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美容用語集 – は行

パーソナルカラー

その人が生まれ持った肌、瞳、髪の色に似合う色のこと。パーソナルカラー診断では、メイクをしていない状態で様々な色のドレープ(布)を首の下に次々とかざしてゆき、似合う色彩群がどれかを見極める。簡単なものから本格的なものまで様々だが、美容室でこの診断を行っている場合もある。似合う色を髪や服の色で身につけることによって、顔色が明るくいきいきして見えることが多い。

パーソナルカラー診断では基本的に「春」「夏」「秋」「冬」と呼ばれる4グループの色彩群から自分の肌色に合うものを有資格者が診断する。例えば「春」にはパステルカラー系、「冬」にはモノトーン、ショッキングピンク等の色味が含まれており、「春」「秋」はイエローベース、「夏」「冬」はブルーベースに分類される。パーソナルカラーは色途中で変わることがないため、一度正しいものを知っておけばヘア、ファッション、メイクなどに応用できる。

ハイライト

コームで細い毛束を取り、そこにブリーチ剤やカラー剤でベースカラーよりも明るい色を入れるカラー技法。染め分けるためにアルミホイル等を使用することがある。逆にベースカラーよりも暗い色を入れることを「ローライト」といい、ハイライトとローライトを配置して立体的に見せるカラー技法を総称して「3Dカラー」と呼ぶ。髪に2つ以上の色を存在させることで奥行きが出て、立体感、軽さ、躍動感のあるスタイルを実現させることができる。

バレイヤージュ

バレイヤージュとはフランス語で「ほうきで掃く」の意。そこから、ハケを使用して髪の一部にほうきで掃くようにカラー剤を塗っていく技法がこう呼ばれるようになった。仕上がりは根元部分が暗く、毛先が明るいグラデーション状になるため、髪の毛が伸びても境目がわかりにくいのが特徴。

海外セレブに人気の技法で、染める色味によっては「外国人風カラー」を手軽に取り入れられることから、日本でもロングヘアの女性を中心に人気を集めている。

ハチ

頭部の一部を指す言葉で、耳の上の部分、正面から見たときに1番横にでっぱった部分のこと。

いわゆる「ハチ張り」や「絶壁」によってスタイルに悩みを抱える人は多いが、日本人の8~9割はこの「ハチ」が張っているためこうした悩みが生まれている。これは海外(おもに欧米)と日本の文化の違いによるもので、欧米では赤ちゃん時代の寝かしつけを「うつ伏せ」で行うことが多く、日本では「仰向け」が主流であることが原因と考えられている。うつ伏せ寝の場合、頭が布団に圧迫されず綺麗な形のまま小顔になり、仰向け寝の場合は頭が圧迫されることからハチ張り、絶壁の形のまま大人になってしまう。しかしうつ伏せ寝は乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスク要因になると言われており、注意が必要である。

バックコーム

逆毛ともいう。主にヘアメイクにおいて、空気感やボリュームを出すために使用する技法。

パドルブラシ

ヘアブラシの一種。カヌーのパドルのような形をしており、クッション部分に空気穴が施されているため弾力があり、頭皮に当たっても痛くないためスカルプケアとブラッシングを同時に行うことができる。

パネル

カットやカラーなどを行うために取り出した毛束のこと。

バング

前髪のこと。

バングは人の第一印象を大きく左右する部分であるため、様々な種類がある。片側を眉上、片側を長めに残し、バングをどちらに流すかによって2wayの髪型を楽しめる「ダブルバング」、額が透けて見える「シースルーバング」などが人気を集めている。

ヒアルロン酸

人体に元々ある、高い水分保持力をもつ成分。髪にも含まれており、ヒアルロン酸を髪に補うことで髪に潤いとツヤが出るといわれている。

体内のヒアルロン酸は胎児の時に一番多く持っており、加齢と共に減少する。美容整形外科などで皮膚下にヒアルロン酸を注入しシワを取ったりする美容法は人気だが、サプリメント等経口での摂取に関しては国立健康・栄養研究所によって「有効性については信頼できる十分なデータがない」とされている。肌、髪において保湿効果を実感したい場合は、普段使用している化粧品にヒアルロン酸原液を数滴混ぜたり、洗髪後の髪に塗布するのが良さそうだ。

ヒートプロテクト

ドライヤーやヘアアイロン、太陽の熱から髪を守ることや、その成分自体のこと。主に洗い流さないトリートメントやスタイリング剤の一部に含まれており、髪をコーティングすることで熱によるダメージを和らげることを目的としている。実感としては指通りなどで確かめるしかないが、ヒートプロテクト処方のヘアケア製品で保護しているからといって、高熱を何度も浴びせると髪内部のたんぱく質は変性してしまう事に変わりはないため、注意が必要だ。

ピンパーマ

ロッドを使わず、コットンやペーパー、指を使ってカールを作りピンで固定してかけるパーマ。短い髪にも施術可能で、ロッドよりも細かくナチュラルな雰囲気を出せるのが特徴。

フィルムパーマ

パーマの技法の一つ。ロッドではなく指で毛束にカールを作り、巻いた状態のまま特殊なフィルムで挟み、ストレートアイロンなどで熱を加えて形状記憶を促すホットパーマのこと。指で一つ一つ形作ることでロッドで巻くよりもナチュラルな仕上がりになり、前髪や毛先のみなど、ほしい部分にカールを表現することができる。

ブラントカット

60年代にヴィダル・サスーンにより考案されたカット技法。ボブやワンレングスのスタイルを作る時に、髪の毛に対して垂直に、真っ直ぐ直線的にカットする。

ブリーチ

髪に色素を入れるのではなく、髪内部のメラニン色素を分解して色を抜きトーンアップさせること。刺激の強い薬剤を用いるため、髪や地肌にかかる負担は大きい。カラーの前にブリーチをしてメラニン色素を抜くことで、色の明度を調節し、ワンカラーでは表現しづらい色も表現できるようになる。一度で理想の色が入らない場合は2回、3回と繰り返すこともある。日本人の髪であれば黒、茶色、黄色…という風に脱色されていく。

カラー剤と同じように、ブリーチ剤もドラッグストア等で市販されているが、セルフでは染めた後に髪についた余計な成分を落とす作業ができなかったり、薬剤の強さや放置時間を調整しづらいため、できるだけ美容室で染めた方が良い。

ブルージュ

「ブルー」と「ベージュ」の中間色を指す色のことで、主にヘアカラーの際に使用される言葉。2012年頃から流行し始め、定番カラーとなった。

フレグランス

心地よい香りを身にまとうための化粧品や香水、また広くは香料全般のことを指す。

髪につけるためのものとしては、「ヘアフレグランス」「ヘアコロン」といった名称で販売されている。良い香りを付けるだけでなく寝癖直しや紫外線予防として使用できるものもある。香水や洗い流さないトリートメントよりも手軽に、香り付けやちょっとしたお手入れに使用できる。

ヘッドスパ

主に美容室において、シャンプー台やセット面で頭皮へのもみほぐしを中心に行うメニューのこと。日頃のシャンプーでは落とし切れない地肌の汚れや角質を取り除き、さらにもみほぐしやパックで頭皮の血行を良くし、健康な状態に近づけていくケアのこと。美容室ごとにメニュー内容は違うが、深いリラクゼーションを体感できるため人気がある。

美容室ごとに様々なヘッドスパのバリエーションがある。加齢による悩みに向けた「アンチエイジングヘッドスパ」、バリ島発祥のクリームを使ったリラクゼーション「クリームバス」、炭酸泉を使用した「炭酸ヘッドスパ」など。時間も15分程度の短いものから90分のロングコースまで、ニーズに合わせて選択できる。

ヘナカラー

ヘナの木から抽出した植物性の染料を使用したカラーリング方法で、髪への負担が少ない。さらにトリートメント効果もあるため、髪の質感を良くし、自然な色味で染めることができるが、100%ヘナはオレンジ色にしか染まらない。そのため天然成分にこだわる場合は同じく植物性の「インディゴ」という染料などを使用して色味のバランスを調整したりする。

ヘナカラーの中には化粧品登録の染料をヘナに混ぜたものがあり、ヘナ100%のものより安定して早く染めることができる。ヘナという名称でありつつオレンジ色以外にも染まる場合は、こうした染料が混ざっている可能性が高い。ただ、2007年にはヘナ100%を謳うものにアレルギーの原因となる「ジアミン」(医薬部外品)が含まれていたことから健康被害が続出し、国民生活センターが注意を促したという事例があった。アレルギーが理由でヘナカラーを行う場合は信頼のおける美容室に依頼するのが良いだろう。

ホイルワーク

カラー剤の塗り分けのためにアルミホイルを使用するテクニックの総称。主にハイライト・ローライトを入れるときに用いるもので、毛染めを行う毛束が他の髪と混ざらないようホイルの上に分けて取って施術をする。

ホットカーラー

カーラーの中でも専用ヒーターで暖めて使用するタイプのものを指す。ヒーターで温めたカーラーに毛先から根本に向かって髪を巻きつけ、クリップで留めて5分程度置くことで髪に熱が伝わり、カールをつけることができる。アイロンとの違いは根本付近にも使用できることで、それにより毛先をカールさせるだけでなく、頭頂部にボリュームを出すことも可能。

ホットパーマ

パーマの分類の一つ。薬剤のみの力でかけるコールドパーマと違い、熱により髪を乾燥させる工程を加えることで形状記憶させるパーマ。「デジタルパーマ」「エアウェーブ」などがホットパーマに分類される。

ボディパーマ

毛先にカールを作る通常のパーマとは違い、太いロッドで根本を立ち上げてくせづけをするパーマスタイルのこと。頭頂部にふんわりとボリュームを出せるのが特徴のため、ロングヘアだと重力で下がってしまい、ショートヘアに比べると効果を実感しにくい。別名、ニュアンスパーマ。

ボブ

日本ではおかっぱとも呼ばれてきた、肩より短いワンレングスのスタイル。シルエットによってさらに呼び名が分かれる。切り口をグラデーション状に重ねていればグラデーションボブ、レイヤーを加えて軽さを出したものをレイヤーボブと呼ぶ。他にも横から見た時に顔周りの毛が長く襟足に向かうにつれ短くなっているものを前下がり、逆に顔周りの毛が短く襟足に向けて長くなっているものを後ろ下がりのボブと呼ぶ。

上記で紹介した以外にも短いものは「ショートボブ」、マッシュルームのような形の「マッシュボブ」、長さを揃えた「ワンレンボブ」など様々なバリエーションがある。オーダー時には希望を伝えたり、雑誌や画像を見せて担当スタイリストとイメージ共有することが大事。

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