候補を絞る」気持ちでいてくださいね。
スタイリング剤の選び方②髪質のタイプ
髪質に合わせて選ぶのは上級編なので、美容師さんに相談してみて!
難易度の高い選び方がこの髪質のタイプに合わせる選び方です。自分で思っている髪質と、実際プロの美容師が思うあなたの髪質にはズレがあるかもしれません。一番良いのは、美容室へ行ったときに担当の美容師に確認してみることです。ワックスだけで仕上がると思っていても実際にはスプレーやトリートメントが必要だったりします。
髪質に合っていないスタイリング剤を使っている人は本当にたくさんいます。実際に家で使っているものを美容師に見せても良いかもしれませんね。美容室で過ごす時間を有効活用してくださいね!
スタイリング剤の選び方③季節に合わせる
気温や湿度に合わせて選ぶのも、ポイント!
知っているようで、みなさん知らないのがこの季節に合わせるという選び方です。季節によって湿度が高かったり乾燥したりしているので、年中同じスタイリング剤だときちんとスタイルがキープできる季節とすぐ崩れる季節とで、仕上がりがバラバラになってしまいます。
湿度が高い季節には、湿気でスタイルが崩れないようにスプレーで髪の表面をコーティングしたり、乾燥する季節はいつもより重めに仕上がるようにオイル系のトリートメントで水分と栄養素を補ったりすることをおすすめします。
美容師はあなた専属のアドバイザー
自分の判断より・・・髪のプロにアドバイスをもらう方が良いかも!
だいたい美容室へ行くのは2〜3カ月に一度だと思うので、行くたびにあなたに合うスタイリング剤はどれなのか、今のあなたの使っているスタイリング剤で大丈夫かどうか聞いてみてください。
ワンシーズンごとに確認していくと、あなた自身も、あなたの髪質の傾向をよく知ることができますよ。サロン帰りのような崩れ知らずのヘアスタイルを手に入れるためには自己判断だけではかないません。
美容師はアドバイス料なんていただきませんよ。あなた専属のスタイリング剤のアドバイザーでもあるので、何度でも納得するまで聞いてOK。
「今日は流行りのウェットな質感に仕上げてほしい」とか、「ふわふわのカールヘアにしてほしい」とか、ときにはあなたからのリクエストだってもちろん大丈夫ですよ。ヘアスタイルを変えるときに必要なスタイリング剤はどれなのか、毎回必ずチェックしてくださいね!
インターネット販売の落とし穴
ネットで購入する時に気を付けたい事!
あなたにぴったりのスタイリング剤を紹介してもらって、どれを選べばいいのかわかったところで注意してほしいことがあります。世の中がとても便利になってきているので、最近ではお買い物もインターネットでできる時代になりました。
スタイリング剤もネット上で驚くほど割引されて売られているのをよく目にします。なぜこんなに安くできるのか…美容師目線でもたまに驚くことがあります。ちなみに、スタイリング剤は未開封のもので2〜3年以内、開封すると半年くらいが使用期限です。それ以上時間がたつと、スタイリング剤やシャンプー、トリートメントなど本来の力が発揮されにくくなります。
安心・安全なのは、店頭購入ですよね。
インターネットだと安く購入できるのは、製造されてからの年数まではわからないから、というのが理由のひとつ。悲しいことに廃業せざるを得なくなった美容室の売れ残りの商品や、安く購入できる時期に大量に買い込んだりして不正流通させている人もいます。
他にも、人気商品のニセモノが流通していたり、注文と違う商品が届いたり、中身を他のものと入れ替えていたり、水でうすめていたり、ネット通販ではトラブルが多くあります。今回ご紹介したような「美容専売品」は、プロがあなたの髪に合わせて販売することができる商品のことです。私たち美容師は、薬学や、皮膚科学などを専門的に勉強して国家資格を持っているプロです。
できれば、信頼できる美容室の店頭で売っている商品や、美容室が自社で運営している通販サイトで購入することをオススメします。
おわりに
髪質にぴったりのスタイリング剤を見つけると、思いのままに髪型を楽しめちゃいますよ!
いかがでしたか?あなたの髪の悩みが少しでも改善できるように世の中にはたくさんのスタイリング剤があります。ウェット、ふわふわ、さらさら、アレンジなど、日によって雰囲気をガラッと変えることができます。
服を選ぶ楽しさのように、スタイリング剤もその日の気分によって変えて楽しめるといいですね。あなたにぴったりのスタイリング剤を見つけて、毎日すてきなヘアスタイルで過ごしてくださいね!