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美容用語集 – さ行

再現性

美容室で整えた髪形を自宅に戻ってからも自分で再現できるかどうかのこと。「再現性が高いスタイル」とは、自分の手でも美容室で仕上げたように簡単にセットできるスタイルのこと。

再現性がスタイル作りにおいて「最も大事」と考えている美容師も少なくないほど、重要なポイントとされる。自宅でのセットを第一に考え、スタイリング剤をつけずに仕上げる美容室もある。(逆に、サロン帰りにはいつも以上に綺麗なスタイルをと、コテやスタイリング剤で華やかに仕上げてくれる美容室もある。)セットが難しそうだと感じたら、仕上げに入る時に担当美容師に詳しくセット方法を聞くのもオススメ。

逆毛

ヘアアレンジの際に、コームで毛先から根元に向かってとかすことでボリュームを出す技法。通常の髪の状態ではできないような華やかなスタイルが可能になったり、スタイルキープがしやすくなる。

酸性カラー

ブリーチせずに髪の表面に色素を入れるカラー剤のこと。ヘアマニキュアを指すことが多い。アルカリによって髪のキューティクルを開かせ、色素を入れるアルカリ性カラー剤(一般的なカラー剤)とは違い、髪の表面に色をつけてコーティングするのが酸性カラー。内部まで入らないことによりダメージは低く抑えられるが、その分発色や色持ちはアルカリ性カラーよりも弱いことが多い。

黒髪に使用しても変化がわかりづらい酸性カラーだが、ブリーチ毛や白髪等に使用するとアルカリ性カラーよりも鮮やかな色を出せることがある。(黒髪にヘアマニキュアを使用するのは、黒い画用紙にクレヨンで色をつけるようなもの、と例えられる。)アルカリ性カラーでは難しい「真っ赤」「真緑」といった色にするなら酸性カラー剤を用いるのがいいだろう。ただ、込み入ったカラーを扱っていない美容室も多いので、珍しい色味にする場合は事前に相談した方が良い。

シアバター

アフリカ原産のシアーバターノキの種子から取れる固形の植物性油脂で、体温で溶けて肌に馴染み、保湿するとして広く化粧品等に使用されている。

90年代にロクシタンやザ・ボディショップといった大手化粧品会社がシアバターを商品化したことから徐々に人気を集め始めた。ガーナ、ブルキナファソ等のシアバター原産国ではシアバター産業が現地の人々の生活の大きな基盤となっている。
購入する際はフェアトレード製品を選ぶのが良いだろう。

ジアミン

一般的なアルカリ性カラー剤に含まれる化学染料のこと。発色が良いためほとんどのカラー剤や白髪染めに使用されているが、同時にかぶれやアレルギーの原因になり得る物質でもある。アレルギーは突然発症するため、それまでカラー剤による体調の異変を感じていなかったとしても安心はできない。ジアミンアレルギーを発症すると最悪の場合アナフィラキシーショックを引き起こし、呼吸困難、血圧の低下、意識障害等により命に関わることもあるので、出来る限りパッチテスト等で発症を未然に防ぐのが良い。

ブリーチ剤、ヘアマニキュア、カラートリートメントにはジアミンが含まれていないものもあるため、ジアミンアレルギーの場合こうした方法でカラーを行うこともある。しかし、ジアミン以外の化学物質に反応してアレルギーを引き起こすことがあるためこちらも注意が必要ではある。ケミカル系以外でも、例えばヘナはナチュラルな素材ではあるが植物アレルギーがあると使用できない。

CMC

髪を構成する物質の一つで、たんぱく質と脂質から成る。髪の内部や表面の物質同士を繋ぎ止める潤滑油のような役割を担っており、髪に柔軟性があるのもCMCのおかげだと言われている。しかし日常的なシャンプー、ドライヤー、美容室でのカラー、パーマによって減少し、失われると自己再生はしないため、美容室でのトリートメントにはCMCが含まれていることもある。

シースルーバング

シースルーバングとは、前髪の種類の1つ。額が透けて見えるくらい髪の量が薄く、前髪としての幅がせまいのが特徴。韓国発のヘアスタイルで、桐谷美玲や新垣結衣など多くの芸能人やモデルが取り入れていることから、爆発的に人気となったヘアスタイル。軽い印象のシースルーバングは、流行りのウェーブスタイルやふんわり外はねスタイル、ヘアアレンジなどと相性がよく、グッと洗練されたオシャレな雰囲気に仕上がる。2015年頃に韓国で火がつき、日本でも2017年頃から人気となっている。

シースルーバングは、長さを変えたりゆるく巻いてカールをつけたりするだけで、まったく違う雰囲気に仕上がるため、どんなジャンルのファッションでも合わせやすい。あえてまっすぐパッツンにカットしたシースルーバングはイルチャベンと呼ばれ、韓国では第二のシースルーバングとして人気が高まってきている。

シリコン

シャンプー等のヘアケア製品に配合される「シリコン」とは主に「シリコーンオイル」のことで、髪の毛を外側からコーティングして手触りを良くするはたらきがある。安全性は高く、市販のシャンプーの多くに配合されている。

2011年頃から一部のヘアケアメーカーを筆頭にシリコンが配合されていない「ノンシリコンシャンプー」が発売され人気を集めた。同時に従来のシリコン入りシャンプーが害であるといった言説も見られるようになったが、シリコン自体に頭皮や髪を傷つけるような性質はなく安全であるため、シリコン入りシャンプーが淘汰されるというようなことは起きなかった。(手触りを改善させるものであるため、ノンシリコンシャンプーの場合には代替成分が使われていることもある)
どういったシャンプーがいいか不安な場合は、信頼のおける美容師に相談するのが良いだろう。

シャギーカット

カット技法の一つ。すきばさみなどを使用し、毛先をあえてランダムな長さに削ぐことでスタイルに軽さと動きをつけていくもの。難しいカット技法であるため削ぎすぎると質感が軽くなりすぎたり髪の毛が広がったりするというデメリットもあるが、上手くスタイルに組み込めば髪に束感を出し、小顔に見せてくれる。

90年代にドラマなどをきっかけとし、シャギーカットを取り入れたヘアスタイルが全国的に人気を集めた。シャギーというと「髪の毛の量を減らす、すく」というイメージが根強いが、同じ「すく」でも「レイヤーカット」「グラデーションカット」など、カット技法には似て非なる技術が存在する。シャギーとレイヤーを組み合わせるようなカット技法もありかなり複雑であるため、オーダーの際は「シャギーで」というよりもどんなイメージにしたいのかをしっかり伝えた方が良い。

縮毛矯正

髪のクセをヘアアイロンの熱と薬剤を使用して真っ直ぐに伸ばす技法。熱を加えない「ストレートパーマ」よりも強力であることが多く、頑固なクセも真っ直ぐなストレートヘアにできる。サロンごとに技法は異なるが、一般的に髪にダメージを与える技術の一つであるため、信頼のおける美容室で施術をするのが良い。

髪の内部を薬剤と熱の力で変性させて真っ直ぐにするため、やり方によってはパキッと分け目が目立ってしまったり、不自然な直毛になるといったケースもある。近年では自然なストレートに見える縮毛矯正に尽力している美容室が多く、カラーやパーマを同日施術できる店舗もある。サロンによって薬剤、熱のかけ方などが大幅に違うこともあるので、しっかり相談してから行う方が良い。

処理剤

カラーやパーマ、縮毛矯正の際に髪のダメージを最大限に抑えるために使用するトリートメントのような薬剤。施術前、施術中、施術後に使うものがある。施術前・中は薬剤が十分効果を発揮できるように髪の状態を整えたり、手触りがよくなるようにする目的のものが多い。施術後は髪の状態を健やかな素髪に近づける働きのものが多く、アルカリ性に傾いた髪を素髪の弱酸性に近づけるものなどが代表的。施術料金に含まれる場合、別料金になる場合など店舗によって様々である。

シルバーシャンプー

ヘアケア製品の一つで、アッシュ系の色味を長持ちさせるために使用するシャンプーのこと。1週間に1〜2回程度通常のシャンプーの代わりに使用することで、ごく僅かに配合されたアッシュ系の色味を補い、退色を遅らせることができる。似た製品に「ムラサキシャンプー」(通称ムラシャン)があるが、こちらはハイトーンカラーの黄ばみを打ち消すための製品である。アッシュ系のホームケアとしてはシルバーシャンプーをメインで使用し、たまにムラサキシャンプーを使用するのが良いようだ。類義語)「ムラサキシャンプー」

シンメトリー

左右対称のスタイル。対義語)アシンメトリー

スキャルプケア

頭皮ケアのこと。美容室ではよくヘッドスパメニューの中にスキャルプケアメニューが組み込まれているが、頭皮にアプローチする施術の中でも特に頭皮の洗浄に焦点をあてたメニューである。通常のシャンプーでは落とし切れない汚れまでしっかり取り除き、頭皮のもみほぐしを同時に行うことで血行促進して頭皮を健やかな状態に導くことを目的としたものが多い。フケや頭皮のニオイ、抜け毛などが気になるときにも推奨されている。

頭皮環境への意識が高まる昨今、頭皮の汚れや余分な皮脂を落とすクレンジング剤や頭皮専用のマッサージクリーム、頭皮用化粧水など様々なスキャルプケア製品が発売されている。

スクワラン

動植物から抽出される「スクアレン」という物質に水素を添加した成分。潤滑性が高いことから様々な化粧品に配合されている。髪においても良い効果があるとされ、一般の洗い流さないトリートメント(オイル)と同じようにスクワランオイルを髪に塗布して使用されることがある。

ストレートパーマ

薬剤を使用して髪のくせを真っ直ぐにするパーマ。熱を加えない分縮毛矯正よりもダメージは軽いことが多いが、元々の毛に強いダメージがある場合やくせが強すぎる場合はストレートパーマのみでは真っ直ぐにならないこともある。

縮毛矯正のようにパキッと直毛になることが少ないため、ストレートパーマで真っ直ぐになる程度のくせ毛であればストレートパーマをかけた方が仕上がりは自然になることが多い。両方ある場合はどちらが良いか担当美容師に相談するのが良い。

ストロークカット

毛束を取り、毛先から根元に向けて切り進めて髪の長さや量を調節するカット技法。1つの毛束の中に短い部分と長く残す部分が生まれ、間に空気の層ができるため、ボリュームを出すことができる。

スパ

ヘッドスパの略。炭酸スパ、エイジングスパのようにヘッドスパの目的とともに略すことも多い。

スパイラルパーマ

ロッドで巻くときに、髪をずらしながら巻きこんでコイル状にかけていくパーマ。毛先と根元が重ならず、均等な大きさのらせん状のカールをつけていき、巻くロッドの大きさによって、様々なニュアンスを引き出すことができる。

80年代に流行したソバージュヘアはスパイラルパーマに近いが、スパイラルパーマの方がより立体感がある。最近では男性が行うことも多く、アレンジ方法が豊富なこと、躍動感を出せることから人気を集めている。

スモーキーカラー

スモークがかってくすんだような色合いのこと。髪色でいうと、くすみがかって透明感のあるスタイル。「スモーキーアッシュ」「スモーキーグレージュ」といった色合いを始めとする。

ネイルにおいてもスモーキーカラーは秋口〜冬にかけて人気の色合いである。こちらはパステルカラーに灰色を少し混ぜたような色合いが特徴。

スライドカット

カット方法はストロークカットと似ているが、削ぐ毛束の部位が違うことが特徴。毛髪に束感を出すことができる。

3Dカラ―

髪を立体的に見せるカラー技法の総称。主に、髪を細かいすじ状にとり、ベースになる色よりも少し明るい色、少し暗い色を乗せてカラーリングすることが多い。

スロウカラー

2016年にビューティーエクスペリエンスより発売されたアッシュ系のカラー剤。開発にはairやbelleといった人気美容室の美容師たちも携わっている。イルミナやアディクシーなどのカラー剤のように、赤みを抑えた仕上がりが特徴。

絶壁

頭の形のことで、後頭部に丸みがなく平らになっていること。

なぜ絶壁頭になるのか、といった部分は「ハチ」の項目を参照。

セニングカット

刃に凸凹のついたすきばさみを使用するカット方法。毛先にランダム感をだしたり、毛量を調節するときに使用する。すきばさみのことを「セニング」「セニングシザー」とも呼ぶ。

すきばさみは均一に毛量を減らすため、上手く使わないと狙った部分以外も毛量が減ってしまう場合がある。扱う美容師の技量や美容室で目指すテイスト、使用するハサミなど様々な要因で仕上がりが変わってくる。
過去にすきばさみの多用で髪がまとまらなくなった経験からすきばさみの使用を嫌がる利用者がいたり、緻密なカットを得意としすきばさみを使わないという美容室もあるなど、使い方や捉え方は様々である。
もちろん、一概にすきばさみを使用したカットが悪いというわけではなく、適切に使用することでスピーディーかつ効率的に毛量を減らせるといったメリットがある。

セルフカラー

ホームカラーともいう。自宅で、市販のカラー剤を使用して自分で髪を染めること。クリームタイプ、泡タイプなど手軽に染められる製品が発売されているが、薬剤の効き目が強めに設定されていること、美容室のように薬剤成分が残らないような工夫が難しいことから、一般的に美容室での施術よりもダメージが出やすいとされる。できれば、美容室でカラーを行った方が良い。

センターパート

センターパートとは、髪の分け目のこと。フェイスラインから頭頂部まで、左右対称になるように分けた分け目。いわゆる真ん中分けのこと。基本的には前髪の分け目のことだが、ヘアスタイルとしてもセンターパートと呼ぶことができる。毛先の長さを目周りに設定してカットした短めのセンターパートの前髪もあれば、顎よりも長いセンターパートの前髪まで、さまざまな長さが選べるのも人気の理由の1つ。知的でクールな雰囲気から、女性らしく柔らかい雰囲気まで、合わせるヘアスタイルによって、仕上がりのイメージが変わる。

基本的には、長さを変えたりカールをつけたりすれば、どの顔の形にもに合わせることができる。ヘアスタイルや仕上がりのイメージから選ぶと良い。ただ、フェイスラインに生えグセがある場合はセンターパートとしてキレイにまとまらない場合もあるので注意。イメージチェンジとしてセンターパートにしたい場合は、美容師のアドバイスをよく聞くこと。

外はねボブ

外はねボブとは、毛先を外はねにスタイリングをしたボブのこと。毛先のみを外はねにしても、全体にウェーブをつけてからさらに毛先を外はねにしても、毛先が外はねになっていれば外はねボブに分類される。髪をおろすこともできるし、いざとなったらヘアアレンジをすることもできるヘアスタイルなので、オシャレが好きな人から人気のあるヘアスタイル。ストレートヘアの外はねボブだとクールで大人っぽい雰囲気になり、ふんわりウェーブの外はねボブだとかわいらしく若々しい雰囲気に仕上がる。どんな年代の人でもチャレンジできる万能なヘアスタイル。2017年頃から人気が出はじめ、外ハネ人気の火付け役となったヘアスタイル。

ボブとしての長さは、だいたい頬や顎の高さから鎖骨あたりの長さまでとされている。鎖骨よりも長いと、ロングバージョンのボブとして「ロブ」と呼ばれ、ボブとは別の髪型になる。

ソフトモヒカン

その名の通りモヒカンスタイルを柔らかくした髪型。頭頂の髪を少し長く、両サイドはスキンヘッド状態ではなく毛を残し、髪を立たせる。

2002年に日韓で開催されたワールドカップにおいてイングランド代表のベッカムがソフトモヒカンスタイルで登場したことで日本でもブームとなり、メンズの代表的な髪型として定番化した。

ソンブレ

「ぼんやりした、薄暗い」という意味。ヘアスタイルにおいては、カラーでグラデーションを表現する際、色の淡い部分と濃い部分の差が小さいこと。(例:バレイヤージュで頭頂部は赤茶色、徐々に明るくなり毛先は赤毛に染める場合など)対義語として「オンブレ」がある。

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