鶴見駅からのびる、ゆるやかな坂道の先にたたずむOn cuesta+3(オンクエスタ)さん。あたたかな雰囲気の店内では、お店の雰囲気そのままの優しい人柄の山口オーナーが迎えてくれます。オンクエスタさんでは「お客様がより素敵に見えるスタイル」「-5歳が叶うスタイル」を目指し、最初から最後まで1人のスタイリストさんが担当することをコンセプトにされているのが特徴。忙しい時は互いにヘルプに入る場合もありますが、そんな時でもデザインを左右する工程は必ず担当者が行うそうです。
気軽に何でも話せる雰囲気の山口さんですが、お店を始める前は都内の大型サロンで15年間勤めてきたという実力派。どんな髪質、どんな希望をお持ちでもプロとして的確に対応してくれます。「もっと1人1人に向き合い、心の通った施術を…」という想いの元にオンクエスタさんをオープンさせただけあって、その誠実さにファン多数。ただ、カリスマ的な信奉ではなく、あくまで「ずっとお願いしたい町の美容師さん」という感じの関係性を築いているのもオンクエスタさんらしさと言えるでしょう。

オンクエスタさんのインタビューで感じたのは、施術でも接客でも「お客様の大切なもの」を一緒に尊重してくれる美容室であるということ。例えばヘアデザインでは、どんな方にも絶対的に似合う黄金比率的なポイントが必ずあるそうなのですが、オンクエスタさんではそれを踏まえつつも、実際のお客様の声の方を大切にしています。長年自分の髪と付き合い続けているからこそ出てくる「本当はもっとこうしたい」という気持ちを汲み取り、その上で似合わせていく髪型はまさにオートクチュール。希望を叶えながら、無理のない若見えやまとまりの良さといった機能面もしっかり持たせてくれるので、「言ってみてよかった」と思えるはずですよ。
施術時間も1人に対してたっぷり取ってくれているというのもこだわりの一つ。慣れていない美容室では色々なことに気をとられて萎縮してしまうものですが、オンクエスタさんなら焦ることなくイメージを伝えられると思います。
接客においても、おしゃべりの好きな方であればカラーの待ち時間に会話を楽しんだり、雑誌をゆっくり読みたい方であれば読書タイムにしてもらったり…と、その方に合わせて臨機応変に対応してくれます。小さな規模だからできる、オンクエスタさんならではの配慮ですね。

どんな施術もこだわり抜かれているオンクエスタさんですが、やはりイチオシはカット技術です。お客様の「なりたい」が一番というのはお伝えした通りですが、髪のくせ、骨格、自然に動く角度などを見極めながら、しっかり希望の範囲内で似合わせていくのはプロならでは。例えばショートヘアなら、毛束を手ですくってみると毛先がだんだん細くなるように切られているため収まりやすかったり、ボブなら厚みがあるように見えるのに触ると重すぎず、扱いやすかったり…という風に、どのスタイルにも必ず一手間が加えられているのが驚きです。
オンクエスタさんでは30代〜40代という、仕事や家庭に忙しく日々を過ごされる世代のお客様が最も多いそうですが、ライフスタイルに合わせて「手ぐしドライだけでまとまる」「結んでもサイドの毛が落ちてこない」など、細かな希望に沿ってくれるのも愛される理由なのだと思います。美へのこだわりとお客様へのあたたかな気持ちが詰まったオンクエスタさんは、なりたいスタイルが手に入るだけでなく明日への元気もチャージできる美容室です。